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30.大学での逃げ場~2011.1月~


とうとう翌日から定期試験が始まる。


試験中に発作がでたら…
と考えるだけで不安で不安で仕方なかった。



「逃げ場」がないと感じると途端にこわくなって
発作が起きそうになる。



だから、逃げ場をつくっておくことにした。



逃げ場。


そう、保健室。



火曜日の講義が終わってから、私は保健室にいった。



大学に入ってから保健室には行ったことなかったから緊張した。


そして私は話始めた。


自分がパニック障害だということ。


試験がこわいこと。


大学で発作が起きたら…と考えると不安でたまらなくなること。


別に答えが欲しかった訳じゃない。


アドバイスしてもらいたい訳でもなかった。


ただ、「逃げ場」を確保しておきたかったんだ。



保健室の先生は、

 不安になったらいつでも来ていいですよ。
 大丈夫だから。

と言ってくれた。


それだけで十分だった。


それだけで少し安心するから。


不安になったり発作がおきかけたり、たとえ発作が起きたとしても、保健室に来ればいいんだ。

逃げ場はあるからこわがらなくて平気、と
言い聞かせることができた。


「どうしよう」って思うことが余計に不安を煽るから、逃げ場を作っておくことは安心材料のひとつだった。



それでもやっぱり不安は不安だけど…。

少し不安を減らすことはできたんだ。



そしてとうとう、試験1日目になった。




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