『鎌倉だから、おいしい』
甘糟りり子 著
新しい年になって今年もたくさん投稿していこうと思っている。少しでも表現力がつけばうれしいのだか。
最近、鎌倉に二度行った。
思えば小学生の頃に修学旅行で行ったきり本当に久しぶりの鎌倉だった。
その小旅行で、感じたのは「違う」というものだった。
車の走り方や、行き交う人の歩き方、街の空気など全部を言葉では言い表せないが何かが「違う」のだ。
北関東で生まれ東関東に住んでいるが横浜や鎌倉で味わった「違う」を感じたことはなかった。
そんな時にこの本が目に止まった。
私の感じた「違う」の答えがあるかもしれないと思ったのだ。
鎌倉に生まれ育った人が地元の店を(名店も含まれるがあくまでも鎌倉らしい店)紹介していく。
厚みのある本だが使われている紙がやや厚みがありページをめくるのも重厚な感覚になる。
そして、目次につけられたキャプションが読者の興味をそそる。
短いページに表現されたそのお店の雰囲気、次のページにはやや大きめのイラストがその文章を表現している。
甘糟りり子さんを全く存じ上げないのだが、表現の仕方が気持ちがいい。
この感覚を鎌倉の人々は共有しているのだろう。
歴史を含めその店主の気持ち、成り立ちを合わせた味が店の特徴になり、その特徴を集めることで鎌倉ができているのではないのだろうか。
しかし、田舎者の(決して田舎が悪いわけではなく逆にあこがれているのだが)生まれ育ったところでは歴史上の人物とかかわることもなく、著名人の行きつけの店があるわけではないので、ここで紹介された店に足を運ぶことはたぶん無いと思う。
上の写真は先日訪問した高徳院の大仏様と小学5年生だったと思うが修学旅行の写真を張り合わせてみた。50年以上も経つが変わらぬ優しさをたたえる大仏様に安らぎを頂いた。
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