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【読書】『夏を殺す少女』

本棚からタイトルと表紙のみで選んだシリーズ。
今回はミステリー小説。

ドイツでセンセーションを巻き起こしたとされるミステリー小説。
弁護士と刑事、2人の主人公はお互い別々の、まったく関係のない事件事故を担当していたが、真相を追求していくうちに事件の全貌が明らかになる。

刑事も弁護士も、元をただせば一人の人間である。
だからこそ、主人公たちの協力者や犯人、終盤からラストの主人公たちの言動はとても人間味があって好きだった。
どんなに法治国家で生きようと、どんなに職務を全うしようと、感情を持った人間なのだと。

ミステリーとはあるけども、いわゆる本格派というものではなくて、あくまでもエンターテイメント性、娯楽性に富んだ内容。
『こんなん警察が見落とすわけないやろ!』とか『警備ガバガバすぎんやろ!』となるが、2時間サスペンスドラマだと思えばまったく問題ない。


この本を読むときは、どろっとした濃いブラックコーヒーをお供にしよう。


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