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Butterfly

BUMP OF CHICKEN 「Butterfly」

【毎日noteに再チャレンジ!思い出に残る・印象に残る曲について、1日1曲ピックアップします。②】

音源初解禁の瞬間、ラジオから流れるこの曲を、イヤホンをして布団の中で聞いていた記憶がある。

長い前奏が心を掻き立てた。透明感が際立つサウンドが響く。これにどんな唄が乗せられるのだろうか。じっと体の動きを止めて、耳を澄まして、その歌が始まるのを待った。

Butterfly、という輝きを感じるタイトルとさわやかなサウンドとは裏腹に、息苦しそうな誰かの心の声が響く。絶対にどこかにはいる、だけど見えないことになっている誰かの声が、そこにはあった。

いつの日かの栄光はいつか廃れてしまう。光っていた靴もいつかは輝きを失うし、大好きだったはずの唄も、いつかは忘れてしまう。すごく悲しいこと。だけど、それを見ないふりして生きていくことはできないんだ。

そんな歌詞を聞いて、私は何か具体的なイメージを抱いたのかもしれません。高校生だった当時の具体的な気持ちを思い出すことはできないけれど、涙が頬を伝った思い出は残っています。

そんなタイミングで、

涙は君に羽をもらって 
キラキラ喜んで飛んだ踊った

こんな歌詞が飛び込んできて。うわぁ、ずるいよ、と思ってしまった。

涙は良くない、流さないように、ばれないようにしなきゃ、と思う癖の強かった当時の私には、染み入りすぎて救いすぎる言葉だった。

涙は沸き上がったどうしようもない気持ち、悲しい、切ない、そんな気持ちを私からはばたかせているんだ。それが本望なんだ。

あぁ、Butterflyって、このことか。

バンプは、聞こえない声を聞こえるようにしてくれるバンドだと思っている。そこにいていいんだよ、そこにちゃんとあるよ、というメッセージが込められているように感じる。

「折れそうなときに、折れないように支えてくれる」というよりも、「張りつめて切れる前に緩めてくれる」といった感じ。

大好きなバンドです。きっとこれからも救ってくれるんだろうなぁ。

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昨日と同じくらいの時間にお散歩に出たら、昨日もすれ違ったご夫婦とすれ違いました。かわいらしいおじいさんと、おしゃれなおばあさん。なんだか楽しそう。いいな。

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