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EP49 Good lifeとGreat lifeを分けるもの

このnoteは2021年6月17日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは! ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学や、ウェルビーイングをお伝えしています。

今日は、「コミュニティの大切さ」ということでお話ししたいと思います。

カーパレードの準備と思春期の反応と

今日はすごく素敵なイベントがありました。それは、8年生の、こちらで中学校の卒業生のカーパレードです。まず昨日、2回目のコロナの予防接種を受けさせて、昨日は大丈夫だったのですけれど、今日午前中に学校から電話がかかってきて、2人とも調子が悪くなってしまって息子を10時半くらいに、11時45分くらいに娘を迎えに行って、学校から帰ってきました。

夜のパレードは大丈夫かなと思っていたのですが、息子はちょっと元気が出て、出席しました。コロナの予防接種の2回目って、結構そういうふうに大変な子が多いみたいで、「本当に受けさせてよかったのかな?」とか結構悩んでしまいました。

で、その後すぐに、「学校の水が出なくなった」と連絡が来て学校が閉まったんですよ、急に😱 時々あるのですよね。いや、結構あるんです、アメリカは。だから子どもたちはそんなに学校を休んだわけではないのですけれどね。

息子は、みんなが家に帰ってゲームをし始めたら元気になっていました。夜7時からカーパレードなので、6時すぎに出たんですよね。その前に夫と2人で車にいろいろラクガキをしました。去年かな、友達の家に行ったら車にすごく可愛いラクガキがいっぱいしてあって、「いいね」と言ったら、「卒業式がなくなったからカーパレードになったんだよね」って。「このマジックどこで買ったの?」と聞いたら「車専用のものがあって、もう使わないからあげるよ」ともらってきたものがあったんですよ。

そのマジックでスーパーヒーローとか、「You did it!」とか、「Congratulation!」とか、書きました。「日本語でも書いたほうがいい」って夫が言って、「卒業おめでとう」とかいっぱい書いて、賑やかにしました。

そしたら息子が車を見て、「えええ~~~」っていう、思春期の反応ですよね(苦笑)。「えー、ヤダー」みたいな反応をして。車に乗ってすぐにグループテキストでみんなに何か送っていました。そのあと、「なんかみんなもそうだって! 大丈夫だ」とか言って。自分だけ目立つんじゃないかと思ったみたいです。「みんなもそうだ」「大丈夫だ」って安心していました。思春期のピアプレッシャーっていうんですかね、興味深いです。

息子の卒業イベントで感じたうれしさと寂しさ

カーパレードは去年コロナで卒業式がなくなったから、代わりに始まったものです。今年も卒業式がない予定だったのですけど、昨日からニューヨークは全面的に普通に戻ったので卒業式をすることになり、親も2人まで行けることになっていたのですが、カーパレードも、もう計画していたので行ったという感じです。初めて参加したのですが、すごく良かったので、これからも続けたらいいんじゃないかなと思っています。

時間になったら、近くにある誰も使ってないIBMの廃墟みたいな、すごく大きな土地のキャンパスに、みんなでダーっと車を並べます。7時からだったのですけれど、6時半くらいにはみんな並んでいました。子どもたちは出ていって、子どもたち同士で遊んでいましたね。

私たちは、「もっともっと派手にやっておけばよかったー」というくらい地味でした。私みたいにペンで書いている人もいましたけれど、風船が車の屋根にブワーって飾り付けられている人もいたし、私たちの娘と息子の学校のキャラクターがゾウさんなんですけど、ゾウさんの大きいお人形みたいなものが車の上に乗っているものとかもありました。みんなすごくデコレーションしていました。

それと、サンルーフというんですか、今日すごく欲しいなと思ったのは屋根が開く車ですね。屋根が開く車に子どもが立って、みんなに手を振るんですよ。うちはそれがありません。ない車もいっぱいありましたけれどね、窓から開けて旗を振るのですよ。場所に着いたら旗をもらって、順番に街中を車でみんなが動いていって、最終的に中学校の校舎の前のロータリーをグルっと回ります。

