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見たもの読んだもの2023

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2023年の読書感想と映画感想など
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#読書日記

【読了018】眠れる森の惨劇

 長い割には……長い割には~~~……!  犯人が割と簡単に分かってしまう割にだらだらして…

【読了017】鮎川哲也『黒い白鳥』

 鉄道トリックとかアリバイ崩しみたいなものに全く興味がないものだから(頭が精巧に出来てな…

【読了016】加藤一 他『「超」怖い話 卯』

 実話怪談大好きなんですが、大好きなだけにめちゃめちゃ好みがうるさいです。まず狐狸妖怪の…

【読了015】『百年文庫9 夜』

○夜の樹  公共の場って「自分の人生とは全く関わりのなさそうな人」との交点ですよね。それ…

【読了014】笹沢左保『木枯し紋次郎(二)』

 結構前に1巻を読んで以来久々の紋次郎。パターンっちゃパターンだよな~~っていうのが既に…

【読了012】遠藤周作『第二怪奇小説集』

「第二」と銘打ってはいるものの前作とは幾分趣が違っているような。正直に言うとイマイチな話…

【読了011・013】ルース・レンデル『殺意を呼ぶ館(上・下)』

※ややネタバレを含む感想です  ルース・レンデルは『ロウフィールド館の殺人』を読んだ瞬間「私この人一生好き!!」ってなった作家です。久々に読んだレンデル、やっぱり面白かった。イヴの迫力はさすがというしかない。  イヴとライザ、男の差が命運を分けたなあ……。ライザにとって、彼と出会えたことがどれだけ人生の財産であり幸運だったか。かたやイヴの男運の悪さよ。  何でも出来る、ものすごく頭のいい人だったのに、不運な出来事をきっかけに蜘蛛みたいに巣でジッとしてるようになってしまって

【読了010】遠藤周作『怪奇小説集』

 こういう「ほどよい怪奇短編」は息抜きにちょうどいいですね。遠藤周作ってキリスト教関係の…

【読了009】陳舜臣『三色の家』

 昭和8年という舞台設定がなかなか面白かった。殺人事件そのものより、舞台が神戸の商館+主…

【読了008】『百年文庫7 闇』

○進歩の前哨基地(コンラッド)  奴隷の死は軽く、白人の死は重い。このものすごいタイミン…

【読了007】藤田紘一郎『笑うカイチュウ』

 怖いもの見たさで「いひ~~~」となりつつ読了。一番面白かったのは「猿も花粉症になるんだ…

【読了006】ミネット・ウォルターズ『悪魔の羽根』

 なんだろう、別につまんないわけじゃなかったんですけど、話の焦点がバラけててとっ散らかっ…

【読了005】岡本綺堂『人形の影』

 もう最初から最後まで愚かな人間の愚かな所業言動を見せつけられイライラしてるしかない小説…

【読了004】ミネット・ウォルターズ『養鶏場の殺人/火口箱』

 ミネット・ウォルターズの作品ってどれも分厚くてなかなか気軽に手に取れないんですが、こちらは中編集ということでさくさく読めて、しかも面白かったので大変良かったです。良かったんですが、  ……あれ、私かな……?  ……あれ……私かな……?  という感じでね、ちょっと、作者の意図とは全く違うところで一人ダメージを受けていました。こういう人間ってやっぱり自分以外にもいるいんだなって、若干安堵のような思いも抱いたり……慰めにはならないですが。 『養鶏場』の方は実話ベースだそう