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家族がいて子供がいたら起業なんてもう遅い?

友人の起業の相談を聞いて思ったこと。


起業に挑戦するなら失うものが少ない若いうちが有利だ。若いと頭も柔らかい。よっぽど大きい失敗をしない限り他人に迷惑をかけることもないし、なにより若さは人を惹きつける。

同じ熱意を持った人ならフレッシュな人に未来を感じてしまうのは人間のサガだ。

だからと言って年齢を重ねてしまったら起業に挑戦するのは諦めるべきなのか。否。そんなことはないと僕は思っている。

ツイートにも書いた通り、今日があなたの人生で一番若い日だ。だからどうせやるなら1秒でも早い方が有利なのは間違いないことだろう。


僕が起業をしたのは23歳だった。結婚もしていなければ子供もいない。起業に挑戦したときはすでに無職だった。

失うものはなかったが体力だけはあったから、起業に挑戦するにはもってこいだった。

無知がゆえ怖いものもなかった。悪い大人に騙されることもなかった。完全にアホだったのに。そのくらい運もよかった。

運は勢いのあるところに流れてくるものだから、当時の僕には勢いもあったのだろう。


若いうちにしたチャレンジのリターンは複利で増えていく。

例えるなら学生時代に必死に受験勉強をした人は、人生というゲームの早い段階で「苦労できる能力」身に付くだろう。

(ブラック企業で都合良く使われてしまうリスクはあるけれど、「早めに苦労しておいたら後が楽になること」が人生にはたくさんある)

そして何より若さを持って挑戦することのメリットは、失うものが少ないところだ。

すっからかんになっても路頭に迷うのは自分1人でいい。実家があれば転がり込めばそれで終わり。シェアハウスでもすれば家賃も抑えられる。

だが年齢を重ねるとそうもいかなくなってくる。自分が失敗すると家族ごと路頭に迷う。子供がいたらなおさらだろう。

1人なら貧乏もある程度楽しめるが、家族がいるとそうはいかない。

今の仕事も辞めるとなると収入も手放さなければならないのもネックだ。

「いざとなったらまた同じような条件の仕事を探せばいい」と言える働きかたをしている人はいいかもしれないが、勤務年数のリセットが収入に大きく影響する場合は大きなリスクになる。

起業が難しいのではない。生き方を変えることが難しいのだ。

今までの人生で積み上げてきたものをどう精算するのか。何を手放し何を守っていくのか。決断が迫られる。

年齢を重ねれば重ねるほどその決断は重くなる。当然だ。

だからと言って「若いうちに起業できなければ諦めろ」と言いたいわけでは決してない。

年齢を重ねれば重ねるほど生き方を変えるのが難しくなることは事実であるが、今日は人生で一番若い日であることも事実だ。

今日生き方を変えるのは難しいかもしれない。だけど明日生き方を変えるのは今日より少しだけ難しいかもしれない。

来年になったらもっと難しいかもしれない。

時間は止まってくれない。若いうちに起業しておけばよかったなあ、なんて言っても何も始まらない。

3年経てば今日も「若いうち」の1日になる。

過ぎた時間は戻らない。悔やんでも仕方がない。

だからどれだけ難易度が高くても、守るものを守り続けるために頭を使わなくてはいけなくても、挑戦するなら1秒でも早い方がいい。

ちなみにこれは僕の偏見でしかないが、「知らなくてやらなかったこと」よりも「やるべきだとわかっていたのにやらなかったこと」の方が後悔の度合いは大きい気がする。

もしあなたの頭の中に起業という選択肢が出てきたとして、それが今後も消える予定がないのであれば、命尽きるときに後悔しないように今一度真剣に考えていただきたい。

後回しにしたことは高くつくからね。なにごとも。

いただいたサポートはミックスナッツになって僕のお腹の脂肪として蓄えられます。