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万引き家族 #読書感想文

初めまして にゃぽすです。

このnoteでは読んだ本の感想を述べていきます〜

自分の記録兼人に分かりやすく説明できる能力を高めたい、、!結構本は読むタイプですが、人に聞かれた時に説明できない事が多すぎて後悔しているので整理の為にもこの記録を始めます
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万引き家族

〜全体的な感想〜

正しいって一つではなくて、その人の環境、背景によってみんな違うんだなぁと思ったし、マジョリティでそれが正しいと押し付けられるのは、特権なのかもなぁと。

登場人物
祥太
-10歳、多分元虐待、ネグレクトされていた、治と共に『仕事』をする
-50代
-虐待されていて、治と信代が拾ってきた、4歳?
信代-クリーニング屋で働く、40代くらい?DV.虐待をされてきた
初枝-夫が出て行き、子供も出て行って連絡が取れない、70-80代
亜紀-風俗嬢、23歳?

この5人は、年金暮らしの初枝の家に住んでいるけれど、誰一人本当の血のつながった家族ではない。

たしかに血は繋がってないけれど、治は治なりに、仕事(万引き)という生きる術を祥太に教えていたし、信代は凛の虐待の傷を撫でるシーンは印象的で、本当に父と母として愛していたと思う。

また、信代も治も、父ちゃん、母ちゃんと呼んでもらいたいけど、強くは言えない。また祥太もまだ言えないというシーンが最初にあったんだけれど、それは本当の家族じゃないという何処か罪悪感があったりして言えなかったのかなと感じて切なくなった。

祥太が治の今まで教えてきた仕事(万引き)に誇りを持っていたところから、悪いことなのではないかという疑問に変わるところは、成長だけれど、絶対そらをしなくなることは、治と自分を繋いできた一つの共通項を断ち切る訳で複雑な気持ちだったんじゃないかなぁ〜。

初枝が亡くなり、床下に埋めたシーン、世界仰天ニュースとかで聞いた事あるようなものだけど、ニュースだったら床下に埋めたことだけが流れて、凶悪な人間の心がない奴に信代はなってしまう。しかし実際は職がなく初枝の年金頼りの生活の中で+葬式代なんて用意できないみたいな要素が交差した結果、家族を守るための手段だったんだなとわたしは感じた。

→ニュースで見ることも背景には捉えられることと逆の理由だったりが絶対ありうるよな〜って。

最終的にバラバラになってしまうこの家族だけど、信代も治も、もう愛した子供には会えないんだろうけれど、偽物の家族だけど、本物の家族の時代があったからこれからも大丈夫なんじゃないかな〜と思う。
祥太はきっと利発boyだからいい人になってほしい。
凛だけが虐待家庭に戻されたのが心配だったな〜辛いだろうけど、本物の家族として愛に触れた時間を思い出してくれるのかな、と少し希望もある気がした。

以上

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