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映画がすきです

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最近の記事

はたちを振り返る2

それから私は彼を映画に誘った。彼は快く行こうと言ってくれて、私の胸は弾んでいた。そして当日、目黒シネマの2本立ての映画を見て夜ご飯を食べてまた1本映画を見るという映画マニアかのようなデートコースを決行させた。意識し始めていたからだろうか、心から楽しむことは出来なかった。全く興味のない相手にはできるような簡単な質問も、彼には少しもできなかった。当たり障りのない会話をしなければいけない、何を話したらいいんだろう、そう考えているうちに定期的に沈黙ができた。過去の恋愛の話すら聞き出せ

    • はたちを振り返る

      二十歳があと一週間で終わる。 まだ私の人生にタイトルは無い。 でもこの歳にタイトルをつけるとしたら...。 今年の四月から、私は映画館でアルバイトを初めた。初めは若い関西訛りの若造社員が癪に障るだとか、ノリが大学の飲みサーみたいで嫌だとかで、こんなバイト先さっさと辞めてやる、などと思っていたが、そんな気持ちは一ヶ月も経った頃にはとうに消えていた。 苦手意識の発端は無知である、というのはどうやら嘘ではなかったようだ。接してみると案外、社員たちは怖くない。私が嫌いだった若造社員は

      • ハロー絶望

        ハロー絶望 グッバイ希望 ロングタイムノーシー ○○......

        • なみだ

          涙が出そうだ。 理由はない

        はたちを振り返る2

          思索

          芸術家とはつねに自分に耳を傾け、自分の耳に聞えたことを、自分の心の隅っこに率直な気持で書きとめる熱心な労働者である。 ドストエフスキー

          無題

          普通の生活ができない つまらない毎日 こんな日々 いつ終わるんだろう そんな事を想いながら 僕は紺碧の空を見上げた 瞳の奥に光を感じた その時 ふと思いだした 僕はいま 幸せだということ 生きるのに必死で 明日の光を望む人々が 僕の見えないところで 今も必死にもがいている 息を呑んだ 生きている 未来が見える 愛に包まれて育ち 愛を捧げたい人がいる 不自由だと思う僕らの生活は こんなにも平和で 充実していた なのに僕は気づかなかった

          Is Capitalism system fair?

          Capitalism is not fair because there are people who cannot have benefits. In other words monopolize benefits. Recent years, More companies started the price competition, then the price went down rapidly. so they have to cut down some cost.

          Is Capitalism system fair?

          If I won a 100 million yen lottery...

          If I won a 100 million yen lottery, I’d use most of them for others. Of course, I’d use some for myself. First of all, I’d buy a million yen professional camera. The one I have now cost 50,000 yen so pictures are not clear enough. After pu

          If I won a 100 million yen lottery...

          Haiku

          The deep sleep Sheep shearing in the dream Let's keep dreaming...

          ブラックと白

          理不尽な客だった まだ未熟だったぼくは  言い返してしまったんだ 何倍も強い言葉で帰ってきた返事 恐ろしかった 急に大人が怖くなった 家に帰って 父さんに話したんだ そしたらね 怒られたんだ すごくすごく怒られた 社会は甘くないんだって 言い返したら負けなんだって まだ未熟だったぼくは それを理解したんだ その日からぼくは 静かになった 自分の感情を抑えて 大人になった 理不尽な客にも  笑顔で対応できる

          ブラックと白

          hisを鑑賞して

          この作品は、マイノリティの人々の生きにくさを題材にしている。LGBTQ当事者の人々は、周りに自分が当事者であることを打ち明けることは簡単なことではない。人々は性に対する固定観念を持っているからだ。そんな中で打ち明けた主人公は、多くの人々に受け入れられて初めて認められた気持ちになった。主人公が住民の前で堂々とカミングアウトするシーンでは観る側に勇気を感動を与えている。またそれに対する住民の反応の優しさは、世の中のカミングアウトできなくて悩んでいる人々に希望を与えることが出来るの

          hisを鑑賞して

          新聞記者を鑑賞して

          序盤から暗い雰囲気で淡々と、冷静に物語は進められていく。その後も光度の低い画面で構成されている。これは、映画の重い内容と調和させる為である。またこの作品は、反政府映画と捉えられる作品でもあるだろう。今現在も様々なニュース、見出し、トピック、情報が混在しているが、それは本当に真実なのかということを直接的に私たちに問いかけていた。 内閣調査の場面は暗くて冷たい色合いで固定カメラにしている。逆に新聞記者の場合は揺れるような撮り方にしていて、記事にできることが決まったら固定カメラにな

          新聞記者を鑑賞して