やまさん

ヨーロッパ中世美術をこよなく愛する旅人。アート全般が好物です。20代後半に精神科の病気…

やまさん

ヨーロッパ中世美術をこよなく愛する旅人。アート全般が好物です。20代後半に精神科の病気と診断され、長年病気と付き合ってきましたが、藤川徳美先生の著書に出会い、藤川理論を始めて半年で最後に残っていた精神科薬をやめることに成功。中世美術関連のことと、病気からの回復のことを語ります。

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  • 祝・藤川理論実践1周年:これまでのふり返り

    藤川理論を実践して1年経ちました。過去を明るくふり返り、「病気の自分」から「病気だった自分」へ変化できるよう、noteにまとめていきます。

最近の記事

藤川理論を始めて:これまでの振り返り(11) 解離性同一性障害のこと②

忙しい日々の中、ふとnoteのことを思い出して読み返してみたところ、最後にアップした文章が(つづく)で終わっていることに気づいた。 解離性同一性障害のことは自分にとって本当に厄介で忌まわしい記憶のため、文章が一区切りついた時点で頭から消してしまっていたようだ。(つづく)のままでは落ち着かないので、久しぶりにnoteに文章を上げてみようと思う。 解離の症状に悩んでいた頃は、とにかくその症状の始まりをコントロールすることができず、気がつくとその状態になっていた。磁石のS曲とN極

    • 藤川理論を始めて:これまでの振り返り(10) 解離性同一性障害のこと①

      これまで、以前の症状を振り返りながらnoteを書いてきたが、書こうと決めていたことが書き始めるとどうしても筆が進まず、だいぶ間が空いてしまった。 それは過去にあった症状では自傷に続いて一番激しいもので、周囲を巻き込むことも多かったため、黒歴史中の黒歴史な上、未だにそこに戻ってしまうのではないかという恐怖感がある。 そのため、そろそろ書けるかも、と思いnoteを開いてみても、いたたまれなくなってやめてしまう。もしくは、noteを開くまでもいかない。気がつけば1年以上それを繰り

      • 藤川理論2年目に入りました🍀

        更新が滞ってしまっているnoteですが、藤川理論を実践して無事に2年が経ちました。 Twitterからここにたどり着いてくださる方が多いかと思いますが、いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。 2年を過ぎての成果は、やっぱり糖質過多に傾くと調子が悪くなると実感できるようになったこと。そしてやはり、プロテインの力です。 食事でタンパク質を摂れていても、処方薬をとりつづけていた頃のダメージが残っており、常に修復しなければいけない部分がわたしの身体の中にはあるため、プロ

        • 祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(9)栄養不足の症状④2度目の入院

          時期ははっきり覚えていないが、2度目の入院は1度目からかなり間が空いている。今から10年くらい前のことではないだろうか。 その頃私は福祉作業所に週に3回ほど通っていた。午前中はほぼ布団から起き上がれないので、午後からの作業に間に合うようになんとか起きて出かける。起きられず作業所のスタッフから電話がかかってくることもたびたびあった。 当時は減薬もしておらず、眠気やだるさが強く感覚も鈍麻だった。作業所の仕事はがんばっていたが、単純作業が多いため集中することが難しい。すぐに疲れる

        藤川理論を始めて:これまでの振り返り(11) 解離性同一性障害のこと②

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        • 祝・藤川理論実践1周年:これまでのふり返り
          11本

        記事

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(8)栄養不足の症状③通院と入院

          2021年になったが、いまだに例の感染症騒動が続いている。栄養療法を実践している身なので、その観点からも必要のない我慢や不自由を強いられることへの抵抗感がとても強い。 強制された不自由には絶対に慣れないようにしようと心に決めているが、多くの人は適応し不自由を日常としてしまう。 わたしが今まで生きてきた中で最も不自由な経験をしたのは、精神科の閉鎖病棟に入院したときだ。 ティーンエイジャーの頃から常に境界性パーソナリティ障害の症状はあったが、初めて精神科に通院したきっかけは、大

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(8)栄養不足の症状③通院と入院

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(7)栄養不足の症状②自傷行為

          ※注1 今回は自傷行為に関することを書いているため、傷や血などの表現が苦手な方は読まずにスキップしてください。 ---------- 鉄分不足がピークに達していたと思われる高校時代は、いわゆる「メンヘラ」的な症状が次々と出てきた時期だった。当時は「メンヘラ」という言葉は世の中に存在していなかったけれど、そういった存在の原型はもっと昔から確かに存在していた。 心療内科や精神科に行くと、境界性パーソナリティ障害や双極性障害II型などの診断名がつくことが多いこのタイプは、恋愛

