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伝説のつるぎ 大熊健司
2021年9月15日 00:30
街に近づいてくるにつれて、先程まで晴れ渡っていたはずの空が、みるみると曇り出してきた。「ありゃあ雨雲じゃないか。」 テトは空を指さしながらそう言った。「本当だ。さっきまでは一面青空だったのに。」 カクリが振り返ってみると、後ろにはまだ真っ青な空が広がっていた。「心なしか、雨の日の匂いもしてこないか?」 テトはそう言いながら大袈裟に鼻をひくつかせた。「てことは、もう近いのかな。」「