「会社員」の推しに思い馳せ通うバンテリンドーム|中日ドラゴンズ
4月27日(土)世間は大型連休初日、行って参りました、バンテリンドーム。プロ野球が開幕してから公式戦初現地でした。待たせたな、バンテリンドーム。
この日を楽しみに「あと〇日と〇時間〇分〇秒…あと▲日と▲時間▲分▲秒…」と、世界のSEIKOの如く、時を刻んできたわけです。金曜の夜、帰りの車に乗り込んだ瞬間の大歓喜たるや…もう一回、WBC優勝したのかと思った。
現地に向かう電車に乗り込む瞬間が好き。1日が始まる、あの瞬間がいちばん好き。その後待ち受ける電車酔いとの戦いにゴングが鳴る、あの瞬間が……す…す……きぃ……()
今年の1月、岡野祐一郎さんのトークショーに行って以来、グリーン車両の味を締めてしまい、何かと理由を付けてはグリーン車を利用していたものの、今日久しぶりに普通車両に乗ったら、やはりそこに歴然と佇むマネーの違いを感じた。恐るべし、緑色の力。
初めてグリーン車に乗った今年1月、4か月ぶりに見たバンテリンドームは、わたしに「おかえり」と言った。岡野さんが戦力外通告を受けた10月、去就が分からないまま過ぎ去った11月「もう現地に野球を見に行くことは無いかもしれない」と本気で思っていた。
岡野さんのスカウト転身を知った12月、彼が球団に残ることを知り、また今年もバンテリンドームに行く理由が出来た。「いつか岡野さんが見つけた原石が彼のように光り輝いて、バンテリンドームのマウンドに上がるその日まで応援しよう」そう思える未来と出会えた。
岡野さん、わたしは今年も当たり前のようにバンテリンドームに向かいます。あわよくば、球団事務所で会いましょう。
それはそれは真っ赤でしたよ、レフトスタンド。チャンステーマになるたび、毎回カープの声援と太鼓の音が倍になってる気がするんだけど、チャンス以外リュックの中で待機してる方いる?あと、途中でTAO連れてきた人いる?
カープのチャンステーマを聞くと、昨年8月11日、延長12回表ツーアウト満塁を三振斬りした、あの日を思い出す。思わずあの時と同じチャンステーマが流れた瞬間、動画を回してしまった。真っ赤なレフトスタンドを背に、四球も死球も許されない中、最後フルカウントでフォークを投げ切った、岡野さんのあの姿が忘れられない。
今日も中日ビハインドで進む展開の中で「去年の岡野さんなら、きっと登板している試合だな…」と思わずにはいられなかった。
先発の梅津くんが4回途中で降板して、その後火消しを任されたのが、橋本くん。毎現地、登板してくれる橋本くん(現地率3-3、打率1.000)さすがに登場曲への涙腺耐性も上がってきた。ハシモン火消しからのイニング跨ぎ、その後は梅野くん、福谷さんとBチームが頑張ってくれた。
組織には色々な役割があって、縁の下があるから、縁の上が存在する。守る人が居るから、守られる人が居る。守られている人が結果に貢献できるのは、彼らを守っていた、その人達が居たから。
岡野さんがいつでもどんな時でも、堂々とマウンドに立ち、タフに腕を振ったことで守られた人が居て、その姿に勇気を貰った人も居る。未だにその姿が忘れられない、もう彼はスーツを着ているというのに。それでは聞いてください、「Oh…未練」
この日ドラゴンズは負けてしまったけど、現地で3ホーマー見れて、石川昂弥くんと福永くんが見れたので、大満足です。
福永くんはファームで結果を出してもなかなか一軍に呼んでもらえず、それでも腐らず、ひたむきに努力し続ける姿に元気を貰っていたので、打席に立つ姿が見れて、本当に良かった。
ちなみに、去年8月26日岡野祐一郎さん謎の失踪、というのも1イニング3凡翌日の抹消、怪我か先発調整か、むしろ納得できる理由を述べよ状態で気が気じゃなかったあの時。その4日後 8月30日ほっともっとフィールドのマウンドで彼の所在を確認できた瞬間。怪我じゃなくて良かった…と胸を撫でおろした、あの瞬間。
ほっともっとフィールドだけでなく、我が家でも夏の終わりに花火が上がったわけだが、それは一旦置いといて、5回途中火消し登板からのイニング跨ぎ。6回途中、岡野さんの手を強襲した打球は、彼がバランスを崩しているうちに、二遊間へ転がり、ショートを守っていた福永くんはダッシュで前進して捕球したものの、芝生と土の境目で盛大に転んだ。
我が推し岡野さんの有事に、深めの守備位置から馳せ参じた福永くん…それからというもの、福永くんを他人とは思えない。(は?)
※是非、2分50秒からご覧ください。
初めて出来た推しが居ない夏。今年はどんな夏を過ごすだろう。彼が光る原石を見つけた頃、わたしはどんな時間を過ごしているだろう。
「夏を過ごした」と言える夏にしたい、そしてその先にある季節で、笑顔の岡野祐一郎さんに会いたい。
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