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交通事故遺族になってしまった日

かなりお久しぶりになってしまいました。
nyarinです。
2023年は離婚をして、それだけでバタバタしていたのだけどもっと大きな悲しいお別れがありました。

私は8年前に最初の夫と死別している。亡き夫との間に一人娘がいます👧
その後再婚したり離婚したりしたがそこは今はスルーして、、
2023年10月末。亡き夫の母が交通事故で亡くなったとまさかの連絡が入った。

亡き夫の母=義母であり、娘にとっては実のおばあちゃんである。

夫が亡くなってからもとても良好な関係で孫である娘をとても可愛がってくれていた。
それはお腹に娘が宿った時から「おばあちゃんになれるの⁉️」と喜んでいた義母の姿を思い出す。
産まれてからも病院に娘を見に来ては「1番可愛い」とババ馬鹿だと自分で言っていたくらいだ。

娘が成人するまでと張り切っていたし健康だった。
娘はばぁばと呼び、ばぁばの家に行くのを楽しみにしていた。

〝ばぁばが亡くなった”

親戚からの電話を受けて私は「やだ」「嘘」そんな言葉でひたすら泣いていた。
交通事故?理解が追いつかなかった。

娘も同じだ。泣いてご飯も食べられない。

葬儀の前に顔を見に行った。
私が会った時は義母は綺麗にしてもらっていたが、やはり事故直後は痛々しい姿だったようだ。
冷たい義母がいる。

「痛かったね」
私は義母を触り泣きながら話しかけた。

亡き夫にもちょっと怒ってしまっていた。
「お母さん今渡ったら危ないよ」って空から話しかけてよって。。

事故は青信号を歩いて渡っていた義母を右折車が巻き込んで起こった。
そう、義母はただ青信号を歩いていたのだ。

悲しい葬儀

理解が追いつかないままでも葬儀は行われる。
義父は亡くなっており、息子である私の夫も亡くなっている義母。遺されたのは娘である夫の妹。そして義母の兄妹。嫁である私と孫である娘。
実の娘である義妹の怒りや悲しみは計り知れない。

「なんも悪いことしてないのに。ひどいよ。許さないから!」

棺に蓋を閉める最期のお別れ。義妹は泣きながら怒りを露わにした。
私も同じ気持ちだ。まだまだ孫である娘との思い出も作れたんだよ。なんで。なんで。

加害者との対面

葬儀が済み、数日。加害者が謝りに来るというので私も行った。
加害者について詳しく話すことはこれからの動きに影響が出るかもしれないから今は控える。
ただ加害者は泣いて謝っていた。
義妹は「酷いよ、お母さんに謝まって下さい」と泣きながら言った。

遺影と遺骨を前にただただ泣いて謝る加害者。

謝られても帰ってこない。どうしようもない気持ちでいっぱいだ。

死別経験者の私が加害者に言った言葉

私は亡き夫の遺影、娘と義母のツーショットを加害者に見せた。

「亡き母の未来を奪ったこと。辛い悲しみの中生きていかなきゃいけない私達遺族の気持ち。どうか想像し続けて下さい。そして償って下さい。」

夫を亡くして生きてきた8年。どんだけ辛かったか。苦しいのに待ってくれない日常。
大事な人を失う悲しみ。
義妹は義母と2人で支え合って生きていた。突然奪われた母。可哀想で仕方ない。

「遺族の気持ちを想像する。
自分に置き換えて考える。」
私が望んだのはそれだった。

淡々と話す私の姿は人殺しと怒鳴られるよりも怖かったかもしれない。

ただ死別経験者だから言えることを言ったんだ。

「はい。ごめんなさい」とただ何度も謝る加害者。
それ以上話すことも特にないんだ。
事故は起きてしまった、そこをなんで?と追求しても義母は帰ってこないんだもん。

もちろん「なんで?」を明らかにする為にこれから刑事裁判として進んでいくだろう。
私はただしっかり償ってほしい。それだけだ。

交通事故の加害者と対面する。
そんなドラマみたいなことが自分の人生に起きるとは思わなかった。

私は不幸でも不運でもない

夫もいない中、相続人である娘の代わりにあれやこれや動いてはいてなかなか落ち着かないのは事実。

早過ぎる別れが多いのも事実。

でもね、私は不幸でも不運でもないよ。

義母は先祖代々のお墓じゃなく私が建てた夫のお墓に入ることを望んでたんだって。

義母がそう望んでいたこと知らなかったから親戚に頼まれた時は驚いたけど、つまり私は義母にとって嫌な嫁じゃなかったんだよね?
だったら嫁が建てたお墓に入りたいなんて思わないもん。
良い関係を築けていたんだ。
 
四十九日、夫の隣に義母を眠らせることが出来た。

今はただ2人が親子の再会をし、穏やかに過ごしていることを願うだけだ。


こうして私は交通事故遺族という予期せぬまた人生経験を重ねてしまったわけだけど、暗く沈んでるわけにもいかない。
娘もいる。
日常を送りながら義母の死を受け入れてくしかないから。

読んでくださりありがとうございます!
これから相手方とのやり取りは続くだろうし、寂しい悔しい気持ちは消えないけど生きてくしかない!
色んな記事を書くと思います。
書くことが好きだから。
明るい記事もあるかもしれないし、また事故のことを書くかもしれない。

色んな経験を無駄にせず生きたいですし、皆様との交流を楽しみにしています。

*トップ画、義母の好きだった薔薇の写真お借りしました🙏ありがとうございます😊🌹

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