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大麻使用がタバコを上回る米国 & NYで初の嗜好用大麻が販売

アメリカの調査会社Gallupが2022年の夏に行った調査結果によると、過去1週間で大麻を使用した割合が16%だったのに対しタバコの喫煙率は11%となり、調査以来はじめてタバコを大麻が上回る結果となったそうです。

そもそもタバコの服用率は1950年代をピークにずっと減少していたそうです。でも大麻は2013年に7%だったのが2022年は2倍以上の16%まで伸びているんです。

※元記事は以下となります


◉アメリカで大麻使用が伸びている背景

調査によると、アメリカ国民の80%以上がタバコは人体にとても有害であると考えている一方、大麻(マリファナ)使用者にはポジティブであると回答した人が半数をやや超えていたのだそうです。
また、2021年の調査にはなりますが、市民の68%が大麻合法化を支持していると答えているようです。

タバコと大麻、各々に対するアメリカ市民の意識の変化がタバコよりも大麻を支持するという流れとなり、実際に使用するという行動に影響しているのですね。

しかしながら、一部の関係当局からは大麻の有害性を指摘する意見も根強くあり、大麻への見方がネガティブに変わっていく可能性は捨てきれないと言えます。

何事も良い面と悪い面が必ずあるものですが、優先順位の問題と思いますので、今後アメリカ市民がどう判断していくのかがポイントになりますね。
ただ、大麻に関する知識も浸透してきている背景を考えると煙草よりも大麻という流れになりそうです。


◉ついにニューヨークのマンハッタンで嗜好用大麻の販売が開始

2021年3月31日に嗜好用大麻を合法化したアメリカのニューヨーク州ですが、1年9ヶ月が経過した2022年12月29日、ニューヨーク市のメインエリアであるマンハッタン地区において、ついに嗜好用大麻が初めて販売開始されたとのこと。

ニューヨーク州知事のキャシー・ホーチュル氏はプレスリリースで「ニューヨークの大麻産業において歴史的節目となる。これは始まりに過ぎず、ニューヨークで築いてきた安全で公平で包括的な業界を、全国モデルとして確固たるものにする努力を続けていくことを楽しみにしている」と表明しました。

さらに、ニューヨーク市長であるエリック・アダムス氏は、「これは業界にとって有望なステップとなるだけでなく、過去の誤った政策により被害を受けた人々にとって新たな章の始まりを意味する。嗜好用大麻市場は新たな雇用を生み出し、今まで十分にサービスを受けられなかったコミュニティに富を築き、税収を増加させるなど、ニューヨークの経済に多大な恩恵をもたらす可能性がある」と述べたとのことです。

NewYorkで初の嗜好用大麻の販売を行った店舗は、エイズ患者支援やホームレス問題などに取り組む非営利団体にであるHousingWorksよって運営されてます。

HousingWorks

※店舗の場所は下記のMAPを参照ください

Housing worksのCEOであるチャールズ・キング氏は、この店舗を「大麻が犯罪であることにより被害を被った人々のために、雇用の機会を提供するもの」と発言しています。


ニューヨーク州は、年内に嗜好用大麻の販売店が20件オープンされると見込んでいましたが、新型コロナなどの影響もあり、どの店舗についても立ち上げが遅れているとのことを発表しています。
なので、しばらくの間はHousing Worksによる店舗が唯一の販売店となりそうとのことです。

今までかなり内部で揉めていたニューヨーク州も、ついに嗜好用大麻が解禁というのも感慨深いです。

今までOasisLeafでは下記のようにニューヨークの動向には注目してきました。


NY州の動向はアメリカ全土の方向性を反映していると言っても過言ではありません。
アメリカでも連邦制度では、大麻は基本的にNGのままですので、あくまでも州の許可で動いているものとなります。なので、米国ナンバーワンであるニューヨークの動きは非常に重要と思います。


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