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【マンガ紹介】2020年のジャンプ+読み切りで超オススメのやつ【無料で読める】


「週刊少年ジャンプ」の集英社による無料漫画アプリ「ジャンプ+」


▼ブラウザ版▼

▼アプリ版▼


なんと言っても、毎週月曜のジャンプ本誌が0時になったらすぐ読める定期購読!ヤンジャンからの出張組も多数!

更には「ジャンプ+」限定の連載漫画が大量にあり、大コンテンツ消費時代の2020年にあっても、大変楽しませてもらったワケですが……。



昨年は印象に残る「読み切り漫画」がすッッッごく多かった。豊作。

これはぜひ……マンガ好きのみなさまにお読みいただきたい……!応援する人が増えれば連載に繋がるかもしれない……!



というわけで、2020年、面白いなァ~~と思ったジャンプ+の読み切り漫画を紹介していこうと思う。全14作。

未だ自宅で過ごす時間が長くなりそうな年の初め、よければそのお供に、どぞ。

読み切りだから気楽にすぐ読めるぞ……。


※選出はすべて私の主観です。
※紹介順は掲載順。
※作者様のペンネームは敬称略。
※Twitterを見つけた作者様はリンクを貼ってる。
※私が書いたあらすじ+私が書いた短評がありますが、それはさておき漫画を読もう。
※リンクを押せばブラウザからそのまま無料で読める。読んで……。





1,『その淑女は偶像となる』/松本陽介

2020年開始早々からブチ込まれた話題作。

あらすじ:
かつて伝説的なアイドルだったが、とある事情でその道を挫折し、お嬢様学校の中で自分を偽り生きている主人公・姫宮桜子。
そんな彼女が、天真爛漫な巨大アイドル・若菜あるみに突き動かされ、再びアイドル界のトップを目指し、ユニットとしてひた走る。

なんと言っても、可愛らしいキャラデから繰り出される、熱の入った筆運びが魅力的。
泥臭いまでの汗を飛ばしながら、ほとばしる熱狂を表現するライブシーンは圧巻です。

ド王道な話の展開に応援したくなる主人公と相棒のキャラ造形。
コマ割りもメリハリが効いており、スッキリした絵柄も相まって非常に読みやすい。

これは「アツい少年アイドル漫画」になるポテンシャルを秘めている…。と唸ったものです。




と思っていたら、なんとこの漫画、つい先日「連載版」となって帰ってきた。おめでとうございます!

読み切り版は今でも読めるので、1話との差を見比べるのも面白い。

年明けに読み切り掲載、年末に連載開始と、2020年のジャンプ+の読み切りを象徴する一本でした。

これから、どのように淑女が偶像となるのか非常に楽しみ。




2,『星のエイリアンに努力賞を』/マポロ3号

J新世界漫画賞佳作&超新星賞を受賞した作品。

あらすじ:
現実離れしたくらいに美しい脚を持ち、それが大好きな男子高校生・宝ヨージロー。彼の脚が持つ「天才」を巡るお話。

「天才」見出すということは、愛するということは、伸ばすということは、妬むということは……を真摯に描き、「その才を持つものと持たざるもの」のドラマも絡めながら、「あなたの天才を見つけなさい」で締めるのが、本当に美しく爽やかな読み味。

ハイセンスな絵柄とセリフ回しからも、本作の唯一無二の「天才」を感じ取れます。


こちらも先日、週刊少年ジャンプ本誌に、同じマポロ3号先生の読み切り『ダダダダーン』が掲載。今年No.1の読み切りでした。個人的に。

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先生が描く、「天才とはなにか?」「それを持つ人はどう生きるか?」「持たざる人はどう生きるか?」の物語を、いつか連載で読みたいものです。






3,『終媛よ 恋はしているか』/愛須冷蔵

あらすじ:
なんでも屋の男子高校生・パールのもとへ舞い込んできた依頼は「世界を滅ぼしかねない不死身の女子高生・クルーウ・ダイヤモンドを殺してほしい」というもの。
毒殺・刺殺・感電殺……ありとあらゆる手で殺害を狙うが、何をやっても死ぬ気配がない。そんな折、クルーウの希望で遊園地に行くことになるが……?

