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#07 できるナンバー2は行動と意思決定が速い

ビジネスにおいては、とにかく行動することがチャンスを広げていきます。

いくら頭で考えていても、実際に挑戦しなければいつまでたっても自転車には乗れるようになりません。ビジネスにも同じことが言えると思っています。

「遅い行動はビジネスではマイナスでしかない」

考えているだけで時間を浪費する人が多いのですが、経営の実務を担う”できるナンバー2”には、行動と意思決定が速いという特徴があります。

なぜ意思決定に速さが重要なのか

例えば、お客さんからクレームや苦情があったとき、どうしたらいいかと考えているうちに、どんどんと問題が大きくなってしまったことはありませんか?

実際に、相手が怒鳴って電話を切った後、どうしたらいいかと腕を組んで考えている社員に代わって、私が謝りに行ったことがありました。一通り強くクレームを伝えられましたが、最終的には信頼関係を築くことに成功。

「まずは動き出してみる」

伝えたいのは、動き出してみてから考えるということです。すぐに意思決定をして、小さな火のうちに消すことができれば、よっぽどのことがなければ、手のつけられないほど火が燃え広がることはないと思います。

自分のスタンスを決めておく

まずは動き出すこと、そのための意思決定を迅速に行うには、自分のスタンス、覚悟を決めておくことが重要です。

私は「命を失うこと以外は、かすり傷ほどの問題だ」と思うように決めています。

例えば損失を出してしまうと、経営面はもちろん精神的にも大きな負担がかかるのは事実ですが、「命まで取られることはない」と自分の軸を強く持っていたのです。

スタンスを決めて意思決定するようになると、9割のことは問題になりませんでした。

北風の役割を果たすナンバー2は、一見するともともと強い性格なのだと誤解されることもあるようです。しかし、性格の問題ではなく覚悟を決めているかどうかだと私は考えています。ナンバー2として「こう生きる、こう行動する」と腹を括っているかが行動に反映されているのです。

スタンスを明確に決めていないと、ナンバー2としての行動にブレが生まれてしまいます。

「たとえ怖くても前を向いて進めるか」と考えてみてください。根本に覚悟を持っていれば、成功に向けて行動することができます。

組織に速い意思決定と行動の大事さを理解してもらうには

すぐに意思決定せず頭で考えてから動こうという人の中にあるのは、「失敗したくない」「嫌われたくない」という気持ちで、意識のベクトルが完全に自分に向いています。

1つの正しい答えを出そうとする教育を受け、失敗したら責任を取らなければならない風習の中にいると、多くの人が失敗を恐れるようになるのではないでしょうか。

ナンバー2ができることは、社員に信頼を寄せ「責任は私が取るから、安心して行動してほしい」と示す覚悟を持った存在であること。そして、行動のサイズを小さくして前に進むよう後押しすることです。

行動のサイズを小さく設定すると、課題解決に向けて1日に1件だけでも電話をかけてみようと前進することができます。

いつまでも打席に立たないと、永遠にヒットは打てません。三振してしまう時や失敗もあっていい。とにかく打席に立って経験を積むことが、意思決定を早くしていきます。

一方で意思決定が遅い人は、問題を大げさに捉えてしまう傾向があると考えています。

悩むより行動して経験を重ねることで、問題を自分ごととして具体的に捉えられるようになります。そして問題を分解し、解決への道筋を見通すことができるようになると、おのずと意思決定も速くなるのです。

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