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【読了006】ミネット・ウォルターズ『悪魔の羽根』
2002年、シエラレオネで5人の女性が殺害された。元少年兵3人が起訴されるが、記者コニーはイギリス人のマッケンジーを疑っていた。2年後、バグダッドで彼に遭遇したコニーは拉致監禁されてしまう。解放時、彼女はほぼ無傷なうえ曖昧な証言ばかりで監禁中の出来事を警察に話さない。何を隠しているのか? 圧巻の心理描写と謎解きの妙味を堪能できる、英国ミステリの女王による渾身のサスペンス。
なんだろう、別につまんないわけじゃなかったんですけど、話の焦点がバラけててとっ散らかってる印象があったような……。最後も「え、あ、それで終わり?」という感じで。
帯に「再読必死!」とかあったんですけど、特ににそういうタイプの話でもないような……この帯の文句で勝手に「今見えているものとは全く別の事実が隠されている……?」とか期待しちゃったんですが、特にそういうのでもなかったですね。
コニーの問題とジェス周りの問題がどうも上手く馴染んでる感じがしなくて、「どっちか一つに絞ってくんないかなあ」という気分になってしまいました。
読んでいる間はそれぞれ面白かったんですが、読後の印象としてはちょっとちぐはぐで、「まとまりのある一本の面白い話を読んだ」という感じではなく、「なんかあっちゃこっちゃ別個の問題を行ったり来たりさせられた」というような消化不良感が。
コニーが監禁中にされたことも、もっと何かこう……特殊な何かがあるのかなって思ってたんですが、特にそんなこともなかったですね。色んな部分で肩透かしだったなあ。
ジェスやコニーのキャラクターは相変わらずすごく良くって、二人の関係性の変化とか交流とかは楽しく読めました。それだけに、構成が自分好みでなかったのはちょっと残念だったかな。
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