いわゆる「キミとボク」「セカイ系」の文脈を汲みつつ、とにかく明るく爽やかで読みやすい。


軽妙なセリフの応酬と語彙のセンスが光る。クルーウが何度も主人公の名前を間違えるのだが、そのバリエーションには脱帽。ツチフマズくん!

主人公もヒロインも魅力的で、彼らの感情の動きに自然についていくことができる
両者の目的が明確で、はっきりと考えを口にして伝え合っているので読んでいて気持ちが良い。


クルーウ・ダイヤモンドちゃんの快活で愛らしいキャラクターと、それに振り回されつつもビシッとキメる主人公。

ちょっとひねった設定から繰り出される右ストレートなラブコメに、スカッ!ドキッ!ニヤッ!とすること間違いなし。




4,『境界ダイブ』/しずおか

「ジャンプルーキー!」から、ブロンズルーキー賞の一作。

あらすじ:
父親が消えてしまった海の深く・水深100mへのダイビングに挑戦し続ける女子高生・ミナミ。彼女はなんのために、誰のために潜るのか。

「フリーダイビング」という動きの少ない題材と、「父の超えられなかった水深100mを目指す」というシンプルな目的ながらも、全編に渡って登場人物たちの直向きな想いがドラマチックに描かれ、興味と緊張感を持続させてくれる。

孤独な海の中で、なんのために潜るのか?という問いに、自分自身と戦いながら、「その場所」に辿り着く主人公は、とても健気で、かっこいい。





5,『ぱらそる同盟』/あまみ

「ラブコメ」ではなく「ラブ」ド直球の本作。

あらすじ:
双子兄弟の兄の方・成田天は、間違えて双子姉妹の妹の方・木ノ本果林に告白してしまう。複雑?な「四角関係」の恋の行方は……?

とにかく!浄化されるくらい!凄まじい「青春モノ」!

双子同士の勘違いから始まる秘密の関係……。正直、どこかで聞いたことがありそうな導入ではある。

が、関係性や真意にひねりが加えてあって、予想外の地点に物語が着地。それでいてスムーズに読める話運びはひじょーにウマい。

なにより!爽やか!!キラキラ!!!青春の輝き!!!!

少年漫画的ドキドキはもちろんありますが、どちらかというと少女漫画的エッセンスを感じる部分もあります。



作者のあまみ先生ですが、「三浦糀」のお名前で、ジャンプ本誌に『アオのハコ』という読み切りも掲載。

なんとボイスコミック化されてます。推されてる!


こちらもド直球のラブ・青春モノ。全体の空気感と読後感がとても良い。「朝練の2人きりの時間」という切り出し方がもう素敵。


三浦糀先生の爽やかな絵柄、本当に好きです。(告白)

今のジャンプに風穴を開ける、ラブ・コメディじゃない、ど真ん中ストレートの「ラブ・青春モノ」の連載を楽しみにしております。




6,『ドロップ!』/なかがわせんり

こちらも「ジャンプルーキー!」から、ブロンズルーキー賞の一作。

あらすじ:
周囲に流されながら「自由に」生きる女子高生・マコト。ある時、ひょんなことから美術部の男子高生・北条類と出会う。彼の真摯な意思と言葉を受け、マコトの心境が変化していく。

自由気ままに生きているようで、その実「流されているだけでなにもない」マコトと、底辺校の環境にありながら、夢に向かって1人で努力し続けるぶっきらぼうな美術部員・北条類が心を通わせていく……既に超いいジャン!

「意思を持ち、言葉を持て」という北条類のセリフが印象的。
それを聞いたマコトが「やりたいか、やりたくないか」言葉にしながら、意思を持って生き方を変えていく描写はサラリとしながらもとても丁寧で、惹き付けられる。

「考えるということはどういうことか」「やりたいこととはなにか」を突き詰めつつ、決して説教臭くならずにキャラの心情として描いていくのは上手だなっっ!と。


なかがわせんり先生の作品はジャンプルーキー!に、他に3作あるのですが……。

どの作品も、すこーしばかり社会規範から倒錯したテイストで、且つそこはかーとないエロスが付きまとうのですが、全体は爽やかに整えられていて独特の読み心地があり、とても良いです。


