【読了007】藤田紘一郎『笑うカイチュウ』

花粉症やアレルギーは寄生虫で防ぐ！？　ダイエットにカイチュウがお役立ち？　かわいいペットの虫退治など、身近な体験を人と寄生虫との共生から易しく説き明かす。善玉カイチュウからグルメが危ない激痛アニサキスまで、隠された体内ドラマを面白おかしく綴った大ベストセラー・医学エッセイ。

講談社文庫より

　怖いもの見たさで「いひ～～～」となりつつ読了。一番面白かったのは「猿も花粉症になるんだ～～」っていう、寄生虫まあまあ関係ない部分でした。
　で、回虫と花粉症の関係って結局どうなんでしょう？　ほんまかいな、って感じがするんですが、こっち方面からのアプローチって結局ここから進んでいるのかな？

　最後の方はまあ次から次へと、「もう生食なんか絶対にしない……」って言いたくなるような症例の数々（しますけど）。
　そういえばちょっと前、刺身なんかに寄生虫がよくついてるってネットで見かけましたね。－20℃で24時間以上冷凍すればアニサキスに関しては大丈夫らしいので、私が食べるような冷凍ありきのお刺身やお寿司は心配なさそうですが。

　ちょいちょい「自業自得もいいとこ」みたいな人も出てきて、まあ他人事である限りは面白かったです。
「効き目があるかもしれない」からってナメクジを丸呑みにするような人は、いくらなんでもちょっとどうかなあ……って思っちゃったんですけど、よっぽどぜんそくが辛くって、そんなものにまで縋りたくなったのかと思うと気の毒ではありますよね……。当人になってみないと本当の辛さは分かんないからなあ。

　続刊も実は買ってあるんですが、なんせ集合体恐怖症なもので、せまーーーいところに卵がウジャウジャ……なんて話には本当に弱いのです。
　少し時間を空けてから読もうかなー。