学校の前には、校長先生とか先生方がいっぱい並んでいたんですけれど、そこに行くまでのいろんなところに人が集まって、「Congratulation!」とか、クラクションを鳴らしてくれたりして、すごく感動しました。行く途中まで、途中途中にもいろんなところで人が集まってみんなの卒業式を祝ってくれていました。

そんな中で、一つ感じたのは、この町は、おじいちゃん、おばあちゃんの代から住んでいるみたいな人も結構いるということです。子どもたちも小さい時から知り合いで、通る人通る人「あ!」みたいな感じになっていました。私は全然知らないので😞 ここへ来る一つ前、子どもたちが5歳と6歳から住んでいた街では、そのぐらい私も顔は広かったんです。ずっと、生まれ育った街があるという素敵さがあるなと思いました。それはそれで少し寂しく感じましたね。

馴染めないと思っていたのは自分が原因だった

この街にすごく馴染めなかったんですけれど、やっぱり自分がコミュニティに馴染む努力をあまりしてこなかったなと思いました。でも白人の人ばっかりで英語だし、日本語では結構話しかけられる方なんですけれど、英語で人に喋りかけるのは苦手です。引っ越したのが9月で、コロナになったのが3月なのでその間半年あったんですよね。でも、仕事にかまけて全然努力をしてなくて、もしかしたらこの街ってすごくいい街だったかもしれないけれど、自分が努力していなかったんだなということをすごく感じました。

だから、これから住む場所では、すごくコミュニティに溶け込みたいなと思ったし、オンラインとかの関係がどんなに濃くても、やっぱりコミュニティはすごく大事だなと思いました。

コミュニティというのは、Gallup社の研究では、Good lifeとGreat lifeを分けるものと言われているのですけれど、今回コロナがあって、コミュニティと全然関われなかった時に、私はすごく孤独でした。今コロナが明けて、そういう、新参者の私たちを気にしてくれる方がいらっしゃるんですよ。1人、「エレンさん」という息子のお友達のお母さんが、何かあると誘ってくれて、すごく大きなプールと地下にあるシアターと、楽しくて仕方ないような遊べる場所があるのですけれど。今日、パレードが終わったらグループテキストでメッセージが来て、「みんながキングコーンアイスクリームに集まるって言っている」って。

「じゃあ行こうか?」と娘に言ったら、娘も行くと言うので、迎えに行って、みんなでキングコーンアイスクリームへ行きました。そこで、息子の友だちみんなと一緒に食べて、そこで親もちょっと喋っていたんですよね。そうしたら、エレンさんが、「アリ、この人新しい人なんだよ」と紹介してくれた人がいました。彼女は息子さんが2人いて、下の子がうちの子と同じ学年なのですけれど、上のお兄ちゃんの学年で引っ越して来たということです。

エレンさんは、すごくその人のことをケアしてあげていて、彼女もコロナだったから、コロナの間は人に会っていなかったらしいのですけれど、コロナの前は、そういえば誘ってくれていたなと思いました。こういうアメリカ人に優しい人たちがいて、新しい人がちゃんと馴染めるように支えたりするのだなということをすごく感じました。

今日言いたかったのは……ちょっと涙が出てきちゃいましたね。「こんな素敵な街だったんだ」ということです。私は慣れないし、前に住んでいたところは都会なので、隣同士に家が建っていて、隣同士の友だちとかがいて、歩いてどこかに行けて……とか、そういうロケーション的にものがすごく好きだったんです。でも、そういうのが全然この町にはないし。だけど、住んでいる人たちというのは、すごくコネクトしていて幸せに住んでいて、私のコミュニティへの努力が足りなかったなと思いました。

人生も後半ですけれど、これからどこに住むにしても、コミュニティに関わるということ、貢献したりすることを、すごく最優先にしたいなと思いました。忙しくてずっとやってこなかったことですけどね。みなさんも是非、オンラインも大事ですが、リアルのコミュニティで良いつながりを作ってみてください。


オンラインサロンAri's Academiaでは、松村が、月に1回の松村の講義と、毎日のように色々なイベントがある中で、それこそ本当にコミュニティを作ることができます。興味のある方は覗いてみてください。それでは、ニューヨークから松村亜里でした。今日も良い1日をお過ごしください。

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