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命を育てる保育士の高い専門性をご存じですか?

今年も保育士の国家試験の合格に湧く声が聞こえてきています。

心身の発育・発達が著しい乳幼児期の子どもにとって、人、物、自然と出会い、感性を働かせながらたくさんの経験を積み重ねていける保育園は、人格形成の基盤となる大切な学び舎です。

子どもが示す様々な行動や欲求に、優しく語りかけたり、あやしたり、抱いたりする相互的な関わりあいの中で、子どもは人に対する信頼感や情緒的な絆を築いて大きく成長していきます。

幼少期に大人との信頼関係・愛着関係を形成することは、生涯を通じた自己肯定感や他者への信頼感、粘り強くやりぬこうとする力を育むことにもつながります。そのためには、保育士の“ゆとり”と“専門性”は欠かせません。

 そうした中で、保育士さんのお仕事はとっても多岐にわたります。預かる子どもの年齢も生まれて間もない赤ちゃんから年長までと幅広く、生活全般のお世話はもちろん、まだ危険なことが判断できない小さな子どもたちと向き合うには、安全面への配慮も欠かせません。

 それだけでも広範囲にわたって負担の大きいお仕事なのに、運動会や発表会などの保育園行事の際には、子どもたちへの遊戯指導や伴奏練習とあわせて、衣装や小物製作といった多くの付帯作業も生じています。

 人手不足の中、離職も相次いでいます。離職を防ぐには単に人を増やすだけでなく、保育士の多岐にわたるお仕事の中から、子どもたちと直接的に向き合う専門性の高い業務以外の付帯業務を巻き取ることが喫緊の課題です。

 保育士の働き方が改善されれば、保育士が定着します。保育士が入れ代わり立ち代わりに変わらずに済むことは、保育士と子どもとの絆が強まります。これは、保育園の質的向上には欠かせないものですし、採用にかかるコストが削減できて、その分を職員の人件費に回せたり…定着するメリットは計り知れません。

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