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卵巣が破裂して緊急入院した話 -3

いったん入院の話からは脱線してしまいますが、私の卵巣とホルモンの話をさせてください。

誤魔化してやり過ごさない方がいいかもしれない話

私は7~8年くらい前から医師に「卵巣が片方腫れていますね」と指摘を受けてから定期的に検査を受けて経過を診て頂いていました。

下腹部の痛みがランダムに出て、痛みがない日が長く続くこともあったり、数週間エブリディ痛んだりしたりもしていて、手術をせずにこのまま閉経まで薬で何とかやりすごせないかな~などと考えていました。

痛いときは生理痛と同じロキソニンやアセトアミノフェン(カロナール)でやりすごしていたのですが、それらが効かないくらい痛んで動けない日があってもまだ手術での摘出という根治治療に踏み出せずマンガアプリを読み漁って大笑いしてやり過ごしてたりしました。

この間に卵巣の大きさは約5cm→5.5cm→約6cmと少しずつ大きくなってしまったあと、吐き気やたまの強い痛みで薬が効かない時が出てきたころ7.5cmに!

ここでいつも穏やかで冷静な医師から「これは手術した方がいいと思いますよ」とやや強めに、けして威圧的ではないですが真剣に言われたのですが、それでも手術に迷ってました(迷いすぎ)。

おそらくある程度のサイズを超えると、体への負担が少ない腹腔鏡下手術ができなくなり、おなかを大きく切開する開腹手術となってしまうので医師としてはこのサイズでYESと言っておけと思ってた可能性大なんですけど、ここでもまだ感動アニメを見てむせび泣いたりなどしてやり過ごしていました。

激痛の日が何度か続いたりして4か月経過したらなぜかちょっと小さい6.5cmになっていたので「お!ここからホルモン低下で小さくなったりしないかな」などと期待したりしてたら…

急な破裂。

からの、縦半分のサイズwith激痛 という酷い目に。

社員を苦しめる企業やクラッシャー上司や毒親・毒学校からは全力で逃げることを推奨しますが、健康から逃げるとこういうことになる悪い事例をこの世に一つ増やしてしまいました…。

もし私などよりも勇気や決断力のある方で医師から手術など薦められた場合、まごつかずに手術した方がいいと思います。察しの良い方はなぜなのかお気づきかもしれませんが、この個人的意見の根拠はのちの記事で書いておこうと思います。

*不必要な手術はいけませんから医師とは慎重に話し合ってくださいね

卵巣と同じ大きさのものを見てみよう

数字で大きさの話をされてもイメージがわかないですよね?
それではここで写真で見比べてみましょう。

*定規は国立新美術館のお土産ショップで外国人観光客にプッと笑われながら買ったものです。

この差、見るからにやばいでしょう?

なんで手術を決意できなかったんだよ私?

今となっては後悔しかないです。

この鶏卵Mサイズを縦にも大きくして、さらにもうちょい大きいのがお腹に常駐していたとなれば、破裂しなくても存在するだけで周辺の神経を圧迫して痛くなってもおかしくないですよね。

本当か記述ミスかはわかりませんが、他の方のブログや体験談を拝見すると10cm以上腫れてしまったという方もおられるし、それで痛みなどの症状がなかったという方もおられるので人体多様すぎ。

私は子どもの頃からずっと背骨が横に少しだけ歪んでて、長年の腰痛は背骨が原因だと思っていたんですが、場所がちょうど卵巣の裏!
整形外科の医師からも「婦人科とか内科の原因かも」と言われたことがあったので、関係性は無視できません。

で、このスノーボールクッキーが鶏卵より大きくなっていって、1年半くらい前の5cm弱でも尋常じゃない痛みがあった事があって、子宮と卵巣一式の摘出を勧められたのに決心できずにいたらこのザマ。

先生ごめんなさい。いうこと聞いておけばよかった…。

卵巣と子宮摘出は迷う

でも、もし私以外に摘出手術を決心できない人が身近にいたら、安易に「摘出しちゃいなYO!」なんて言えません。

本能的に怖いし。もはや他人事じゃないし。

子宮って命を作り出して育てる場所なので、脳や心臓と同じようにとても重要な器官に思えて、摘出といわれても即決できないんですよね。
夫氏に話したら純粋に体の中にあるものがなくなることを怖がってました(笑)。

ふつうに手術も怖い

もう子供産んだから子宮使わないって人や、子供産まないと決めてる人であっても、たぶん1秒は迷うと思う。

妊娠希望の方や、まだそういうことを決める段階ではないお若い方にとってはかなり大事な問題なんじゃないでしょうか。
*患者さんによっては可能な場合は患部だけの摘出になり、卵巣や子宮そのものは残すと思います。

男性でも痛くて生活困難だから性器や精巣を切除しまーすっていわれたら、一瞬くらいはとまどうんじゃないでしょうかね?

そうじゃなくても片方でも両方でも卵巣とったらホルモンにコントロールされて生きてる私たちの心身にどんな症状がでるかは、医師にだってはっきりとは断言できないでしょう。それも不安な要素でした。

レルミナ、ハンパねえって

私自身、ちょうどこの緊急入院の一年くらい前に医師との相談の上でジエノゲストやレルミナで生理を止め、筋腫や卵巣が小さくなったり痛みが治まらないかを試していた時に、ホルモンの抑制効果で更年期の症状が出ておもいっきり苦しい毎日を送っていました。

しかも薬代たけえ!

レルミナ一万円/月。

副作用にはおおいに個人差があると聞きますが、私の場合は

  • たまに吐き気

  • 関節痛(手足の指)

  • ホットフラッシュ

  • 平熱が常に37度台

  • イライラ(鬱ぎみになりコントロール不能)

  • 首から胸に寝汗ぐっしょり

  • めまい

など毎日なにかの症状が出ていました。

一回トイレ出てから一瞬意識が飛んで床にうずくまってしばらく立てなかったことも。

薬代が恐ろしく高いわりに筋腫も卵巣もほとんど小さくならず、不正出血が増えて生理も完全に止まってはいなかったし、全然効かなかったのでカネドブでした。
*効果がでて副作用のでない人にとっては素晴らしい薬です

要するに更年期障害の体験をしたわけですが、卵巣をとったらさきほどあげた症状のいくつかがホルモン不足によってあらわれ、残りの人生ずっと続くだとしたら恐ろしい! 想像の範疇でしかないけれど、一度体験しちゃったものはもう恐ろしい!

20年くらい前に当時の職場にいた母の如き年齢のお姉さまが「閉経して生理なくなってからの方がしんどくなるのよ。めんどくさいけど生理あった方がよかったって思うの」とおっしゃってた意味が今ならわかる。わかりすぎる。

昔は更年期障害に理解のない人が中高年の女性をヒステリーだとわらっていましたが(言いがかりが横行していた時代が怖い)、そうではなく、脳の中で感情の整理や抑制をうまくできなくなってしまう感じでした。
幼児の、感情が先行して考えるよりはやくワ―ッと怒ったり泣いたりしてしまう感じと少し似ていた気がします。

ホルモンなめたらあかん。なめたらあかん!

医師の指示でレルミナを止めてしばらくしたら、どうでもいいことで怒ったり悲観する謎鬱状態がすっかり消えて、もとのポジティブモンスターに戻りましたからね。やっぱレルミナ、ハンパねえです。

で、そのレルミナ。

退院後、ずっと飲み続けることになるんですけどね!
マンスリー諭吉の旅立ち!


続きは病院食やCRP値のことを書きたいと思います。また読んでくださるとうれしいです。

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