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介護が必要な方の在宅生活を支えるために〜介護保険制度と仕組みについて〜

こんにちは、ニュイです。
勝又くんシリーズに戻るまでにもうひとつ、
在宅生活を支えるための介護保険とその仕組みについて書いてから戻りたいと思います。
良かったらお読みください。

現在65歳を越える高齢者の方の数は、国民の4人に1人とも言われうなぎ上りに増えています。
さらに2025年を迎える頃には、
《団塊の世代》と呼ばれる方々が75歳を迎え、高齢者の方は400万人以上増えていくと言われています。

いままでは戦争体験をされてきた明治、大正そして昭和初期のかたが沢山おられました。これからは戦後の日本の経済を支えて来られた方々も増えて来られると思います。
そのため介護の在り方も権利意識を今まで以上に大切にした、これまでとは違う方法を求められていると思っています。

いまの介護施設の状況ですが、
満床に近い状況が続いており「施設に入りたくても入れない…」という声をよく耳にします。

その方の経済状況によって、
毎月の支払いが変わったり入れる場所も変わってきますが、空き部屋のないところも多いのが現状です。
介護施設はホームによって月々の支払いが10万前後のところから30万以上のところまで幅広く分かれています。
なかでも《特別養護老人ホーム》という場所は、要介護度3以上のかたであれば比較的安く入ることができます。
一度入れば亡くなるまで居ることが出来るので、終(つい)の住処としても知られています。そのため待ち状況が続いており、全国で40万人以上のかたが入所を待っておられると聞いています。

基本的にご入居者のかたが亡くなられて、部屋が空いてから次の入居者のかたが入られる状況になっています。ただ現在の介護保険制度は、順番待ちではなく、ご家族を含めその方の状況によって優先順位が異なっています。

ですので中には2年待ちと言ったような方もいらっしゃる状況です。
そういったなかで、その方の在宅生活を支えながら介護されているご家族の方が沢山いらっしゃいます。


ただこれからの小説にも書こうとしていますが、介護は家族だけの力では限界があると感じています。24時間365日、終わりのみえない介護をずっと家族の方だけで続けていくのはとても大変です。
在宅生活を余儀なくされる場合にも、介護保険制度を使って無理なく生活していただけたらと思っています。

その1,介護保険制度を使うためには申請手続きが必要です。
65歳になる際に都道府県から介護保険被保険者証のようなものが手元に届くと思います。
しかしこれを持っているだけでは、介護保険サービスは使えません。

先ずはその方の住民票を置かれている市役所の窓口、もしくは福祉事務所まで申請をしに行ってください。
窓口に申請にいかれる場合は、申請書と印鑑が必要となります。
本人が直接申請に行くのが難しい場合は代理人のかたでも大丈夫ですし、万が一目を離せない状況ということであれば市町村窓口の高齢福祉課のようなところにTELしてください。

するとケアマネージャーというかたが、ご自宅または入院先まで足を運んでくださり、介護保険を使うための認定調査をしてくださいます。

ケアマネージャーさんは、
介護現場で最低5年以上は経験を積んだベテランの方なので安心して頼っていただけると思います。しっかりと利用者さん本人の状況やご家族の状況をお話しください。

すると約30日以内には、サービスを利用する上で必要な認定結果と一緒に介護保険被保険者証が戻ってきます。
急を要する場合は、同時にサービスを使うことも可能です。

ケアマネージャーさんのお仕事は、その方の生活に沿ったケアプランを立てご本人様や、ご家族を支えることですので

「◯◯サービスを使いたい!」という要望が全て叶うわけではありませんが、その方の生活が落ち着いて暮らせるように動いて下さいます。

介護保険サービスで困ったことなどがあれば、担当のケアマネさんにご相談いただければと思います。

その2.在宅を支えるサービスの種類

担当のケアマネさんから、
色々な説明を受けられるかと思いますが、
ここでは簡単にサービスの種類をいくつか明記しておきます。

その①通所介護施設
通称デイサービス、またはデイケアサービスのことです。多くの場合9時頃〜15時前後まで施設に行き支援をしてもらえます。

デイサービスは食事・入浴・レクリエーションなどを行いながら楽しんでもらえるサービスを用意されています。

デイケアサービスはレクリエーションの代わりにリハビリを中心にされています。理学療法士などの先生がおられ、ストレッチや歩行訓練なども行って下さることが特徴になります。

基本的には送迎がついており、家の前までお迎えに来てくださいます。担当のケアマネさんも幾つかデイサービスの情報をお持ちだとは思いますので、詳しくはお聞きください。

その②訪問介護サービス

これはご自宅まで、ヘルパーさんが来て下さり生活に必要だけど1人では出来ない困った部分を手伝ってくださいます。
支援は着替え、おむつやトイレ介助…自宅での入浴の補助、食事つくりや掃除から通院介助など多岐に渡ります。

ケアマネさんが決めて下さるケアプランに沿って支援は決められてますので、出来ること出来ないことはありますがご家族の方の負担は減ると思います。

その③小規模多機能サービス
在宅生活を続けていくうえで、とても頼りになるのが小多機といわれるこのサービスです。

ひとつの事業所で、通い・泊まり・訪問介護の3つのサービスが同時に受けられます。
通いとはデイサービスのようなところで、食事、入浴、レクリエーションなどを受けることが出来ます。

泊まりはそのホームに空き部屋があり、必要であればその必要に応じて泊まることが出来ます。他のホームと違い、予約がなくても空き部屋があれば緊急時に使うことも出来ます。

訪問介護に関しては、小規模多機能に登録してくださっている方のご自宅にまわり安否確認や配食サービスのお届けなどをされています。

ただし、入浴は基本的には浴槽のまたぎを出来る方など場合によっては身体機能がお元気なかたが来られるケースもありますので、その事業所さんの特徴をお聞きください。


ここまでいくつか在宅サービスをあげましたが、もちろん他にも種類はあります。
ケアマネージャーのお仕事はサービスを組み込むことではなく、あくまでもその方の生活に沿ったプランをすることです。

その方が何に困られ、なにが必要なのかをずっと考えながらお話しを聞かれていると思います。

在宅生活を支えるうえで、
ご利用者さんの生活はもちろんのこと
ご家族の負担も軽減しなくてはいけないと思います。

わたしも微力ですが、何か力になれるよう色々考えていきたいと思っています。

勝又くんシリーズは、もう少し続きますので
良ければお読みください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊


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