世間一般の価値観への問いかけから入りつつ、最後は出口を見つけて一歩踏み出す終わり方なので、前向きな読後感を得られるのがいいバランスだなぁと思います。




7,『ファーストピリオド』/夏目尚祈

あらすじ:
眠って起きたり、死ぬと“別の誰か”になっている“俺”。
他人の身体を乗り換えながら、600年以上生き続けた彼は、ある時出会った“彼女”を好きになってしまう。
しかし、このような特性を持つ以上、“彼女”ともう一度出会うことは叶わない。

思い出にすがりながら、永遠の孤独を生きる“俺”が辿り着く結末とは……。

2020年の中で、最も完成度が高いと思った読み切り。

とにかく一度読んでみてほしい。グイグイ話に引き込まれ、最後のページまで止まらなくなるはずだ。

読み終えてみると、『ファーストピリオド』というタイトルが突き刺さる。あまりにも美しすぎて。


過去作『ストーリージャンキー』も、これまた素晴らしい。

絵柄はシンプルではあるが、とにかく魅せ方が巧み

話の展開、台詞選び、ページをめくった後の決めゴマ。

何よりタイトルが本当に良い。上手すぎる。


大量のインプットと努力で培われたであろう漫画センス。
なんと『ファーストピリオド』がデビュー作。マジで?

ここまで構成力が高い新人はなかなか見かけない。今後が本当に楽しみな漫画家のお一人です。





8,『蛭音さんはグロくない』/桃ノ目メメ乃

あらすじ:
人々に害をなすヤバい存在「邪神」を狩るお役目でヒロインの蛭音さん。
手足をちょん切られてもすぐ治る超回復能力を持つが、その速度は心理状態(メンタル)に比例する。そのため、彼女のメンタルを良好に保つのが補佐である比良坂くんの役目。

ある日の任務終わり、ポッと出のイケメンと恋に落ちてしまった蛭音さん。
蛭音さんを好いている比良坂だったが、彼女のメンタルのために応援することに。

そんな折、イケメンもいる中で「邪神」との戦闘が始まってしまう。

カラーのトビラ絵とタイトル、ロゴのポップさに「大丈夫か?」かなり身構えた……。


が、いざ読んで見れば斬新な設定、そして大いなる“趣味”が飛び交う、独特な男女バディものだった。私はいいと思う。


どうしてもグロ・リョナ・欠損などのご趣味の描写に目がいくが、構成力は高く、すべての事由をちゃーんと説明しきっている

のでお話は頭に入ってきやすく、毒っ気部分を際立てながら、一本の物語を読み終えた満足感も与えてくれる。


このくらいのグロがイケる方は、ぜひルーキーに過去作が2作あるので、読んでみると良い。

なかなかイイご趣味をされていらっしゃる。私はいいと思う。


それにしても、この尖った好みを、よくあの(比較的)キャッチーな内容にに昇華できたな……。




9,『マナー・アプリオリ』/三ヶ嶋犬太朗

あらすじ:
飼い犬を捨てた妊婦が、宇宙人によって連れ去られ、「地球産の食物」として2人の宇宙人・クンダとサッピの元に届けられる。
早速食べてみようと腹をさばくと、中には地球人の赤ちゃんが。

赤ちゃんをペットとして飼うことにした2人が、一晩の眠りから目覚めると……。


ヤングマガジンで『踊るリスポーン』連載中の、三ヶ嶋犬太朗先生による読み切り。


ウェェ……ってなる漫画。

全てのページで、エゴに塗れた「何かがズレたおかしい感じ」を淡々と描き、名状し難い読後感にさらされる。

しかも、たった19ページにこの話をまとめている。驚異的。
1ページ目から無駄ゴマも無駄セリフも一切なし。すべてが考え抜かれてる。


ところで、タイトルの「アプリオリ」とは?

「より先のものから」を意味するラテン語表現であり、中世スコラ学においては「原因・原理から始める演繹的な(推論・議論・認識方法)」という意味で用いられていたが、カント以降は「経験に先立つ先天的・生得的・先験的な(人間の認識条件・認識構造)」という意味で用いられるようになった……らしい。


なるほど『マナー・アプリオリ』。
より先の、高次元の、先天的な……マナー……。

ウェェ……。



『踊るリスポーン』でも狂った価値観を散々見せつけられてきたが、三ヶ嶋先生が描く「筋の通った頭のおかしさ」は、とても静かで、歪で、危険で、しかし目が離せない魅力を秘めている。




