Our Birthday
名前は大事
最近、新しい児童文学を読んだときに、
登場人物の名前が、古今東西を縦横無尽してて
国籍も性別も超越してて…。
それだけで、あたらしい時代の息吹を感じました。
名前が変わる、呼び名が変わる
人生は、名前が変わっていく旅路。
小学校時代の呼び名、付けられたニックネーム…
いろいろ変わっていきませんか?
中高生になると
”名字呼び捨て”またはフルネームデフォルトの人がいたり…なんだろう…面白いよね!
あたらしい姓になったり、旧姓に戻ったり。
人生色々。
そして私のようにペンネームができることもありますね。
第二の誕生日
最近は、自分で屋号を持つ方も増えました。
それこそ第二の誕生日。
その名づけをまとめただけでもグッと面白い読み物になりそうです。
さて『わたしがカフェを始めた日』という本が好きです。
内容は、京都近辺でカフェを始めた女性店主のインタビュー集。
ありふれたテーマなのにどこにもない佇まいの本に仕上がっているのは
随所に散りばめられた細かい工夫からでしょうか…。
手がける『ホホホ座』(ユニット名)の「こうしたい!」という確かな編集路線をしっかり感じるのに、一方でインタビューされる七人を決して置き去りにしていないんですね。
キラキラ・イキイキした店主の写真付き美談にまとめられがちなテーマに思うのですが、この本にはシャドー(哀愁)も漂っていて。
裏表紙の〈読んであげるなら四歳から 自分で読むなら社会に出てから〉
というフレーズも効いてます。
人を食ってそうで食ってないんだな。
誠実な生活史とおもいます。
この本の成り立ちについて、ホホホ座の一人山下賢二さんは
と言っていました。
自分のZINE史
さて、ここからは一転私が最近つくったZINE(*)史ーZINE生ーを振り返りたい。
その1.『津田沼雑貨狂時代』(2023年刊)
千葉・津田沼という町を”雑貨”という切り口のー80s~90sのカルチャー誌ーという体でまとめたZINE(以降、略「津田沼ZINE」)。
テーマがニッチすぎて、お金を出して買う人はいないだろうとフリーペーパーにした。
フリーだからこそ金銭授受がないため、縦横無尽に飛び回る身軽さが身上。お店に依頼するハードルは低い。
ならば沢山配布して自分の名前を広めよう!という野心で1000部も刷った(原価を下げるのにものすごく苦心したンだからッ!今度聞いてほしい)。
タダだからこそ内容のクオリティーを下げぬよう全力を注いだ。
不意に手にとった人の舌をまかせてやろう🔥!?くらいに!
結果構想一年、執筆半年(調べもの・資料集め)かかった。
こういう舞台裏を語るのはダサくても「年末スペシャル」として大目に見てほしい。
頑張ったよ、自分。
で!北は北海道、西は和歌山まで12都道府県に1000部配り切った。
その結果、わずかながら自分の生活圏外と思う方からの反応もあった。
いやぁ~あれだけ注ぎ込んで反応ゼロだったら泣く!
その2.『Chunking Express Chai Book』(2024年刊)
映画『恋する惑星』をモチーフにしたChai(紅茶)セットの新作ZINE(以降、略「Chai Book」)。
前作とあわせて「雑貨二部作」完結編として作成。
こちらは、モノ自体をいかに「雑貨っぽく」(グッズ感)見せるかを重視した。そのため、内容・制作時間も軽くPOPな仕上げに。
前作「津田沼ZINE」の文章量が10ならば、こちらは1くらい。
決して手抜きしたり、雑に作ったわけではなく、意図して軽く作った。
これは初めからグッズ(嗜好品)として値段を付けて「売ろう」と思って作った。
そして「本<雑貨寄り」という性格上、納得感があるよう380円という衝動買いしやすい価格設定にした。
1000円超えのZINEも多いがその中で勝負する商品ではないと踏んだ。
文章は少ないし、デザインで勝負していない(ちなみに本日12月1日は本丸『文学フリマ東京』『TOKYO ART BOOK FAIR』開催日)。
中途半端かもしれないけれど「半分雑貨・半分本」、そういう風情の商品があってもいいかな、と。
こちらは40部限定なので、前作比100:4。
このZINEなんとなく衝動買いする人はいたとしても、その後、リピーターになってくれる人はいないな…と思った。タハハ。
そうして私は思ったんだ
で、実際に商品の並んでいるお店に行って思ったんだ。
(私のZINE)見筋や売り筋↓ばっかりで、息長く続けられる「売れ筋=定番」がない!
上記📖によれば「理想は売れ筋8」っていうじゃない!
その定番の8割が無いまま2年を費やしたZINE生だよ。
学びがあったから、まっ、いっか。
話を一つ前に戻すと『わたしがカフェをはじめた日』の当初企画について前述山下さんは
「…書くのもはばかれるような浅はかな内容だった。思いつきだけをただ詰め込んだ売れないアマチュアの仕事のようで、あやうく動き出す寸前でそれに気づいた」
と言っているのですが、それって今の私!って気づいてしまった。
いや、アマチュアなりに考えて作成しているんだけれど、腰を据えて「息長く読んでいただけるもの」という姿勢では作ってないな、と…。
だから値段も弱腰の0円〜380円なわけで。
来年への布石・志!
さささ、最後に一気に回収してまいりますよ~。
そうして私は思ったのや…
『わたしがカフェをはじめた日』にならって
『Our Birthday』って感じで、あたらしい屋号をもって活動しはじめた方々に各々の始まりをインタビューして集めたら面白いんじゃないかしらって!
まあ、内容は全く変わったとしても、とにかく次は定価1000円を超えて世に出せるような「勝算のある商品」を作ろう!っておもいました。
ん〜でも、無名のインタビュアーによるインタビュー集って、なかなか興味を引いてもらえなそう。それは、マズイ…(勝算がない)。
私のキライなマーケティング的発想で企画しないとダメなのか?
そもそも私のZINEって人のため?自分のため?
自分の読みたいものが相手の読みたいものっていうのが一番なんだけど。
さあ、できるだろうか…
今日から師走(そして本日は新月。新しいリスタート)今年もあと1か月。
宣言だけはしておこう。
よろしくねン✌️
*ZINE……個人や少人数のグループが自主的に作って流通させる、少部数で基本的に非営利の出版物。
※まったく勢いだけで投稿しちゃう!こういうのは尻込みしちゃあかん!