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35.前向きになれた理由~2011.2月~


定期試験が終わり、大学は春休みに入った。


無理して大学に行かなくていいので、この休み期間にだいぶ症状とも向き合えるようになった。



パニック障害と向き合えるようになったのは、もちろん周りの支えがあったからだけど、その他にもいくつか理由がある。


まず1つ目は、
*当時のmixiのコミュニティやいろいろなブログを見て、1人じゃないと思えたこと。


身近にはいないけど、たくさんの人がパニック障害を抱えながらも頑張って生活している。


外出したり、仕事したり。


最初は、

なんでみんな発作がでても外出や
仕事ができるんだろう。

私には無理だ…。


 

そうに思っていた。余計にプレッシャーだった。


だけど、読んでるうちにだんだんと自分も頑張ろうと思えるようになっていった。


自分のペースでいい。周りと比べなくていい。

苦しんでるのは私1人じゃない。大丈夫。


自分なりのやり方で向き合っていこうと思えた。


2つ目の理由は、ある言葉にとても衝撃を受けたこと。


その言葉とは、森田療法の
“あるがままになすべきをなせ”という言葉。


“不安なままこわがりながら行動しなさい”

     ↓

“ビビりながら行動する”


ということ!


私はこの言葉にとても衝撃を受けた。



それまでは、不安を抑え込むのに必死で不安に飲み込まれて行動できないでいた


不安を全部消さないと何もできないと思ってた。


でもそうではなかった。


「ビビりながら」でいいんだ、と思えるようになった。


ビビってても行動するってことは自分と向き合ってるってことだと思う。


外出するときに不安になっても、

 これが今の自分なんだから
 このままで良いんだ。
 無理に不安を消そうとしなくていい!


そうに思えるようになった。


不安は消そうとするとどんどん増えていく。


消さなくていい、抑え込まなくていい。


ありのままを感じる。その上で行動してみる。


これは今でもつい不安を消したくなって抑え込みそうなとき、「びびりながらでいいんだ」と思うようにしている。


そして自分ではどうしようもできない、解決できない不安は手放す。


考えても仕方のないことで不安になりがちだけど、「なんとかなる」と思って一旦受け入れて手放す。


なかなか難しいけれど、おまじないのように「なんとかなる!」と言い続けることで、本当に「なんとかなるような気」がしてくる。


不安は消さなくていい。大丈夫。


3つ目の理由は、心療内科の先生の言葉。


*疲れてる時に発作がでやすいみたいですね。

という言葉と、


*自分の体質だと思って、
 自分の体の調子を理解して
 うまくコントロール
 できるようにしていきましょう。


という言葉。


それまではただ「発作」がこわくて不安ではやく治したかった。


だけど、自分の体の調子を理解することを意識するようになった。


思い返してみれば、パニックとまではいかなくても、そういう症状はずっと前からあった。


緊張しやすい、不安になりやすい体質なんだからある程度は仕方ない。

これも自分。


ある意味、開き直ることもできるようになった。


自分の体質と向き合おうと思えるようになった。


病気を否定して怯えるだけじゃなくて少しずつ行動していこうって。


疲れたら休めばいい。


休む期間は絶対に必要。


でもそれは逃げてるわけじゃなくて自分の体と心と向き合ってるからこそのこと。


そして調子が良くなったら少しずつ行動してく。


先生の言葉が、前向きに考えられるようになった3つ目の理由。


パニック障害を発症してしまったことは辛い。


今もまだ完全には克服できていない。


良くなったり悪くなったりの繰り返し。


だけどそれでも出来ることはたくさんある。


やりたいことだってできるようになるし、好きなように生きられる。

楽しいことも幸せなこともたくさんある。


症状の辛さにだけとらわれていると、大切なことを見失う。


「なってよかった」とは思えないけど、「なったから気付けた幸せなこと」はたくさんあるし、自分をかわいそうとも思わない。


自分と向き合うきっかけにはなったと思う。





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