#19 その名前の重みと責任に決意を

所属している大学の吹奏楽部にて、次年度の正指揮者として信任していただきました。


私の大学の吹奏楽部は完全に学生主体で活動をしている部で、音楽つくりに対してもそれが言えます。顧問の先生はいらっしゃいますが、実際にコンサートやコンクールで指揮を振るのも学生です。

部には指揮者が二人いて、幹部学年から正指揮者が、その下の学年から副指揮者が選挙によって選出されています。私は今年一年、副指揮者として活動をしてきていました。

例年の傾向というか、暗黙の了解のようなものがあって、前年度に副指揮者だった人は、次年度の正指揮者になるのが一般的です。私もその道に沿って、正指揮者に立候補し選挙によって信任をいただき、ある意味順当に正指揮者となることが決まりました。


でも、「正指揮者」という名前は、これまでとは違う重みと責任があると思うのです。


バンドを背負っていくというということは、そのバンドの表現に責任を持つということです。もちろん、その表現は演奏する奏者一人一人によって出来上がるわけですが、その責任を持つのは正指揮者なのだと思います。

そして、副指揮を含めた残りの部員たちがやりたいことを最大限できるようにサポートしていくのも、私に与えらえた役割なのだと思います。

いろんな人の声が聞こえるバンドが、私の理想です。際立って意見が強い人がいるわけでもなく、みんなが遠慮しあって探り合うバンドでもありません。みんながいろんなことをつぶやけるバンドでありたい。それを、集めていける人でありたい。


もちろん、指揮者として、悔いのないように自分の表現力を発揮することも、今年の目標。

先日こんなことも言ってみたんだけど、こんなことを言ってばかりもいられない気がしてます。


大学生の1年間は、長いようで短い。常に部活に100%の力を注げるという確証もない。部活と言っても高校までのような強制力はないし、あくまで個人の「やりたい」という気持ちがベースになって成り立つ活動。与えられた環境だって、満ち足りたものではないというのが実情。

だけど、みんなに信じてもらって、期待をしてもらって手にしたこの役割を、精一杯やり切りたい。言い訳しないで、最高のものを作る人でありたい。燃える一年にしたい。

重みと責任はある。あるけど、それにつぶされるのではなく、胸に抱えてしっかり歩む一年にしたい。