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#20 へりくだりすぎて逆に失礼な人に出会った話

みなさんこんにちは、お豆腐です。

普段は音声配信アプリ「Stand.fm」にて「豆腐メンタル会社員が毎日を生き抜くチャンネル」を運営しています。

以下は12月4日配信「#20 へりくだりすぎて逆に失礼な人に会った話」のテキストバージョンです。音声でお聞きになりたい方は、ぜひチャンネルに遊びに来てくださいね。

「気を使う性格」って自分で言う人、何なの…?

皆様一週間お疲れさまでした。どんな一週間だったでしょうか?
私はというと、今週は「自称気を使いがち」「自称他人の顔色伺う性格」という人と一緒に仕事をしてまして、非常に疲れました…(笑)

いや、気持ちは分かるんですよ。
私も人の顔色をめちゃくちゃ伺ってしまう性格なので、すごく共感はできるんですけど、共感するからこそ、それを一緒に仕事をする人に対していきなり開示するのって、それは禁じ手じゃないか…と思ってしまいました。

私もスタエフの場でこそ、自分の豆腐メンタルを開示してますよ。でも、それは「私はこういう配信をしますよ」という文脈があって、それを幸運にも「聴いてやってもいいよ」という意思を持った方がいて聞きに来てくださる、という構図なんですよね(皆さん本当にいつもありがとうございます!)。

一方で、そういう文脈ではなく、あくまで仕事という共通目的のもと集まった人に自分の性格をいきなり開示されると、それ言われた人は「じゃあ、この人にはあんまりきつい言い方をしないようにしよう」とか、仕事とは関係のないことに頭を悩ませてしまいませんか?
まさに本人の意図はそういうところにあると思うんですけどね。言われた側はどう思うかという話です。

「へりくだる」って正しく理解できてる?

その「自称気を使いがち」が言うんです、「自分、人に対してへりくだりすぎかな?」と。
おそらく、そういう自分の性格の開示をする姿勢を「自分の弱いところを見せる」という意味で「へりくだる」と言ってるんだと思うんですけど、それって本当に「へりくだる」ということなのか?と思ったので、今日は「へりくだる」ことについてのお話です。

まず、辞書を引くと「へりくだる」とは「他人を敬って、自分については控えめな態度を取る」ことと出てきます。
この「他人を敬って」というのが大事だと思うんです。

この説明を読んで思い出したのですが、自分がよく間違えてしまいがちなのが褒められたときのリアクションですね。
例えば、仕事で自分の作った資料を誰かが「すごいですね、わかりやすいですね」などと言ってくれたとします。
これに対する反応として、反射的に「そんなことないです」って言ってしまうこと、私は昔結構あったんですけど、これ冷静に考えるとちょっとまずいですよね。
「へりくだる」の構成要素である「自分を控えめに言う」はできてますが、資料を褒めてくれた相手の感性を否定しているように聞こえるので「他人を敬う」っていう要素が欠けてしまってます。加えて、仕事の局面だと「自分がうまくできていないと思っている資料を、お客様やチームに見せるのか」という違和感を生んでしまうのも良くないポイントです。

この例から分かるように「へりくだる」とは反射的に自分を低めるだけの行為ではないんですよね。「相手を敬う」と要素が大切なわけです。だから、正しく「へりくだる」のは結構難しいかもしれません。

冒頭お話した「自称気を使いがち」な人が言ってた「へりくだる」に対する違和感はこれなのか、と気づきました。
この人が言っていた「気を使いすぎる」「顔色を伺いすぎる」というのを短所だと捉えると「自分に対して控えめな態度を取る」ことはできてるかもしれませんが、肝心の「相手への敬意」がないんですよね。
このように、一見相手を敬ってるようで、自分に矢印が向いちゃってる場合に「へりくだってるようでなんかやらしく聞こえる」ということが起きるのかもしれません。

相手への敬意のようで、自分のためにやってる例

この話で思い出したのが、クライアントと少しセンシティブな話題、例えばご予算や今後の事業展望などについて話してるときに、その人がしょっちゅう枕詞として「ちょっと聞きづらいんですが」とか「本当はこんな話したくないんですが」と言ってて、これも気になってたんですね。
本人としてはこの枕詞をつけた方が礼儀正しいと思ったんだと思うんですけど、これも「相手への敬意のようで、自分のためにやっている」例ですよね。単純に「自分は今、この話題を話すことを気まずく思ってます」というのを相手に言っちゃってるだけです。
本当に相手を尊重するなら「ちょっと答えづらい質問かもしれないのですが」などと言うのが適切な気がします。

また、「他人を敬うために自分を下げる」のではなく「弱い自分を強調するために、他人を上げる」という、逆へりくだり、みたいなケースもあります。
その人がよく言うのが「俺の作業が遅くてXXさんに怒られないようにがんばります!」「くだらないこと言ってるとまたXXさんに呆れられちゃうな〜」といった発言です。
これってもう、へりくだってないですよね。(笑)
自分を低く、弱い立場だと演出するために、他人を「怒ってる人」「呆れてる人」にしちゃってますよね。これは目撃したとき、かなりモヤモヤしました。

基本的に、誰が何を言おうが自由だけど…

ということで、今日はかなり具体的な例でお話をしてしまいました…
ただ前提として、こういう発言って、その都度気になる・イライラするというわけではなく、その場では特段気にならなかったり、この人はそういう人なんだなと流せてしまうことも多いんですよね。何を言うかはその人の自由ですし。

ただ、事前に「自分はへりくだりがちです」「相手の顔色を伺って、気を使ってしまう性格です」というふうに、その人から性格について事前アピールをされていると「あ、今それを相手に知ってほしいんだな」と思って、気になってしまうんですよね。

だから、相手に気を使ってしまう性格だと思ってる人こそ、そのメッセージが過度に伝わらないように気をつけた方がいいと思います。自分をありのままに全てさらけ出すことが必ずしも良好な人間関係のための解決策ではない、ということが今回の学びかなと思います。

本当は、尊敬してる人や好きな人から得た学びを配信にも展開していきたいのに、ついつい嫌なところが目についてしまう、そんな葛藤もありつつ、今日は「へりくだる」ということについてお話させていただきました。
今週は今週、また切り替えて来週から仕事頑張れるよう、今日はちょっとお酒を飲んで、早く寝たいと思います。皆様もしっかり疲れを取ってくださいね。
それでは本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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