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momoro66
30.大学での逃げ場~2011.1月~
とうとう翌日から定期試験が始まる。
試験中に発作がでたら…
と考えるだけで不安で不安で仕方なかった。
「逃げ場」がないと感じると途端にこわくなって
発作が起きそうになる。
だから、逃げ場をつくっておくことにした。
逃げ場。
そう、保健室。
火曜日の講義が終わってから、私は保健室にいった。
大学に入ってから保健室には行ったことなかったから緊張した。
そして私は話始めた。
自分がパニック障害だということ。
試験がこわいこと。
大学で発作が起きたら…と考えると不安でたまらなくなること。
別に答えが欲しかった訳じゃない。
アドバイスしてもらいたい訳でもなかった。
ただ、「逃げ場」を確保しておきたかったんだ。
保健室の先生は、
不安になったらいつでも来ていいですよ。
大丈夫だから。
と言ってくれた。
それだけで十分だった。
それだけで少し安心するから。
不安になったり発作がおきかけたり、たとえ発作が起きたとしても、保健室に来ればいいんだ。
逃げ場はあるからこわがらなくて平気、と
言い聞かせることができた。
「どうしよう」って思うことが余計に不安を煽るから、逃げ場を作っておくことは安心材料のひとつだった。
それでもやっぱり不安は不安だけど…。
少し不安を減らすことはできたんだ。
そしてとうとう、試験1日目になった。
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