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美味しい新米を食べくらべ!海苔屋が買って良かったお米3選。

待ちに待った!新米の季節が今年もやってきましたね。

『毎年うちは〜のお米を買うの。』
『知り合いの農家から新米が届いたんだよね。』
『品種は〜が一番だね!』

など、楽しい"推し米トーク"が海苔屋でも連日繰り広げられております。
そこで、今回は買ってよかった海苔屋の"推し米"をご紹介!
『新米は、いつもと違うお米が食べたいな』なんて方は、どうぞゆるりとお付き合いください。
後半、生産者への貴重なインタビューも。

【原宿 三代目小池精米店の《新潟 新之助》】

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-五ツ星お米マイスター、小池理雄(ただお)さんが厳選
-北海道から宮古島まで、全国のお米農家さんとの強いパイプライン

以前フードスコーレのイベントで知り合った「小池精米店」の三代目、小池理雄さん。豊富な知識と精力的な活動、チャーミングな一面も含め、米業界のカリスマ的存在です。
ぜひ店舗で小池さんの接客(というより授業?)を受けて欲しいですが、万が一不在でも、これまた素晴らしいお母様が対応してくださいます。

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小池さん、おすすめの新米は《新潟県産 新之助》
お母様が『パリパリのお米よ!』と言ってくださった通り、パリッとした粒張りと歯ごたえのお米でした。他の料理と合わせて食べていても、米の弾力感=存在感がすごいです。甘みや香りを持ちつつ、そのスペシャリティを楽しめるお米でした。

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おにぎりで食べたら、冷めてもモッチモッチでこちらもパリパリの海苔との相性が抜群でした!お弁当にも良いですね。

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そんな小池さんだから成し得た、全国の米農家さんとの太いパイプ。
WEBサイトも生産者の名前から、お米を選べるようになっています。

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以前、私に提案してくださったのはこの2種類。《いちほまれ》はびっくりするような甘さ。《銀河のしずく》は"もっちり"、"ふっくら"と、こちらもおにぎりに、ぴったりなお米でした。

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「小池精米店」のWEBサイトはこちらから。

お店は原宿キャットストリートの小道を入ってすぐ。洋服買うついでに、ぜひお米屋さんへも。来るたびに、学びを与えてくれるお店です。

【京都 八代目儀兵衛の《翁霞》】

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-プロの技が光るブレンド米、様々な料理への対応力とこだわり
-鮮度重視、精米日から最短(場所にもよるがほぼ翌日)発送

ぬま田海苔のお客様から教えてもらったお米屋さん、「京都 八代目儀兵衛」。これは試さないと!と購入して以来、使わせてもらっています。

おすすめの新米は《翁霞(おきなかすみ)》
単一品種では実現できない、「ツヤ・白さ・香り・甘さ・粘り・食感・のど越し」の7要素が最上のバランスで成立しているブレンド米です。
このお米の輝き!素晴らしいですよね。

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食べてみると、フワッと柔らかく、スッと甘みと香りが広がる...まさに淡雪のような感覚のお米噛んでいくと、その深みがどんどん増していきます。気づけば海苔も巻かずに、お米だけでパクパクと食べていました。

他にも様々な料理に対応できる、お米の種類の多さにびっくり。
確かに美味しさがそれぞれ違うから、用途によって厳選することができます。

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実際に味わってみたい、という方は「米料亭 八代目儀兵衛」にも足を運んでみてください。

公式WEBサイトはこちら。艶やかなギフトセットも。

【熊本 ハヤシダライスの《にこまる》】

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-農家直送、有機JAS認定の自然のうまみたっぷりのお米
-プレゼントにも最適なパッケージ

令和2年7月豪雨。
コロナ禍に訪れた今年の大災害です。
中でも特に被害の大きかった1つが熊本県、球磨川流域。
そんな災害も乗り越え、球磨川から美味しい1等米を「ぬま田海苔」へ届けてくださった、お米農家さんがあります。

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林田 良成さんが作る「ハヤシダライス」
有機JAS認定を受けた、有機無農薬栽培の安心安全なお米です。

品種は《にこまる》、美味しくて笑顔が溢れ(にこにこ)、粒張りも良い(まるまる)品種というのが名前の由来だそうです。
つやつやでふっくらと炊き上がり、もっちりした歯ごたえと噛むほどに広がる米のうまみが特徴。

