海外移住前の「自由」と移住後の「自由」の違い
こんばんは、先日行ったイギリスが思った以上に良すぎてまだ余韻に浸っています。笑
15年程前、自分が高校生だった頃に大好きだったイギリス人のバンドが再結成ライブをするようで、お金を貯めてまた9月にイギリスに行くことに決めました。
最近15〜20年前の話も普通に出来るようになったり、自分が学生だった頃の歌や流行りだった物が懐かしく感じられる歳になったんだな、としみじみ思う時があります。笑
私が高校生の頃にはこのバンドはすでに解散してしまっていたので、高校生の頃の自分からすると、30代の自分はヨーロッパに住んでいて、憧れだったバンドのライブがまた再結成して自分が一人でイギリスまでライブを見に行くだなんて想像出来なかったことだなと思います。
そんな私ですが、海外移住のデメリットも目立ってくるようになりました。おそらくドイツ生活に完全に慣れてきたからだと思います。
もちろんどこに住んで何をしていてもメリットがあればデメリットもあるのが当たり前ですが、今後自分がどこでどうしていきたいのかを考えていかないといけないと感じています。
主な理由として、ヨーロッパ移住をして得られた「時間の自由」に対して、現在の私はビザの縛りがあり、「選択の自由」が減ったからです。
まず、ドイツ移住の最大のメリット「時間の自由」についてですが、ドイツに来てみてドイツ人の幸福度が高い理由を日々実感しています。ドイツの暮らしをざっくり言うと「極限まで何もない暮らしをしてその中で日々の幸せを見つけていく」と言った感じでしょうか。
食事は朝と夜はパンとハムとチーズだけ。日曜日と祝日はお店やスーパーが全部閉まっている。11〜4月くらいまでほぼ毎日雨が降り、空が真っ暗で寒い。電車は時間通りに来ず、30分待った挙句に電車がキャンセルになることも普通にあるので遅れても電車が来たら良い方だったりします。
そんな暮らしの中だと、朝起きた時に良い天気だっただけで心も晴れ渡り、「今日はなんだって出来る!」と言った気分になりますし、そんな日に森や公園に散歩に出かけるといろんな人が同じように散歩に来ているのでそれだけでとても微笑ましい気持ちになります。笑
又、私が駐在員ではなく現地採用としてドイツで仕事をしてみて自由だなと大きく感じられたものとして以下の5点が挙げられます。
・残業が一切ない(あったとしても残業代がしっかり出たり、翌日残業した分早く帰って調整出来たりする)
・体調不良での欠勤や通院での遅刻は有給を使用しなくてもいい
・年間30日の有給があり、必ず消化する義務があるため休みにくい環境がない
・2〜3週間の連休が取れるため、旅行がしやすい
・上司や先輩との上下関係がそこまで厳しくない
私生活と仕事のバランスがしっかり取れてストレスも減り、日々本当に生活しやすいなと感じられます。自分の時間がたくさん生まれたことにより、自分自身の健康にも気に掛けられるようになり、今では大の苦手だった運動も日々行うようになりました。
逆に私の中で「選択の自由」が減ったと感じられる理由として以下の4点が挙げられます。これはあくまで私の事例なので、他の条件で移住された方や、移住の目的が異なる方とは違った意見になるかと思います。
・現在自分が所持している就労ビザが、勤務先と結びついているので副業が出来ない
・言葉の壁などから、日本にいる時より仕事の幅が狭まる可能性が高い
・仕事の幅が狭まり満足のいく収入や、やり甲斐を得るのが難しい
・時間の自由の割合が多くなりすぎて、上記のような余計な考え事や不安が増えた
自由の時間が増えた分、副業ができれば一番嬉しいのですが、ビザの関係上
副業が難しく、言葉の壁から新しい情報が日本にいた時よりも入りにくくなった感じがします。
移住前からこれは分かっていたことですし、分かりきって移住したので不満ではないですが、一年半ドイツに住んでみて自分の性格上どうしても安定しきった生活が逆にストレスになってしまうようです。つくづく面倒臭い性格だなぁと思います。笑
現在は自分の中でモチベーションを保つために以下の6点を心がけて生活しています。
・習い事をし、仕事以外でスキルを磨く
・国内外で旅行をし、新しい刺激や発見を探しに行く
・部屋の掃除や料理、運動をして日常から小さな達成感を得る
・人との出会いの場に行き、新しい情報を得る
・ドイツ国内で転職を検討する、転職エージェントと話して情報を得る
・趣味に打ち込む
時間がある分、とりあえず今は焦らずゆっくりやっていこうと思います。
さて、来週はイースターのホリデーがあります。
人生初のアフリカ大陸に行ってきます!
たくさん新しい刺激が待っていると思うので、こちらで書いていければと思います。^^