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#100文字の世界

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2021/3/22〜4/5で集めた100文字ぴったりの投稿と、ニャークスのヤマダが作る #100文字の世界 掲載マガジン。https://note.com/nyarks/n/n6…
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2021年3月の記事一覧

続く鍵穴

赤黒い屋根の古びた教会には、 どこまでも続く鍵穴があるんだよ。 ドアノブと鍵穴は木で作られていて、 覗いても真っ暗。 でも耳をすませば、微かに音が鳴るし 甘い香りが漂う。 いつかその鍵穴を見つけて入りに行こうよ?

歩く

行き止まりに来たとき、 周りを眺めることにしています。 ほんのささいなことでも、 発見があったら、 元来た道を帰って、 別の道を探します。 大まかに、 目的地の方向をイメージします。 少し道が外れていても、よしです。

分かれ道

すっかり日が高くなった夕方、まるで夕日から伸びてるような飛行機雲が見えた どこまでも続く3本の雲がまるで人生の分かり道のような気がしてそれぞれの行き先を指で辿る 結局どの道も終着は分からない でもそれが人生

神様は見ている。 努力を笑うものには それ相応の罰を与えなさるのだ。 妻が痩せるためのダンスで足首を痛めた。 んふ… その後、僕は腕立てで手首を痛めた。 …違う、馬鹿にして笑ったんじゃない…

あいさつは、相手を察するために

役割から、その人に。 退職者の挨拶は、素が出るから好き。 仕事から離れ、その人が組織をどんなものとして捉えていたか垣間見える。 後輩への感謝だったり、仕事への冗談だったり。 やり切った表情は、やっぱり明るい。

汚れた両手とやりきった顔の利用者を見ることが好き

汚れた両手を利用者が見せてくる。 私は「頑張った証だね!」と言い、上手く手が洗えない利用者の手伝いをする。   作業を頑張るほどに利用者の手は汚れる。   その手は利用者にとっては誇らしい手。 私にとっては愛しい手。

24時間営業のコンビニエンスストア

40年前、商社に入社したのに、配属先は田舎のコンビニ。 『プロジェクト』との説明に納得はできない。 その冬、大雪で電気と物流が数日止まる。 ローソクを灯し 「客のために店は閉めない」 と決断した男が、今は社長。

年間100本以上の映画を観ていた。新作が上映される日は、午前中から一人で映画館に足を運んだ。そんな週末のミニシアターでよく見かけた一人の男性。好みの作品がほぼ同じ。彼と話してみたい。何度かそう思った。

平日の休日

伏水 伏見   女酒抱いて 十石舟 幕末 寺田屋  タイムマシーン ゆらりゆられて 桜のアーチ 膝の娘の ぬくもりよ 乗船無料も 今回限り 三栖閘門 散策20分 ミニパナマ運河ミニ 京阪20分  水 酒 命の洗濯  年度末

黄色に染まった街 #100文字の世界

黄色い砂が 海の向こうから飛んでくる 僕の街にも 黄色い砂が降りそそぎ 街を黄色に染めてゆく 黄色い砂は 僕達の街を蝕み 僕達の街は 僕達の街ではなくなってゆく 目が痛いね なんて呑気には言っていられないのかもしれないね

内から湧き上がる喜び

自然の調和 宇宙の摂理の中の 命であることに気づくと 何かを追い求める必要がなくなる ストレスもない 心理学の教授はストレスは悪いものじゃないと言っていたが 外からの動機付けではなく 内から湧き上がる喜びで 動く幸せ

一つは背が低いまま咲いて散り、一つはそれより育って今、蕾。一つは更に育って花を咲かせ、一つはまだ育ち盛り。育ち盛り右に出た葉は、同じ球根から出た葉。土の中に埋められたまま、芽を出さなかった球根もある。

歪み #100文字の世界

今は無理かな 私達の回転軸がズレてるって 貴方も気が付いているでしょ だからってどうじゃなく 最初からそんなもんだと 分かっていたでしょ あながち悪い事でもダメな事でも 無いと私は思うんだ 人間て なまもの だからさ

今日はカレーチキンサンドにしました。粉をまぶしてなるべくカリッと。 次女の部活帰りを待つ。早く帰ってきて食べようよって思うけど、準備できてない時は「まだ帰ってくんなよ」と思うくせに。どこまでも自己中。