神饌 神様の食事から”食の原点”を見つめるl管理栄養士の読書

神様に捧げる御食事”神饌”(しんせん)
ここを知ることで、日本の食文化の大切さを振り返る。

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◆神饌~神様の食事から”食の原点”を見つめる~/南里空海/世界文化社

◆3つのエピソード
1.今の食事
・「いただきます」「ごちそうさま」
・はしの正しい使い方
これが出来ない子ども、ましてや大人が増えている。
そして、食べるものも、インスタントや加工食品が多い。
日本の当たり前にあった食文化が失われてきている。
日本の食の原点とは何か。これをこの「神饌」を通じて描いている

2.神饌をなぜ捧げるのか
神饌は神様のお食事としてささげられる。
でも、ただ神様のためだけではなく、その神様と同じものを頂くことで様々な恩恵を頂く。
・神様と一体となる
・神様の霊力を頂く
・神様のご加護の恩恵を頂く

3.神饌を知ることで見えてくる日本における神と食文化
神饌を捧げるために、四季に合わせて様々な農作物を育てた。
それが自然と日本中に広がり、四季に合わせた祭りや農耕が各地で行われた。
日本人は宗教とか信仰心とか特別に意識しなくても、日常生活の中で自然に神を奉ることを身に着けていた

◆マイエピソード
「いただきます」は、まさに日常生活の中で当たり前に神を奉ることだと思う。自然の恵みに感謝すること、それが神への感謝にもつながり、日常生活の中で祈りとしてささげなくとも言葉によって常に感謝の心を持っていた。
食を整えることはとても大切。
でも、形ばかり気にして、完璧を求める必要はない。
ただ、本来あるべきところを知っておくことはとても大切。
いただきますをいうこと。
米、塩、水を大切にすること。
ここをまずは気を付けて頂きたい。

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