10,『木曜日のラジオスター』/Fuki

あらすじ:
女子高生・中川光莉は、木曜日が嫌い。
その日は学校で、世界一下手くそなラジオが流れるから。

なんとかラジオをやめさせるため、おたよりBOXにご意見を入れまくる中川。
が、パーソナリティの男子高生・谷山は一向にやめる気配が無い。
逆に、おたよりから中川がラジオ好きだと気付き、「一緒にラジオを作らないか?」と誘ってくる。

めちゃくちゃ完成度の高い一作。

とにかく「学校の昼休みのラジオ」という舞台設定が巧み。
誰にでも通じる想像しやすいモチーフながらも、絶妙な非日常感があって良い。
こんな物語があるかも……と想像を膨らませてくれる。


中川と谷山、二人の絆を示すのにパーソナリティとゲストという形式を使うのがこれまた上手。

空間としては2人きり、しかし校内すべての生徒が聴衆になる放送室で、中川のトラウマの吐露とその解決を同時に進行する山場の数ページは必見(必聴)。


絵柄もシンプルで見やすいが、感心するのはセリフの配置

吹き出しとモノローグが入り乱れているのだが、読みづらさはない。
むしろ、しっかりとした心理描写が成立している。

口に出して喋る言葉、心の中で思う言葉、そしてあえてセリフとしては描かず、絵で語る言葉。

「声」だけで語るラジオを題材にするだけあって、そういった言葉の扱いが、非常に良いな~~~と心に染みました。





11,『きみのこころまであと3問』/冨田望

あらすじ:
「先輩が高校生のうちに振り向かせる」。
主人公である高校2年の本多喜好はその誓いに則り、卒業式に憧れの先輩・八木景に告白するが、あえなくフラれる。

失意の中、3月31日までは先輩が高校生であることに気付いた主人公。
思い切って、先輩を追いかけて東京へ。
そこでメッセを送ると、何故か歴史や英語の問題を出してくる先輩。

問題を解くために走り回る本多。果たして景先輩の真意とは……?

ど直球のラブコメ。だがそれがいい。


主人公とケイ先輩のキャラ付けが素敵。

ケイ先輩は、「真意を告げずに去ってしまい、いざ会いに来ても問題を出すだけでなかなか本心を話してくれない……」と、ともすればストレスになりかねないヒロイン造形だ。

だが、主人公の愛のためにひた走る猛進っぷりが清々しいのと、「何故そこまで好きなのか?」「何故先輩は主人公を振ったのか?」が段階的に開示されていくので先が気になり、ラストまで読みたくなる。

それに、「向上するため」に一度は振るものの、引きずっちゃう先輩は可愛らしく、追いかけたい魅力に溢れてる。
「振った相手にチャンスを与えるのは、何か1つが引っかかってるから」という言葉選びも秀逸。


タイトルの「こころ」、「ケイ」先輩に、「精神的に向上心のない者はばかだ。」、そして「何故先輩はこんなことをさせるのか?」=「作者の気持ちを考えよう」から分かる通り、夏目漱石『こゝろ』にインスピレーションを得ているのだろう。

現代文の教科書にだいたい載ってるあの作品。
いかにも高校生の恋愛らしい、良いテーマだ。



作者の冨田望先生は、2020年に3作の読み切りをジャンプ+に掲載しており、『きみのこころまであと3問』はその3作目。(3が多い)

明らかな成長が見て取れるので、過去作を読んでみるのも良いかもしれない。今年も楽しみだ。





12,『明停さん』/甘いバケモノ

あらすじ:
一週間も寝たきりの両親、このままだと死んでしまうかもしれない。
そう思った飯島まゆ子は、「明停」と名乗る怪しげな青年に相談することに。

喋る影をその身に宿す“明停さん”と話すうちに、徐々に怪異の真相が明らかになっていく。


43ページ目の見開き、それにラストのコマを読んだら帰ってきてくれ。





……読みましたか?





めっちゃセンス感じません?





