無題

普通の生活ができない
つまらない毎日
こんな日々 いつ終わるんだろう
そんな事を想いながら
僕は紺碧の空を見上げた
瞳の奥に光を感じた
その時 ふと思いだした

僕はいま 幸せだということ

生きるのに必死で
明日の光を望む人々が
僕の見えないところで
今も必死にもがいている

息を呑んだ

生きている 未来が見える
愛に包まれて育ち
愛を捧げたい人がいる

不自由だと思う僕らの生活は
こんなにも平和で
充実していた

なのに僕は気づかなかった
それが普通だったから

考えても 考えても
未来が見えてしまうんだ

明日また考えよう
暖かい布団で眠りにつく

光が消えた
どこか遠くで
命が消える音がした
怖くなって 僕は耳を塞いだ
何もできなかった

さようなら

それでも世界は繋がっている

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