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サウナで初めて「ととのった」時の話1


皆さん、サウナはお好きだろうか。僕はお好きです。


2年くらい前から急に流行りだし、今ではすっかり社会現象にまでなりつつあるサウナだが、僕もちょうど2年前くらいからサウナにハマっている。典型的ミーハー。



サウナ→水風呂→外気浴(休憩)を何セットか繰り返すと「ととのう」といわれる、いわゆるめっちゃ気持ちええトランスハイな状態になれることをご存じだろうか。これがほんんんとに気持ちええんです。


サッカーで点を決めた時、寒い日の朝布団の中でウトウトしてる時、Apexで3タテした時、おっぱいに埋まっている時、美容室でシャンプーしてもらってる時、セックスしてる時、歯に挟まった繊維状のものが取れた時、おっぱいを触っている時、我慢していたおしっこをようやく出せたとき、フットサルでまた抜きをキメた時、おっぱいを揉んでいる時、おっぱいを見ている時、おっぱいが揺れている時、おっぱいの、、、


サウナでととのった時の気持ちよさは上記に挙げた数多の「気持ちよさ」とは明らかに違う、サウナでしか感じることができない異質な「気持ちよさ」なのだ。


サウナ童貞を捨ててから早2年。今でこそ人並にととのうことが出来るようになり、サウナで存分に気持ちよくなれるようになったわけだが、いっちょまえにととのえるようになるまでには結構な時間がかかった。


恐らく、サウナデビュー一発目からバチコリととのえるようになった人はいないだろう。いるとしたら天才だ。


個人差はあれど、「あれ、これってもしかしてととのってる…??いやでもなんか聞いてたのとは違うような…」と疑問を抱きながらサウナ→水風呂→外気浴を繰り返している燻りサウナ―も少なくないはずだ。


僕も例に漏れず、サウナデビューしてから3ヶ月くらいはととのったのかととのっていないのかわからず、「ととのう」ことに関して疑心暗鬼な燻りサウナ―だった。


そんな燻り期間が長かった僕もある日「間違いない…!ワシ、今、”ととのって”る状態…!クク……悪魔的快感……!!」と、確信して以来きちんとととのえるようになったので、初めてととのった時の話をしていきたいと思う。

※なお、長いので2部作になる予定。気が向いたら続き書きます。



てことで


2年前、池袋の本社から青森の現場に転勤になり、現場のサウナ―と知り合ってから週に2.3回はサウナに入るようになった。

前回、サウナ―とキャンプに行った話を記事にしたので興味があれば一読していただきたい。


ヴィヒタ


サウナ―に出会い、サウナのいろはを教わるまではサウナに対して「おじさん達がたむろするやたら蒸し暑い部屋」としか思っていなかった。


今思うとなんて失礼で浅はかな偏見だろうか。サウナ―の皆さんにヴィヒタで殴り殺されても文句は言えないだろう。


ちなみにヴィヒタは白樺の枝を束ねたもの。フィンランド語表記でVihtaである。

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ヴィヒタ

ヴィヒタで身体を叩くと叩いた刺激により発汗効果が促進され、より深くサウナの効果を享受できる、、らしい。


また、血行促進、殺菌・保湿作用により、肌の引き締めやハリを保ち、しなやかなボディをつくるといわれている。


まさにサウナ―必需品ということで、最近ヴィヒタを設置しているサウナも増えてきているとか。


ヴィヒタはAmazonで1本5,000円程度で売っているので気になる人はポチったマイヴィヒタを持ち込んで周りのサウナ―と差をつけるのもいいかもしれない。施設によってはヴィヒタ持ち込み禁止のところもあるかもしれないので事前確認は忘れずに。


サウナの本場フィンランドではなんと2000年前から(?!)ヴィヒタを使うのが習慣化されているらしい。



恐るべしフィンランド。2世紀も前から白樺の枝に滋養強壮の可能性を見出していたとは。世界幸福度3年連続1位の審美眼は、伊達ではない。


余談にはなるのだが、死ぬ前に1度でいいのでフィンランド美女に渾身の力で思いっっっきりヴィヒタで臀部を叩いてもらい、2000年の歴史に思いを馳せながら「ヴィヒタッッッッッッッ///////アッッッ//////」と叫びたい。



