36.なにが不安？～2011.2月～

発症当時は、とにかく発作が起きることが不安だった。

発作につながるから吐き気や胃痛、動悸などの症状が不安だった。

だけど考えてみた。

“なんで発作がこわいんだろう。”

それは苦しくてつらくてこわいから。

それは大前提。

だからもっとその奥を考えた。

そしたら、１つ答えがでた。

私の場合、｢倒れたらどうしよう｣というのが心にあった。

パニック発作で死ぬことはないのはわかっている。

でも｢倒れるのは嫌だ…。こわい！｣という思いがあったんだ。

発作が起きたら

“倒れるかもしれない”
“倒れたらどうしよう”

そうに思っていた。

倒れたら人に迷惑をかけるのでは？

その後どうなるのかわからない。

助けてくれる人がいるかどうかもわからない。

人に迷惑をかけるかもしれないことも嫌だった。

発作をこわがる理由が少しわかった。

それまでは、発作が起きるのがこわくて外出が不安になっていた。

だけど、自分は倒れるのを不安がってるんだ！と
気付いてからは、ある意味開き直ることができた。

“倒れたっていいや！”
“別に死ぬわけじゃないんだし”

“むしろ倒れればいい！
誰かしら助けてくれる”

こんな風に思えるようになった。

不安になってもそうに思えていたから、春休みがあけて3年生になっても大学に通えていた。

それでもやっぱり発作は嫌で出かけるのもこわかったけれども…。

今でも、どうしようもなく不安になったときは何が不安なのか改めて考えてみるようにしている。

なんでそんなにこわいのか、その症状の何が嫌なのか。

私は不安になる症状が次々と変わって、それがぐるぐるまわっていく。

吐き気は基本いつもこわいけど、胃痛が不安な時もあれば動悸が不安な時もある。

逆にその症状が全然出ない時もあるし、でても不安に感じないこともある。

最近はこんな時期だからとにかく息苦しさや胸の違和感が不安につながる。

わけもわからずただ不安だと、私は余計に焦ってしまう。

なんで！？って。

だけどある程度自分で｢不安の原因｣がわかっていれば、それに対処することもできるし｢大丈夫｣と言い聞かせやすくなる。

不安は消さなくていい！

消そうとあがいても消えないし、余計に膨らむだけ！

｢今｣に目を向けて、深呼吸したり瞑想したり別の何かをすることで少しは気が楽になる時もある。

自分にできることをやったら、あとはもう｢なんとかなる｣と思って天におまかせ！

全部を自分でなんとかしようとしなくてもいい。

大丈夫、なんとかなる！