見出し画像

【単巻5冊読書感想61】『でぃすぺる』『公共考査機構〈新装版〉』『あっさり、物に釣られて。 』『レッドスーツ』『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編』

 本は読んでるけど……。

 みたいな時ありません?

 公私共に色々ありすぎて、頭バグってる時。

 最近は、そんな感じです。

 それでも、本を読んでるんですけどね。

 現実逃避の逃げ場って大事じゃないですか。

 メンタル強いわけではないので、なおさら。

 というわけで、今回の5冊はこちら。


【1冊目】イマイチでした『でぃすぺる』

※Kindle Unlimited対象

 なんか、本を読む気力がないんですよ。

 SFばかりが積読していくなか、前々からKUでチェックしていたこちらを読メTLで見かけて、読むかーと。

 従姉妹のおねーちゃんが殺人疑惑のある死に方をした、委員長。

 彼女は、PCに怪談を残していた。

 彼女に加え、オカルトにどっぷりな主人公と、マイペースな転校生の三人が謎に挑む。

 みたいなあらすじです。

 で、まず。

 同年代を主役とした『バッテリー』『夏と花火と私の死体』『ほうかごがかり』あたりの作家がマジで鬼才なんだなって。

 書き方がもうね、違うわけ。

 半分あたりで読むのやめたくなってくる。

 最初の方は、まだ、ツッコミどころがあっていいじゃん。

 導入なら許せる。

 事の起こりの部分は無理矢理でも仕方ないなー話が始まらんから、って思える。

 でもねー、最後の方でツッコミどころが多すぎると「は?」ってキレる。

 マジで。

 これで2時間越えなんですよね、読書時間が。

 コスパわる……。

 この手のミステリってマジ肌に合わん。

 


【2冊目】昭和のディストピア『公共考査機構〈新装版〉』

※Kindle Unlimited対象

 2024年はSF強化年間。

 ザミャーチン『われら』が面白かったので、 ディストピアものを探しておりましたところ、オススメ頂いたこちらを。

 なんというか、あんまりこれまで読んでこなかった感じの感触。

 視聴者に賛否アンケートをとるテレビ番組で、世論を操作しようとする政府。

 大衆を恐ろしい未来へ追い立てようとしている。

 大抵の人はその目論見を感じながらも、槍玉に上げらないように保身に必死。

 結婚したての主人公。
 家庭を守ために世間に迎合するか。
 それとも、信念を貫き通して反抗するか。

 面白いのは、Aパート・Bパートとして双方の結末が描かれるところ。

 しかも、信念を貫かない方が、体制に打撃を与える布石になる。

 信念や意志では、世界は変えられない。

 という、ディストピア小説でした。 



【3冊目】読メのTLから。よき『あっさり、物に釣られて。 騎士団長のお世話係を拝命しました』

※Kindle Unlimited対象

 久々の恋愛小説です。

 たまに読みたくなるよね。

 教育虐待とそのトラウマをしっかり織り込んでいるのがすごい。

 しかも、バランスがいい!!

 重くなりすぎず、ストーリーの深みになっているんですよね。

 読メのTLで見なければ、自分では手を出さないなーという感じ。
 こういう出会いっていいよね。

 恋愛小説もたまには読もう。

 


【4冊目】スコルジーのメタSF『レッドスーツ』

 こちらはメタSF。

 『これは学園ラブコメです』でメタSFが面白く、こちらもオススメしてたいただきました。
 (『これは学園ラブコメです』は、6月からKindle Unlimited & BOOK☆WALKER読み放題対象なのでぜひ読んでほしい!!)

 「SF小説で何が好き?」と聞かれれば、『老人と宇宙』と答えるわたし。

 結構、作家読みもするんですが、なんか『老人と宇宙』が神すぎて他の小説はノーマークすぎた笑

 というわけで、『老人と宇宙』以外で初めてのジョン・スコルジー。

 ある宇宙戦艦に配備された主人公たち。
 主役級の5人の周りでは人が死ぬ。

 彼らは死なないけど。

 周りでバンバン人が死ぬ。

 なぜなら、ここは、B級SFドラマの中だから……。

 異変を追求する前半と、生き残ろうとするための後半。

 そして、リアル世界のエピローグ。

 このエピローグが描写力全力なんですよ。
 で、思ったんですよね。

 本編、文体まで面白おかしく「よく考えたら根幹の設定さえおかしいけど、勢いとノリで押して魅せようとするB級SFやってるやん……」って。

 でも、最後、映画の後日談みたいな構成ですよーって顔しながら、「これくらいの小説書けんかんね? 技量誤解すんなよオラ」みたいなエモいエピローグ入れてるくない?

 絶対、やってるわー……と思ったり。

 これは、スコルジーの他作品も読まなきゃなー。

 『老人と宇宙』も5巻以降は積んでるしねー……。

  

 

【5冊目】brother編読んだのいつだと思います?『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編』

 brother・sister編という2冊で、事件の両面を描く……というミステリ。

 図書館でbrother編しか予約してなかったんだよね。

 で、前、いつ読んだと思います?

 二月。

 五ヶ月前。

 読了冊数が少なかったら覚えているかもしれないけど、その間150冊以上。

 覚えているわけねーですよ。



 今回の5冊は以上!

 それでは、次の5冊で。

 それまでの皆様の読書の充足を祈りつつ。

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします。Kindle Unlimited攻略記事からのサポートがあれば、更新&投稿頻度を上げたく思っております。