本当に余談で申し訳ない。では本題。




2年前、青森に転勤してきた僕は5個上のサウナ―と仲良くなり、仕事終わりに一緒にお風呂に行く仲になった。


僕は青森に転勤するまでは1度たりともサウナに入ったことがない正真正銘のサウナ童貞。


しかも「今後の人生でわざわざサウナに入ることはないだろうな」と謎にサウナを見切っており、しっかり童貞をこじらせている目も当てられないサウナ童貞だった。


青森のサウナ―に出会うまでは。。。


ホロ苦デビュー戦


ある日の仕事終わり、いつものように近くの温泉に行き、体を洗い終わり、お風呂に浸かっていると俺はそろそろサウナ入るけどサウナ入ったことある?入れる?とサウナ―に聞かれた。


(やはりこいつもサウナ狂だったか…。暑いの苦手なんだよなあ…)と乗り気ではなかったが転勤してきたばかりでこれからの関係にヒビが入るのがめんどくさいという下衆な考えで渋々一緒にサウナに入ることに。


「ぶっちゃけサウナ初めてなんですよね」


「そうなの?でも大丈夫。サウナは最高だヨ。」


「…何が最高なんですか?」


サウナ→水風呂→休憩っていう流れを2、3回繰り替えすと”ととのう”んだよね。この”ととのった”状態がすんごく気持ちよくて最高だから。とりあえずサウナ入ろうヨ。」


「(”ととのう”ってなんだ?ってか水風呂とか絶対むりなんだが。休憩ってどうやってするんだヨ…)…はい。」


的な感じで雑にサウナの一連の流れを教えてもらい、一抹の不安を覚えながらサウナ―と一緒に


サウナ(8分)→水風呂(1分)→外気浴(5分)


を言われた通り2、3セット繰り返すことにした。


サウナ童貞卒業は突然に。何から伝えればいいのかわからないまま時は流れるが、とりあえず簡単な所感から振り返ると


・サウナあっっっつwwww

・水風呂ちべたwwww

・外気浴さっっっむwwww



な感じでデビュー戦は終わった。てなわけで軽くそれぞれの所感を述べようと思う。


・サウナあっっっつwwww


いや、ほんまに。あきまへんて。


まずなんちゅう熱気と湿気やねん。コンビニのレジ横にある肉まんを蒸してるスチーマーの中かとおもたわ。わしらを美味しく蒸してどないすんねん。


横に座ってるおっちゃんはずっと顔歪めながらハアハア言っとるし。そんなにキツいんなら出りゃあええやんけ。顔歪みすぎてカイジのグニャア~みたいになっとるで。


ほんで後から入ってきたガキンチョ(推定5~6歳)は壁にかかってる砂時計をくるくるしすぎや。男が裸の状態でくるくるしてもええのは女の子の乳首だけに決まっとるやろ。そんなんやから童貞やねん。あかんで、ほんまに。


てか、横のおっちゃんがグニャア~なってるのは経過時間の目安としていた砂時計がくるくる地獄にはまってもうたから出るタイミングわからんくなってもうてハアハアしとるんちゃうんかこれ。知らんけど。


我ながら名推理やんな~、とかやってる間におっちゃんのグニャア~具合がすごすぎて室内の空間がグニャア~歪んでしもうとるわ。ディアルガじゃないねんから、ナチュラルにときのほうこう繰り出すのやめてもろて。


「肉まんになりかける筆者」「ディアルガ性の高いおっちゃん」「砂時計くるくる小僧」ほんま、浴場とドア一枚隔てただけとは思えん熱気と湿気とカオスな世界観や。カオスすぎて関西弁になってもうたわ。おおきに。


・水風呂ちべたwwww


サウナという混沌から命からがら抜け出し、シャワーで汗を流すとサウナーは何の躊躇いもなく水風呂に身を沈めた。すごいな、おい。


なんて、なんて無駄のない動きなんだ。流れるように汗を流し、スムーズに水風呂に入っていった。その間わずか0.2秒。完全に音を置き去りにしている。


しかしサウナ童貞の僕はもちろん水風呂も普段入る機会は皆無だったので、足先をチョンとするのだけでもかなり抵抗があった。


いくらサウナで身体が火照ったからといって、易々と水風呂に入るだけの根性と気概は持ち合わせていない。


だが水風呂に浸かりながら蕩けそうな表情をしたサウナ―が水風呂の前でモジモジしている僕を見て「もしかして水風呂入れない感じ?w」と煽ってくる。てめえこの野郎。水風呂童貞歴=年齢のチェリーボーイにマウント取って楽しいのか。


