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道の駅めぐり #025 水の郷さわら

こんにちは。nyooooです。
#025 では、千葉県を利根川沿いに下った最下流に位置する「道の駅・川の駅 水郷の郷さわら」をめぐります。数少ない「川の駅」が併設されている「道の駅」にワクワクしながら向かいます。

それでは、出発進行 🚗💨

🚶‍♀️ [散歩]川の駅 水の郷さわら

総合案内所
山車飾りの鯉 ¥0

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「大きい!すごい...」と心の中で独り言をつぶやきながら眺めていると「ご興味おありですか?」と地元育ちのスタッフの方が声をかけてくださいました。

竹の骨組みと大量の麦わらを使い、約2ヶ月かけて制作される大きな鯉。本物の鯉を観察し、リアルな姿を目指し作り上げるんだそうです。ユネスコ無形遺産に登録されている「佐原の大祭」では、「水郷佐原山車会館」にもあるもう1匹と計2匹体制で山車に乗る、まさに祭の主役に真近で会うことができました。

使用している麦わらは、地域の方が分担して表皮を外すことで、誰もが「山車飾りの鯉を作ったひとり」として「佐原の大祭」に参加できるという役割も果たしているとのことでした。そして、スタッフの方はどこからともなく麦わらを数本取り出し、表皮の外し方を指南してくださり、思いがけず体験学習ができたことも楽しい時間となりました。

🚶‍♀️ [散歩]川の駅 水の郷さわら

総合案内所 屋外
発動機船 たちばな号 ¥0

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どことなく「宇宙戦艦ヤマト」の雰囲気を思わせるカラーリングのこちらの船は、人員輸送や自航できない浚渫(しゅんせつ)船など作業船の牽引をしてきた船で、昭和中〜後期に活躍していたようです。

浚渫船というのは、川底の土砂を掘り、水深を深くするための機械が据え付けられた船のことです。川底も整地されているとは知らなかったため良い勉強になりました。

総合案内所 屋外
浚渫船用主ポンプ及び駆動部 と 各種重機 ¥0

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こちらが浚渫船の心臓部にあたる、主ポンプと駆動部だそうです。幅・高さとも2m強ほどでしょうか。なかなかの迫力です。発動機部分のプロペラは毎分1,000馬力、295回転...毎秒約16.5馬力と約5回転という計算になりますから、水圧のかかる川底を掘り下げるために必要なパワーに圧倒されてしまいました。

こういった重機の格好良さはとても魅力的ですが、当たり前に穏やかに流れている「利根川」の現在は、浚渫をはじめとした治水への取り組みのおかげでもあるということを学ぶことができる貴重な展示でした。

水中だけでなく、地上で活躍した草刈車・ブルドーザ・トラクターショベル・トロッコの重機も展示されていて見応え抜群でした。重機といえば注意喚起や警告の色としての機能を持つからか「黄色」のボディが一般的ですが、総じてミントグリーンと黒という、チョコミント風な配色であることがとても興味深かったです。

佐原ドッグ
 浚渫船 ¥0

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川辺へ降りると「佐原ドッグ」があり、そこには引退した浚渫船が停泊していました。この船舶に先程の駆動部が合体し川底を整地、そして「発動機船 たちばな号」が牽引していたということですね。

浚渫船だけでもすごい展示なのに、主ポンプ及び駆動部やその他重機が勢揃いしている展示は一見の価値はあるように思いました。

🍦 [間食]道の駅 水の郷さわら

石窯ピッツァ&カフェ NUKUNUKU
特濃ミルクソフトクリーム ¥330

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散歩の後はソフトクリームで小休憩です。やはり青空・水辺・ソフトクリームのショットは最高です。特濃ミルクという名ではありつつ、初夏の暑さに相応しいさっぱり感もある濃さのソフトクリームでした。

それにしても、日中の気温は20℃を越える日もさすがに増えてきたため、溶けてきてしまうためにソフトクリームをゆっくりと味わうことができない季節がついに訪れてしまいました...これから夏にかけての最大の課題です。

🛳 [遊覧船]川の駅 水の郷さわら

横利根閘門コース ¥1,000
狸島

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岸にほど近い場所にポツリとある「狸島」。狸さんが住み着いているらしいことからこの名がついたようです。この日は見かけることはなかったけれど、白鳥さんの住処にもなっているようで、最近では子連れで姿を現す日もあるそうです。

大海原のような利根川

利根川

日本一の流域面積を誇る利根川。「川の駅 水の郷さわら」のある千葉県香取市は、太平洋はもう目と鼻の先ですから利根川の終端と言っても過言ではない部分です。

いつも道路から眺める利根川に広さは感じているけれど、川の上から改めて利根川を見渡すと湖や海を思わせる広さの水景で抜群の気持ちよさでした。これは水上に来てみたからこその新鮮な感覚でした。

横利根川と利根下流ライブカメラと横利根水門・横利根閘門

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今回の「横利根閘門コース」というのは、利根川と霞ケ浦を繋ぐ小さな「横利根川」まで遊覧する40分程度のコースです。移動距離はさほどではないものの、利根川の支流である横利根川へ入り水門へ入ったところまでがゴールです。

中央に水色で大きく聳え立つのが「横利根水門」で、現在主流である縦開きの水門です。その水門越しに見える茶色と黒の部分も水門で、「横利根閘門」という横開きの門です。水門左手側に立つ電柱のようなものは、大雨や台風の際、川の状況を確認したい場合にweb上でお世話になる、国土交通省のライブカメラだそうです。

