お金の哲学〜一般人と小金持ちと大富豪の違い②〜

年収を上げるために

一般人は、時間でお金を稼ぐ

小金持ちは、運でお金を稼ぐ

大富豪は、仕組みでお金を稼ぐ


収入が増えない人に共通するのは、お金に対して受け身の立場でいることだと思います。

常に雇い主の庇護下にいて自分が提供する役務の対価としてお金をもらう。それが当たり前だと思っていると、大半の人はいざお金を稼ごうと思っても時給を上げることか、仕事を掛け持ちすることしか思いつかないのが実態です。

一部、新しい働き方を導入する企業などでは例外はあるものの、基本的に正社員であろうとアルバイトであろうと、時給で働く行為は自分の「時間」を雇用主に売っていることになります。スキルや役職が上がれば時給が変わりますが、時間を売る収益モデルであることに変わりありません。

これは一部の自営業の人にも言えます。

エンジニア、デザイナー、コンサルタント、ライターなどとして独立しても、案件毎に決まった報酬を貰っている限り、商品は自分の時間です。睡眠時間を削って毎日頑張っても年収には限度があります。

もっと言えば小売りや飲食のオーナー店長も、自分が動かない限りお金が生まれないのであれば時間売りの枠を飛び越えていません。

時給で稼ぐ行為にはデメリットが3つあります。

最大のデメリットは、商品が自分の時間である限り、売り上げに上元があることです。仮に時給3,000円の仕事を1日12時間、休まず続けたとしても年間1,314万円。多いか少ないかはさておき上限が見えていることがポイントです。

もうひとつのデメリットは、時間を売りすぎると機会損失の恐れがあること。自己研鑽や人脈構築の時間にあてていればもっと収入が増えるかもしれないのに、仕事に追われているとそういったチャンスを逃す可能性が高まります。

最後のデメリットは、時間売りのマーケットは得てして買い手市場なので単価が安いこと。安い海外の労働力やAI(人工知能)の発達でマーケットそのものがなくなる分野もでてくるでしょう。

このように時間売りだけを続けている限り大富豪への道は遠いと思います。

そこから状況を打開するために一獲千金を狙う人もいます。レバレッジを効かせたFXや怪しい投資話。身近なところではパチンコや宝くじ。しかし、そこで一回うまくいったとしても再現性がなければ元の木阿弥です。

大富豪になる人が念頭に置いてるのは、「いかに自分の時間を売らないで済むか」。時間が買えるのであれば積極的に買いますし、その実現のためには自分の時間を売らなくてもお金が生まれる「仕組み」をいかに作れるかが勝負です。「寝ている間にもお金が生み出せるかどうか」と表現すればわかりやすいでしょう。

この考え方を収入源の観点から言えば、一箇所からお金をもらう収益モデルを卒業して、収入源を増やすモデルに移行すること、とも言えます。

その仕組みの代表格が「人を雇う立場になること」です。

人を雇うことは、他人の時間を買って、その時給よりも大きな収益を上げてもらうことでお金が増えていく「仕組み」そのものです。最近ではクラウドソーシングの普及によって、時間単位で、誰でも簡単に人を雇うことができる時代になりました。こうした「仕組み」をいかに有効に使えるかが肝心です。

もちろん、人を雇って利潤を出すことは言葉で言うほど簡単ではありません。でも、少なくとも時間売りをしていたときの収入の上限を取り払うことはできるでしょう。

それに、人を雇わなくても時間売りをしなくていい方法はあります。

サラリーマンであればアフィリエイト。ライターやカメラマンであれば印税。エンジニアやデザイナーであれば成功報酬。小売りや飲食のオーナーであればフランチャイズなど。

対時間、対労力を考えたときに、より大きな収益が挙げられる仕組みはないか。人間、どのみち仕事に時間をとられるわけですから、この問いを持てるかどうかが普通の人と大富豪との分かれ目です。

家族の生活を守るための安定した収入も無視できないので、どのタイミングで「脱時給」を図れるかの判断は難しいかもしれません。
しかし、「これだけ頑張っているのにお金が増えない」とぼやいている人がいたら、そのお金がどうやって生まれているのか見つめ直すいい機会なのではないでしょうか。

お金を増やすのではなく、増える仕組みをつくる


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