マウントを取ってくるサウナ―にモジモジしながら憤慨していたが、悔しさを原動力に意を決して恐る恐るだが足先をチョンとしてみることに。



チョン




「アッッッッ……♡♡♡」



あまりの冷たさに思わず声が漏れる。


押し殺しきれず思わず漏れてしまったような、非常にか細く、それでいてどことなく力強さを感じるエロティックな「アッッッッ……♡♡♡」だったと記憶している。


しかし冷たい。冷たすぎやしないか。指先で触れただけでわかる。体感-273.15℃。本当にただの水なのかどうか怪しいレベルの液体が、浴槽に満ち満ちている。


そんなアンタッチャブルな浴槽に浸かりながら人にマウントを取れる余裕を持ち合わせているサウナ―は何者なんだ。とても常人の為せる業ではない。きっと、特殊な訓練を受けているに違いない。


僕が水風呂の悪魔的な冷たさを推し量らんとする一部始終、サウナ―はずっとゲラゲラ笑っていた。このサイコ野郎が。見世物じゃねえんだぞ。


サウナ―に対する怒りを水風呂に身を沈める推力へと静かに変換する。さながらグルメヤクザのマッチといったところだろうか。(トリコネタ、伝わるだろうか)


覚悟を決めて入水する。こういう時は下手に少しずつ身を沈めるよりエイヤッと全身を同時に入水させた方が良いのだ。


決死の思いで入水。刹那、「寒い、冷たい、苦しい」が同時に襲ってくる。脳が本能でここは危険だ、今すぐ出ろ、という警鐘を鳴らしているのがわかる。だがここまで来たら後は限界まで耐えるのみ。サウナ―は水風呂は1分耐えろとか言っているが無理に決まっている。水風呂で凍死は、さすがにしたくない。


結局10秒ほどで水風呂を脱出。余裕綽々のサウナ―と共に露天風呂の外気浴コーナーに向かう。


・外気浴さっっっむwwww


露天風呂の縁に座り、外気浴を行う。サウナ―が言うには外気浴をしていると段々頭がボーっとしていき、もんのすごく気持ちよくなる状態、いわゆる「ととのう」状態になるらしい。


そんなことをドヤ顔で説明するサウナ―を横目に僕はブルブルと震えていた。当然だ、ついさっきまで水風呂に入っていたのだ。


「風が当たって気持ちいいだろう?」ニチャア… 


とか言ってくるが気持ちいい気持ち悪いの前にひたすらに寒い。温泉にきてこんな寒い思いすることある?ってくらい寒い。あれ、温泉ってお風呂に入って温まるのが施設の本来の目的ですよね?


寒さに耐えきれず露天風呂に入る。


あったけぇ・・・あったけえよ。やっぱり風呂は最高なんだよな。サウナじゃなく風呂で「ととのう」のが1番。異論は認めない。


露天風呂に浸かりながらサウナ―の方をふと見てみるとサウナ―は目を瞑りながら蕩けるような表情をしている。全身から一切の「力み」が感じられない、脱力しきっているようだ。


なんという脱力感。これが消力(シャオリー)か。どうやらサウナ―は意図せず中国4000年の歴史の粋を、露天風呂の縁で体現していたようだ。


結局、その日は上記の流れを3セット繰り返し、サウナ―はしっかりととのい、僕はととのえないままサウナ初体験は終わった。


まとめ


結果的にデビュー戦で僕はととのえはしなかったが、3セット目の外気浴で僅かに感じた独特の気持ちよさが感覚として記憶に残った。


簡単にまとめると


暑さ4割、寒さ5割、独特の気持ちよさが1割として記憶に、体に刻まれた。この僅かながらに感じた気持ちよさを求めてサウナ―とサウナに入り浸る日々を送り、ある日「ととのったあ!!」と確信することになる。



疲れたので一旦区切ります。どうやって確信するに至ったかは気が向いたら書きます。年内には書きたい。(書くとは言ってない)


とりあえず今日もサウナ―と、ととのってきます彡(^)(^)



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