見えなくてもゲーム

見えていたころからドラクエとかはすでにあったのですが、私はコミック・アニメは
大好きだったけど、ゲームにはあまり興味がありませんでした。

今ほどバラエティーがなかったからという事もあると思います。

ゲームと言えば、リゾートホテルの10円入れて遊ぶクレーンゲームとかパチンコもど
きとか、スキー場にあったインベーダーけーむが思い出される昭和中期から後期にか
けてなアナクロです。

視覚障碍者でも若い人たちは「FF」(ファンヒーターではない)とか「あつもり」とか
やりたいと言っている人の話は聞くし、全盲でも音だけで格ゲーをプレイする勇者が
いるとかいないとか。

オタクである所の私としてはアニメやら声優つながりで「フェイトグランドオーダー
」とか「ブラックスター」というゲームはちょっと気になっています。

そんな中、銀座のソニーの地下で音だけで遊べるゲームが体験できるイベントがやっ
ているという情報が入ってきました。

プロデュースには視覚障碍者も関わっているみたいです。

早速友人二人と行ってみました。

ゲームは3種類。

どれもヘッドホンから聞こえてくる音を頼りに操作する。

一つはドライビングゲームで音楽が大きく聞こえてきた方にハンドルをさばいてレー
スに勝つというもの

聴力検査の時のように耳を澄まして右から聞こえるか左から聞こえるかによってハン
ドルを回すのだがどうしてどうして、何だかわからないけどすぐコースアウトしてし
まう。

画像がないから自分がどれだけ外れているかもよくわからない。

そうこうしているうちに6人中の4位になっていた。

もう一つはいわゆる音ゲーである。

ゾンビが襲ってきた李瓦が降ってきたりするのでそれを叩く。

ゾンビは足音がしてある程度近づいてから叩かないとヒットに数えられない。

しかもあらゆる方向から来るので右だか左だか真ん中だかわからず、最初は2点しか
取れず、友達にもあきれられてしまいました。

何度かやるうちに、とにかく叩きまくる数うち当たる方式で16体倒すことができまし
た。

ゾンビは3回噛まれたらゲームオーバーという事でしたが、いつ噛まれたのか音声で
教えてもらえたら、もっと切迫感を持って戦えたような気がします。

負け惜しみか(汗)

後でこのゲームをプロデュースした視覚障害男性が88点を出したという話を聞き、驚
きまくったのは言うまでもありません。

瓦はゾンビよりは扱いやすかったけど、頑張っても100点中67点くらいしか取れませ
んでした。

子供のころ、小銭をたくさん握ってゲームセンターで何度もパチンコゲームに挑戦し
た時の気持ちを思い出してなんだか懐かしい気持ちになりました。

最後はロールプレイングホラーゲーム。

昔亡くなって幽霊になった友達に導かれて・・というストーリー。

彼女を成仏させるかどうかはあなた次第というゲームである。

心臓が悪い人は遠慮してくださいという触れ込みの割には私はそこまでは怖くなかっ
たのはもともとホラーが嫌いではない私だからかな。

音響はさすがソニー、あちこちからリアルな音が聞こえます。

イベント会場内なので音の遮蔽ができず、外の音が聞こえてしまっていたのがちょっ
と残念でした。

あの音響で、ほぼ真っ暗で防音も完璧だったらもっとずっと怖かったんじゃないかな


どのゲームも楽しかったけれど、私は特に音ゲーが楽しかったです。


RPGは最近は声優さんのフルボイスが当たり前になっています。

選択肢の所だけ音がないから遊べないわけだが、そこに音声を入れるのはそんなに難
しいのでしょうか。

そこがクリアされれば少なくともRPGは見えなくてもできるようになります。

今回は晴眼者の友達も来てくれたのですが、彼も結構楽しんでくれました。

リズムゲームとかも音だけでできるものもあってもいいんじゃないかなという気はす
るのですが、こちらも需要がないのでしょうか。

ゲームの世界ももう少しユニバーサルな感じになってくれると嬉しいと思う人はたく
さんいると思いますよ。



https://www.ginzasonypark.jp/program/032/

AUDIO GAME CENTER + 映像などのビジュアルがなくても楽しめる”音だけのゲームセ
ンター”『オーディオゲームセンター』が登場。新しいゲーム体験をお楽しみくださ
い。

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