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(7)栄養不足の症状②自傷行為

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(6)栄養不足の症状①

          だいぶ間が空いてしまった。 前回幼少時に食べていたものなどを振り返った際に、心の中にいろいろな気持ちが湧いてきてしまった。両親への怒りや自分への苛立ち、後悔、それらの根底にある悲しみなどなど。 しかし、マイナスな気持ちに浸ってしまうことなく、日々仕事に行き自分の好きなこともこなせるのだから、栄養の力は偉大だとつくづく思う。 今回から栄養不足により自分にどんな症状が出たかを書いていくが、失敗の歴史でもあるので、文字にするのは辛い部分もある。それでも、初心を忘れてはいけないと思

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(6)栄養不足の症状①

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(5)栄養の履歴書②

          悪天候、特に風の強い日が続くと、まだまだ不調が続く。先日、たんぱく質不足の女性は、プロテインを飲み始めてから天候による不調が改善するまで2年かかるという記事を藤川先生が投稿されていた。わたしはまだ1年。来年の梅雨時が楽しみだ。 さて、幼少時から自分が主にどんなものを食べていたかを振り返ってみようと思う。 朝は食パンにマーガリンやジャム、飲み物は牛乳。ビン入りの牛乳はなかなか一本飲み切れず、母の目を盗んで洗面所に捨てに行ったことがある。ときどきフルーツ牛乳やコーヒー牛乳が届

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(5)栄養の履歴書②

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(4)栄養の履歴書①

          藤川理論を元に過去を振り返ると、「栄養不足だったから、ああいう行動をとってしまったんだ」と気付くことがたくさんあり、自分の栄養の歴史が見えてくる。 思い返すと保育園に通っていた頃から、うまく行かないと思うことが多かった。幼いながらも、周囲の大人や子どもたちとの関係において、常にぎこちなさを感じていた。自分がどこかおかしいということも頭のどこかで理解していた。 わたしは3人きょうだいの末っ子で、二番目の兄とは5歳離れているものの、何も栄養の対策をせずに出産を重ねると、やはり下

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(4)栄養の履歴書①

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(3)1年で起こった変化

          藤川徳美先生の著書『うつ消しごはん』を読み、内容に衝撃を受けたのが昨年の5月。 今まで精神科に通い続けてきたのは、一体何だったんだ…?と本当にショックを受けた。 実践し始めて最初の2ヶ月は糖質制限に苦労し、栄養不足だと頭があまり働かず、本を読んでもきちんと頭に入ってこないため、サプリメントの量の調整の仕方がよくわからず、吐き気に襲われたりした。 それでも、誰かに反対されたら挫けてしまいそうなので、誰にも相談せず、誰にも報告せず、結果が出るまでとにかくひとりで取り組むことにし

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(3)1年で起こった変化

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(2)病人は職業?

          藤川理論を実践し始めたのは、昨年の6月半ば。 実は、5月半ばから10日ほど、ハンガリーとチェコに一人旅に出かけていた。 前回書いたように、パートの仕事を始めたら、体調が悪かった頃は叶わぬ夢だったことが、どんどん実現できるようになっていった。 働き出して最初の1年で旅行代を貯め、次の年にロンドン、ローマ、パリの3都市を回る一人旅に出かけた。一人で外国に行くのは初めてで、わからないことばかりで大変だったけれど、素晴らしい経験だった。 そこから2年経った昨年、再び一人旅をする

          祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(2)病人は職業?

          藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(1)精神科のお薬のこと

          パキシル、アモバン、ドグマチール、トリプタノール、デジレル、リーゼ、ワイパックス、デパス、ヒルナミン、テグレトール、デパケン、ロゼレム、ルーラン、ラミクタール、マイスリー。 精神科通院歴約15年。思い出せる範囲でこれだけの精神科薬を減薬、断薬してきた。 担当医から減薬の提案をしてくることは一切ないため、減薬したい旨を自分から話してみて、減量or断薬できたものもあれば、どんなに調子が良くても断薬の了承が得られず、強硬手段ではあるが自ら服用をやめ数ヶ月様子を見、「○ヶ月飲んで

          藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(1)精神科のお薬のこと