横利根水門直下からのの横利根閘門

横利根閘門

「水門」と「閘門」の違いとは...と思っていると、ガイドさんが解説してくださいました。「水門」は本川(利根川)の洪水や海水が支川(横利根川)に流入することの抑制、「閘門」は船の往来に際し水位の違う区間の水位調整、と異なる役目を持つそうです。左手側にある信号機のような機械付近には紐が2本あり、それを使い人力で「横利根閘門」の開閉をするそうです。

「横利根閘門」は大正10年の完成以降今なお現役という、国の重要文化財にも指定されている閘門です。大正の趣ただよう煉瓦づくりと黒の門、そしてさわやかな新緑と青空は、ヨーロッパを思わせる素敵な景観でした。「横利根閘門」のような横開きの開閉形式は、パナマ運河の仕組みと同じなんだそうです。

また、この「横利根閘門」付近一体は「横利根閘門ふれあい公園」という公園で、のんびりと水門や水面を楽しんだり、春には桜を眺めることができる憩いの場になっているようです。この先をさらに進むと霞ケ浦へと続くそうで先が気になるところですが、遊覧はここがゴールのためこの後は折り返し復路となりました。

🍴 [昼食]道の駅 水の郷さわら

フードコート お食事処 母の味 あやめ
とんかつ定食 ¥968

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なんとも味のある、期待しかない名の店で注文したのはとんかつ定食。1枚増量始めました!と張り紙のあった生姜焼き定食と悩んだ末、「あやめ名物 林SPFポークかつシリーズ」のでも左上に鎮座する、オススメ中のオススメを昼食にいただくことにしました。

見た目はすごく素朴なのですが、林SPFポークがなんと美味しいことか...断面には肉汁がキラキラと輝き、頬張るとしっとりとほどよい噛み応えで豚さんの美味しい甘味が口いっぱいに。ザクザクとした衣もまた食欲をかき立て、頼もしい存在感。Tシャツとジーンズ姿のカジュアルな服装の叶姉妹...そんな、見たこともない例えがしっくり来そうな珠玉のとんかつでした。

📖 [スタンプラリー]道の駅 水の郷さわら

道の駅 水の郷さわら 正面入り口付近
スタンプ ¥0

さわら

「さわら」の文字に情緒が滲む、香取市のうち旧佐原市(佐原市は市町村合併により香取市となった)の風物詩である「小江戸の風情漂う小野川に浮かぶ舟」「香取市の花 あやめ」「道の駅 水の郷さわら」がたっぷりと詰め込まれた和の趣たっぷりのデザインになっています。

今回の訪問時には小野川を遊覧できる舟は出ていませんでしたが、小野川は今も江戸の街並みが残っているかのような景観が楽しめる、歴史好きにはたまらない国内外問わず人気の観光スポットです。

📖 雑記

子供の頃からずっと利根川沿いに住んでいたにも関わらず、治水や関連する機材等についての知識が全くなかったことを痛感する、学び多き訪問となりました。「浚渫」や「閘門」という文字を今回初めて使用したので、漢字の勉強にもなりました。

それにしても、千葉県の美味しい豚肉が多いこともまた今回の満足度が高かったポイントのひとつとなりました。「川の駅 水の郷さわら」の記録を中心としたため買い物について綴ってはいませんが、とんかつでいただいた「林SPFポーク」をはじめとした豚肉や、ソーセージなどの加工肉も大変充実していました。それにしても、とんかつが本当に美味しかったです...

📖 道の駅めぐりの記録

・自宅からの距離:45 km
・累計走行距離:4,011 km
・めぐった道の駅の数:25 個
・集めた道の駅スタンプ:30 個
・あって良かった装備:[RIVERS]ウォールマグ バール それがいい ベア + [RIVERS]ウォールマグ バール ストレーナー
・なくて良かった装備:特になし
・課題:川の駅の記事の書き方、付随して写真のサイジング

最近は暑くなってきたため、寝る前に水出しコーヒーや紅茶を仕込んでおき、翌日仕事中の楽しみにしておくことがよくあります。これは日帰りのお手軽ドライブのお供にもぴったりで、今回は美味しいコーヒー片手ののんびり美味しいドライブでした。

今回初めてだった「川の駅」。駅がつく場所は、それぞれのマガジンとして記録を残したので、別マガジンとして切り出すか、水関連として「海の駅」をアレンジすべきか...とても迷いました。「川の駅」は「道の駅」と併設でひとつの複合施設という形を取っている場所がいくつかありそうなので、今回は「道の駅めぐりの散歩」という位置付けで記録してみました。

遊覧船など景色の記録をする際は、横幅100%のサイズで画像を挿入したい、そうするならば記事全体で一貫性のあるサイジングとしたい...やはり「川の駅めぐり」は別にすべきだったか...と、画像の挿入方法についても悩みどころでした。ソフトクリームやスタンプは横幅100%だと大きすぎるので、一貫性は欲しいけれどどうしたものか。試行錯誤は続きます。

🔗 参考リンク

道の駅・川の駅 水の郷さわら
[香取市役所]佐原の大祭
[香取市役所]水郷佐原山車会館
[香取市役所]佐原の山車行事 ユネスコ無形文化遺産登録決定
「宇宙戦艦ヤマト2199&2202」シリーズ公式ポータルサイト
[国土交通省関東地方整備局利根川下流河川事務所]利根川下流ライブカメラ映像 - 利根川・横利根(茨城・東)
横利根閘門ふれあい公園
[林商店肉豚出荷組合]林SPF
[RIVERS]ウォールマグ バール それがいい ベア
[RIVERS]ウォールマグ バール ストレーナー

📚 関連マガジン

道の駅めぐり
海の駅めぐり
空の駅めぐり

道の駅めぐり #025 水の郷さわら - 完

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