猫｜pm 22-23 ひとりと猫５
我が家の人間は、22時頃までにはお休みを言い合って各々の部屋に帰る。私は日付が変わるまではリビングに居る。夜の静かなリビングきひとりと５匹の猫だけになる。
猫達は、この pm 22:00 ごろから就寝までの時間帯に用を足す。人間が居る間に用を足して片付けてもらいたいという意思があるらしい。この時間帯以外に早朝もラッシュがある。母が目覚めたら、競うようにみな用を足すらしい。もちろん日中の決まった時間ではない時にする時だってある。人間が留守にしている間はしていないことが多い。帰宅後、ラッシュがくる。
猫のトイレは３つある。オレンジの1番古いトイレ、野良猫歴３年の猫人間こともーもと一緒に来た黒いトイレ（通称もーものトイレ）、そして何かのキャンペーンで購入した白いトイレ（通称便器）の３つ。本当は、猫の数＋1個必要らしいが、空間的に３つがちょうどいいと判断し今に至る。
猫のうんちの前には、うんちハイという儀式がある。その名の通り、ハイになって走り回る。家中。それがとてもおかしい。誰かがハイになると他の誰かもつられてハイになって、追っかけっこがはじまって、結局うんちはしないなんてこともある。忘れちゃったの？と聞いても、はてはて？という感じ。ちなみにうんち後ハイというのもある。前か後かの違いだけで、走り回るのは同じ。
本能らしい。臭いを残すことは外敵に見つかる危険性を高めることになるので、うんちやしっこは土の中に隠すし、その前と後にその場をすぐに立ち去るというのが、その本能らしい。トムとジェリーみたいに走る。毎回笑ってしまう。
猫はよく便秘をする。便秘をすると便秘してる感を出してくる。トイレに入るけど、出ないんだよな〜。なんかお腹苦しいんだよな〜。とアピールしてくるので、お腹をなでなでさせてもらう。お腹の毛は特に柔らかいし、他の部分より皮や肉もふにゃっとしていて気持ちがいい。なでているこちらも気持ちがいいし、猫側も気持ちがよさそうなことが多い。そして、なでなでをするとだいたいは無事に出てくる。無事に出せた猫の顔はこの上なくスッキリとしている。
これはなぜかは知らないが、うんちをした後はごはんを食べたくなるようだ。出したからかな。くれくれとせがまれる。我が家では、猫のごはんの時間というのはなく、欲しいと言われたらあげる、やりすぎには注意といった具合なので、うんちの後はだいたいみんなごはんを食べている。
やりすぎには本当に注意。だいたいが吐き戻しをしやすいみたい。毛づくろいで飲み込んだ毛を毛玉として吐き出す性質がある。ちなみに、舌はザラザラしていてブラシのようになっている。たまに手をなめてくれるが、ざらざらしているが柔らかい絶妙な感触がする。定期的に毛玉と胃液も吐くし、食べすぎるとすぐ吐く。大げさではなく1日に1回は必ず誰かのゲロを処理する。我が家の猫の半分くらいは、人間の目の届かないところで吐いてしまった場合、すいませーん吐きましたのでこちらへお願いしますーと呼びに来てくれる。が、そうでない場合、踏む。月に２回はゲロを踏む。
家の至る所にティッシュとウェットティッシュがあるし、雑巾もたくさんあるし、ビニール袋もたくさんある。それに強力なリセッシュもある。ゲロを見つけたら、ティッシュとウェットティッシュとビニールを持って処理。雑巾で拭いてリセッシュをして「そこ濡れてるから注意して」と他の人間に共有するのみ。
たまに、猫側からクレームがくる。ふきが甘い。ここ臭いぞと、床を手でかしかしして教えてくれる。こちらをチラチラ怪訝そうな顔で見ながらかわいいお手てで床をかしかしする姿はかわいい。仰せの通りに掃除をし直すと、満足そうな顔をしてくれる。それもまたかわいい。
猫は犬より手がかからないと思う。がしかし、５匹もいると猫の生活の世話に値する時間はずいぶん多くなる。うんちとしっこそれからゲロの片付けだけではなく、ごはんは好きな時に呼んでもらう制度だし、年寄りの猫はごはんを食べて下さいとお願いしないと好きなおやつしか食べないし、水入れの中の水が冷たくなっていると飲めないと文句をいうのでぬるま湯に変える必要がある。トイレと同じように水飲み場も複数箇所ある。水がなくなっていると、ほかの場所に飲みに行けばいいのだが、お気に入りの場所があるようで、だまってからの容器の前に座っていたりする。あらごめんねと水を汲んでくると、飲みもせずに去っていくこともある。おもしろい。
pm 22:00 からの時間はこれらのことが次から次へと起こる。猫の生活のお手伝いラッシュ。テレビの音量を小さくして、信じられないくらい近くで見たり、リビングの真ん中に寝転んだついでにストレッチらしきものをしてみたり、急なやる気に駆り立てられて念入りなスキンケアをしてみたり、と、好きなことをして過ごしながら、忙しく猫様達の要求にお応えするこの時間、すごく好き。
ps.
こう文字にしてみて、なんにもしていないような1日でも、猫様達の生活のお手伝いをたくさんしている気がしてきた。ゲロだけじゃなくて、たまに切れの悪いうんこを引っ付けて回ってたりもするし。抱っこのお願いや、遊びの誘いもある。洗濯物を干したり取り込んだりするときは、猫様方もベランダ時間。腹時計がかなり正確で、猫の方から呼びに来てくれる時もあれば、ぐっすり昼寝しているから呼びに行く時もある。年寄りの猫はあんまりにも寝てばかりなので、無理やりベランダに連れて行って日向ぼっこをさせたりもする。気持ちよさそうにしている。
幼い頃から犬や猫と暮らしていて、それは特に特別なこととは感じていなかったけれど、部屋が散らかったままだとか、料理は全然できないこととか、本当にぼーっとしかしてなかったような日も、猫たちの生活の手伝いだけは無意識にしていると気づけてちょっとラッキーな気持ち。
まぁ、猫達には居てもらわないと困るし、それ以上のものをもらっているのだけども。なんもしてないようで、なんもしてないというわけではないと思えて、ちょっとラッキー。
我が家の猫５匹
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