今年も届いたお米を食べてびっくり!
つやつやで粒がもっちりとしながら、噛むほどに米のうまみ、自然のミネラルが広がる感じ。ジーンと幸せになるお米でした。

なぜ大変な環境にも関わらず、美味しいお米ができたのか?
林田さんへ、電話で質問した内容はこちらです。
※沼→沼田 /林→林田さん

沼『今年も美味しいお米をありがとうございました。なぜ毎年この品質が維持できるのでしょうか?』
→林『良かったです。まずは自然環境でしょうね。球磨川の中でも上流にあるので源流水を使えるし昼夜の寒暖差がある。土壌も粘土質で水持ちが良いからそれぞれ米に適している。
あとは農薬使わない分、試行錯誤です。自然の飼料をつかって土をつくり、害を防ぐために丈夫な苗を作る。
水田の苗にタニシが寄らないように、水の高さも工夫しています。むしろタニシが雑草を食べて味方にできるようにとか、ですかね。』

沼『7月豪雨の影響はあったのでしょうか?』
→林『うちは上流の方だったから、そこまで被害が大きくなかったですが、知り合いの農家さんで収穫ができないくらい大変だった方もいます。地域によって状況も全然違う。うちも去年と比べたら収穫量は半分くらいです。本当に想像もつかない状況でした。

沼『それでも美味しいお米ができたのはなぜですか?』
→林『今年は大雨で、なお梅雨明けが遅く稲の生育が遅れた。時期が遅れたことで、虫にも食われなかった。そして水質も良かったと思う。だからこそ水の管理にはかなり気を使いました。その加減が難しいから美味しいって言ってもらえて良かった。』

沼『毎年1等米に認定される秘訣はありますか?』
→林『1等米を出すためには、稲刈りの時期を見極めることがとにかく大事。タイミング逃したら大変。有機JAS認定も監査が多く、維持するのが大変なんですよ。今年は不純物を弾けるようにセンサーも付けました。だから良いお米になったかもしれませんね。本当に毎年試行錯誤ですから。』

印象的だったのは"試行錯誤"という言葉。
災害ももちろん大変だったと思いますが、大変なのは毎年。自然と注意深く向き合い、工夫しなければならない。
自分たちが考えている以上に、日々注意をはらい、やっとでき上がったお米だったのです。

そして、この貴重なお米を11月から「ぬま田海苔 合羽橋本店」で販売させていただいております。
内容量は持ち運びしやすい0.5kg、だいたい3合と少しくらいです。

ぬま田海苔のWEBサイトも販売準備中ですので、もう少々お待ちください。
玄米をご希望の方はぜひ直接ハヤシダライスさんから↓

まとまった量が欲しい!という方も直接どうぞ。パッケージのデザインも良素敵なので、プレゼントにもおすすめですよ。

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【新米に合う海苔紹介】

新米に合う海苔として、今おすすめは《鹿島第一壱◯2》

しっかりとしたパリッと感がありながら、芳醇な香りと共に口どけする。甘みのある海苔らしいコクと新米の甘みが、心地よく広がっていきます。
去年私が海苔の種付けを手伝いに海へ出た、佐賀県、鹿島第一漁場で採れた海苔です。

"お米に合う海苔"としておすすめしているのは、口どけが早い"◯等級"の海苔です。
海苔がフワッと口どけするので、米の甘みや香りが顔をだしやすいです。
口どけしない海苔だと、米にたどり着きづらいイメージ。
新米のうまみや香りも感じたい方には特におすすめしたい海苔です。

料理家の蓮池 陽子さんと開発した《初摘み海苔のうまみフレーク》もおすすめ!新米にかけるだけで、最高の朝ごはんが完成です。
※現在売り切れておりますが12月初旬より再販予定。

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紹介したお米それぞれ特徴が違い、本当に楽しめました。
皆さんも美味しいお米と、合わせて有明海産の、中でも特に柔らかい初摘み海苔をぜひ!
以上、本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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《ぬま田海苔 合羽橋本店 店舗情報》
〒111-0035 東京都台東区西浅草3-7-2
05017459617
[営業情報]
Open : 全日営業(11:00〜17:00)
※店内の予防対策にご協力ください。
※年内は休みなし、新年は4日より営業いたします。

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