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つかう言葉・態度で人生変わる!

この仕事をはじめた頃は、現在の障害者総合支援法なんてありませんでした。根拠となる法律もほとんど無く、ある程度自由度が高かったように記憶しています。今は法律にある通り、我々の業務の中心は障害者を支援することで、現場の方たちは支援員と言っています。当時は、入所施設は更生施設と言われ、障害者サービスは教育・訓練の要素が強く、指導員と呼ばれていました。親御さんからは、たまに○○先生と呼ばれたりして、学校の先生を夢見て挫折した私としては、ちょっと夢が叶った気がしてました(笑)お調子者の私は、先生と呼ばれたりして、ちょっと偉くなったと大きな勘違いをしはじめました。自分にとって、先生とは?自分より偉い人、上の人、チョーク投げる人(だれ?)、怒鳴ったり威張れたりする人!そんなイメージです。だから、利用者より上、指導する立場、場合によっては叱っても良いと思い始めました。使う言葉は、次第に命令口調や否定が多くなり、態度は上から目線で横柄になっていきました。


そのうち管理職を仰せつかります。これまた同じように大きな勘違いがはじまります。根は、昭和の体育会系ですので、部下には舐められちゃーいかん!と強く思います。偉くなった…自分の言うことが絶対…あいさつは、下からするのが当たり前…結構怒鳴った記憶もありますし、何かにつけ部下を否定し、ひょっとしたら人格否定みたいなことも…使う言葉も態度も、利用者の前でも部下の前でも、そりゃーもうひどいもんでした。支援も上手くいかないし、2週間口利いてくれなかった部下もいました。(今は仲良しです)謝れるなら当時の利用者や部下に直接お詫びしたいと思います。


そうしていると、だんだんと自分が嫌いになっていきました。口から出す言葉は、相手を否定したり罵倒したりの攻撃的な発言、こんなことしているから物事上手く進まなくて、不平不満・誰かの悪口・愚痴…マイナスな発言もどんどん増えていきました。こうした発言は、あっちこっちでしているわけですが、たった一人だけすべての発言を聞いている人間がいます。それは…自分自身です。自分で発した言葉は、もれなく自分の耳に入ります。自らに負のシャワーを浴びせ続けている状態です。皆さんも、想像してみてください。他人からそんな発言ばかりを浴びせられたら、常に上から目線の横柄な態度の人がずっとそばにいられたら、その人から逃げたくなりますよね。目の前にいる利用者や同僚・後輩にそんな発言や態度はとっていませんか?

最近ちょっと気になることがあります。私は、△△△に来てから、年齢や職歴問わず誰一人として呼び捨てにしたことはありません。もちろん年下は、呼び捨でも一般的には問題ないですが、せめて職場内では君付けやさん付けで呼んだ方が、お互い気持ちよくありませんか?呼び捨てにしていると、上下関係がはっきりします。そもそも人間には上下は無いと思っています。施設長・部長とか先生とか、決して上下ではなく、役割と責任を表しているだけです。支援の時に、ポッケに手入れてる人を見かけます。あなたが誰かに物事を尋ねる時に、ポッケに手を入れて仏頂面の人と、満面の笑みの人、どちらを選びますか?少し自身の行動を振り返ってみてください。


話を戻して・・・私が1番避けたいものは孤独です。あのままの自分でいたら、周りに誰もいなくなり、孤独になっていたかもと思うと、ゾッとします。きっと施設長と言う立場でも、仕事はできていないと思います。今では、出来るだけ攻撃的な発言や不平不満・悪口・愚痴は言わないように心掛けています。利用者にも肯定的態度でポジティブな言葉を使うようにしています。できるだけ笑顔で偉ぶることなく、横柄な態度は取らないように注意しています。上手くいかないことの原因は、他人や環境にあるのではなく、たいてい自分自身の中にあります。


使う言葉と態度を変えたお陰で、心の中のモヤモヤがなくなり自分自身を信頼できるようになり、随分と人生も好転した実感があります。自分自身のためにも周りの人や組織のためにも、プラスのシャワーを撒き合いたいものです!

2020.12 しせつちょうだよりより

だれかの気づき・きっかけになりますように!

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