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親の移住と、家族の記録。

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60代両親が地方移住の夢をかなえるまでの紆余曲折。パソコンデビュー、物件探し、断捨離などの家族の記録。
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#家族

親の移住と、家族の記録 〜はじめに〜

私の両親には、「いつか住みたい」と思い続けていた場所がありました。 中部地方のとある海沿…

沼色もず
3年前
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いつかは移住 〜親の移住と、家族の記録#01〜

私の両親は、結婚してからずっと、関東地方の政令指定都市で暮らしていた。 真面目に働き、家…

沼色もず
3年前
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「いつか」から「そろそろ」へ 〜親の移住と、家族の記録#02

「いつかできたらいいね」くらいの感じだった地方移住を実際に考え始めるようになった背景には…

沼色もず
3年前
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両親の夢を聞きに行く。状況把握と意思確認 〜親の移住と、家族の記録#03〜

父の定年が近づいている。家も老朽化してきた。両親の老後は、意外とすぐそこまできているのか…

沼色もず
3年前
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続・両親の夢を聞きに行く。状況把握と意思確認 〜親の移住と、家族の記録#04〜

背中を押す、その前に。 実家の現状把握と、両親の意思確認をした時の話、今回は2回目です。 …

沼色もず
3年前
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実家をIT化せよ(1日目) 〜親の移住と、家族の記録#05〜

両親の移住に向けてサポートすると決めた私が最初に取りかかったのは、「実家のIT化」だった。…

沼色もず
3年前
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実家をIT化せよ(2日目) 〜親の移住と、家族の記録#06〜

実家IT化プロジェクト3デイズの2日目。 この日は朝から、ネット回線の引き込み工事が入った。父は仕事で不在。他人が家の中に入ることなど滅多にないので、母は少し居心地が悪そうだったが、玄関もリビングもふだんから片付いているので、さして恥ずかしいこともない。思えば、昔から家の中が散らかっていたことはなく、いつもきれいですっきりしていた。急な来客に慌てて片付けたという記憶もないので、母の掃除が行き届いていたのだろう。そんな人の娘なのに、「元あった場所に戻す」ことさえ苦手な私、なぜ

実家をIT化せよ(3日目) 〜親の移住と、家族の記録#07〜

いよいよ千秋楽。実家IT化プロジェクト3デイズは最終日を迎えた。 やや詰めこみ気味で教えて…

沼色もず
3年前
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実家のIT化完了、そして覚醒は突然に 〜親の移住と、家族の記録#08〜

「実家のIT化3デイズ」という一大イベントを終え、私は自宅に戻った。翌日からは、約束した通…

沼色もず
3年前
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物件の探し方と心得 〜親の移住と、家族の記録#09

移住という夢に向け、大きく一歩を踏み出した父と母。インターネットで情報収集できるようにな…

沼色もず
2年前
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足を運ぶ理由と意義があるはず 〜親の移住と、家族の記録#10〜

物件探しをしながら、今の生活も楽しむ。夢と現実のあいだでバランスをとりながら、両親は日々…

沼色もず
2年前
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苦戦する物件探し、そして予感 〜親の移住と、家族の記録#11〜

物件探しが続く中、母がケータイを持つことになった。内見などで現地に行く際、連絡手段がない…

沼色もず
2年前
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ついにめぐりあった理想の物件 〜親の移住と、家族の記録#12〜

早まるな、もう少し待て。 そんなメッセージを、移住サポート制度担当Sさんの態度から感じ取り…

沼色もず
2年前
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空き家を整える 〜親の移住と、家族の記録#13〜

移住先の物件が決まり、両親は再び元気を取り戻した。ゴールの見えない物件探しにやや疲れ気味だったのが、俄然やる気になったようで安心する。 正式な契約も、ご近所への挨拶まわりも、移住サポート制度担当のSさんが着いてくれているので、その点でも安心だった。 両親が購入した空き家の持ち主は、もともとこの町が気に入って家を建てた人だった。事情があって数年で転居することになってしまったのだが、しばらくは売る気になれず、時々様子を見に訪れていたという。そんな想い入れのある家を手放す決断をし