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祝・藤川理論を始めて1年:これまでのふり返り(3)1年で起こった変化

藤川徳美先生の著書『うつ消しごはん』を読み、内容に衝撃を受けたのが昨年の5月。
今まで精神科に通い続けてきたのは、一体何だったんだ…?と本当にショックを受けた。

実践し始めて最初の2ヶ月は糖質制限に苦労し、栄養不足だと頭があまり働かず、本を読んでもきちんと頭に入ってこないため、サプリメントの量の調整の仕方がよくわからず、吐き気に襲われたりした。
それでも、誰かに反対されたら挫けてしまいそうなので、誰にも相談せず、誰にも報告せず、結果が出るまでとにかくひとりで取り組むことにした。

3ヶ月くらい経つと目に見えて効果が現れ始めた。お肌の調子が明らかによくなり、ひどく落ち込むこともなくなり、フンフンと鼻歌を歌っていることが増えた。会社にいても同僚の目が気になって仕事に集中できないくらい、普段から人目を気にしていたのが、どうでもよくなった。

この頃からモヤがかかっているように感じていた頭の中がクリアになり、視界もいつも車の窓ガラスから外を見ているような違和感がとても嫌だったのが、何かを隔てている感じがしなくなった。

栄養が不足していると、何かを深く考えようとすると頭が真っ白になってしまい、出てくるのはマイナスな結論や推論になる。それに焦ったり苛立ったりで、思考も行動も衝動的なことが多かった。リスクを理解した上でそれに飛び込むのはチャレンジだけれど、何も考えずに向こう見ずに飛び込めば、当然失敗ばかりになる。物事をうまくやり遂げられないことに、常に自責の念を感じていた。

それが藤川理論を実践して3ヶ月くらいから、筋道立てて物事を考えるのがあまり苦ではなくなり、仕事も以前より楽に捗るようになった。
思いついたアイデアをきちんと形にする力もつき、仕事をするのが楽しく感じられるようになった。
勉強したくても頭に入らなかった超初級の情報処理資格のテキストを読むことができ、苦手だった計算問題等も以前に比べたら格段に理解できるようになっていた。試験にも合格することができた。

また、昨年は夏から秋にかけて悪天候が続いたが、もともと気候の変化に弱いため、仕事に行く以外は家で横になっていることも多かった。
以前は独りで過ごすことが辛くて仕方がなく、パートナーができてもいつも共依存になるばかりで、誰かといてもひとりでいても、いつも息苦しい。ひとりでいるとパニック症状は出ないのに、依存する相手がいると過呼吸が起こったりする。甘えを通り越し、他人に依存する自分が本当に嫌いだった。

自分を変えようと行動を始めたのは藤川理論を始めるもっと前からだが、藤川理論を始める半年ほど前に、数年を共に過ごした共依存の相手と離れることになった。
それからはひたすらひとりで自分のやりたいことに集中する生活を送り、昨年の悪天候が続く時期をゆっくりマイペースで家で過ごしているうちに、本当は幼い頃からひとりで過ごすのが大好きだったことに気づいた。

わたしの母も明らかに栄養不足で、わたしが幼い頃、とても不安定だった。突然怒鳴られたり、すぐその後には猫撫で声で話しかけられたり。無視されて口を聞いてくれないこともたびたびあった。
常に母の反応に怯え、母に嫌われないように、見捨てられないように、と無意識に思うことが、わたしの思考と行動の幅を狭めていった。

大学に入り実家を離れてからも、他人に怯える癖が消えることはなく、愛情表現がうまくできず、愛情を受け取るのもとても下手だった。パートナーを得ても「ああしてほしい、こうしてほしい」と願望を押し付けてばかりで、自分の思い通りに相手がしてくれないと、「わたしを理解してくれていない」「愛されていない」とすぐいじけてしまう。

しかし、数年絵からそんな自分を変えたいと思い行動するうちに、わたしの希望を120%叶えてくれるのは、自分の他にはいないのだとだんだん気付くようになった。
食事をするにも、旅に出るにも、ライブを観に行くのも、誰かと一緒に行動しようと伺いを立てていたらすぐには実現しない。孤独を恐れず、自分の好きなタイミングでやりたいことをやっていくと、心はどんどん充たされていく。

食事を独りで食べたり、どこかに独りで出かけたり、恋人がいないのは寂しい人間だ、と思い込んでいた。でも、ひとりで過ごす時間を楽しめなければ、誰と一緒にいても結局はずっと寂しいままなのだと思う。

たんぱく質を意識して摂り、サプリを飲むことは、ただ食欲を満たすのとは違い、自分の体を常に気にかけ労ること。うまくいかない日もあるけれど、誰のためでもなく自分のためにコツコツと栄養を積み重ねる作業を続けるうちに、ひとりの時間が楽しめるようになり、自然と自分が好きになった。
藤川理論を始めて一番の変化は、生まれて初めて、「これがわたしだ」と胸を張れる自分になったことだと思う。

気持ちに余裕が出てくると、過去のことを不安にならずに振り返ることができるようになる。
一体、わたしの栄養不足は一体いつから始まっていたのだろう。
次は自分の「栄養の履歴書」を考えてみようと思う。

Thanks for reading so far.
yama

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