設定自体はよくある、「怪異とそれを祓うなんでも屋」系だなぁ……。と思う。

のですが!
甘いバケモノ先生の暗めの絵柄と、それを活かしたろうそく・影・ふすまの演出がお見事。


すべての人間につきまとう「影」と内面の「陰」、押し込めた本心、二面性、過去の記憶などなど……。

「表と裏」「陰と陽」と呼べる対比構造を、「人と影」に集約し、スマートに描いているのも素晴らしいです。


相談者・飯島まゆ子が激情を叫ぶ一方で、ちょっとおとぼけな雰囲気を出しつつ、要所はきっちりキメる明停さんが、ギャグとシリアスの緩急を調整していて実にハイレベルなキャラ造形。

活躍の度合いも絶妙で、基本は相談者自身が影に向き合い自覚し自立し、明停さんはそのサポートとトドメの一撃を与える。

う~~~ん、クールです。
安易な最強主人公になっていないし、相談者にも共感・応援しやすい。読んでいてイヤミが一切ありません。


甘いバケモノ先生の4月シルバールーキー賞『黒色悲恋譚』も、同じく怪異・不思議モノですが、こちらは惚れ薬がキーアイテム。


少々人を選ぶテイストで(私は好きですが)、ここから8ヶ月で、テーマや雰囲気は共通させながらも『明停さん』ほどのエンタメに仕上げてきたのには力量と成長を感じます。





13,『出来損ないの天使』/八丸真幸

あらすじ:
天使になることを目指し、日々修行に励む元悪魔・リコリス。
彼に課された最終試験は、かつて偶然リコリスを召喚してしまった少女の、死を看取ることだった。

お話自体はシンプル。
だからこそ、「読ませる」絵にコマ割り、演出やセリフ運びが光る一作。

「悪魔召喚」や「魔導」のようなファンタジー要素を膨らませて語ることもできるだろうに、そこは最低限に留めて、あくまでも「悪魔と少女」の関係にのみフォーカスしているのはストーリー配分がうまいなと感じる。読みやすいのだ。

悪魔と天使のキャラデザも良い。しかしなぜ天使長が犬、それもポメラニアンなのだろうか……。


なかなか面白いのが吹き出しのデザイン

強調すべきセリフ、見せ方を変えたいモノローグなど、それぞれでうまいことデザインを使い分けている。そのどれもが効果的。(擬音も良い)

編集の協力も入っていろいろなフォントが使われるようになれば、もっと多種多様な文字表現をしてくれるのではと、密かに期待している。






14,『呪いにかけられて~ちんちん爆発恋物語~』/イワムロカツヤ

あらすじ:
目が覚めると美女がいた。
彼女は言う。

「あなたは最低の呪いにかかったわ。
言葉にするのもためらう程、おぞましくムゴい死に方をする。」

当然僕は、どんな?と問う。
すると彼女は、こう答えた。

「ちんちん 爆発」


――えらいこっちゃ。








えらいこっちゃだよ本当に。

なんでラストに紹介する作品がこんなタイトルなんだ。






2020年12月31日、大晦日に滑り込んできたこの漫画。

『呪いにかけられて~ちんちん爆発恋物語~』とかいうふざけたタイトルと導入からは想像もつかない、ちゃんとした構成とキャラクター、演出、展開……。

んも~~漫画がウマい!なんだか悔しいけど!


あえて多くは語らない。
騙されたと思って、読んでみるべし。『呪いにかけられて~ちんちん爆発恋物語~』を。



イワムロカツヤ先生の前作、5月に掲載された『アルマゲドンはまた明日』もなかなか良かったが、『呪いにかけられて~ちんちん爆発恋物語~』は数段レベルが上がっている。

タイトルの話じゃなくて中身の話です。


以上、『呪いにかけられて~ちんちん爆発恋物語~』の紹介でした。





むすびに


以上、14作の紹介でした。
これを機に全部読み直したけど、やっぱどれもおもしろいわ……。


お付き合いいただいたあなた、ありがとうございます。

きっと漫画がお好きな方なんだろうなと想像します。
あなたの2020年のマイ・ベスト漫画はなんでしたか?



ジャンプ+の、読み切りをガンガン載せていくフットワークの軽い姿勢はすっごく好きです。
ここで紹介しきれなかった以外にも、良質な読み切りはたくさんありました。


今年も面白い読み切りがたくさん読めるんだろうな~~~と思うと、今からワクワクが止まりません。


紹介した作者のみなさまの新作、あわよくば連載が読めることを願って、この記事を締めます。






漫画、最高~~~~~!!!!!














宣伝。


私が愛している漫画の記事。




2万文字で『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』のヤバさを語ったやつ。100カノはジャンプ+でも無料で読めるぞ!!!!!



2020振り返りのゲーム版。



以上。

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