マガジンのカバー画像

親の移住と、家族の記録。

21
60代両親が地方移住の夢をかなえるまでの紆余曲折。パソコンデビュー、物件探し、断捨離などの家族の記録。
運営しているクリエイター

#夫婦

親の移住と、家族の記録 〜はじめに〜

私の両親には、「いつか住みたい」と思い続けていた場所がありました。 中部地方のとある海沿…

沼色もず
3年前
33

いつかは移住 〜親の移住と、家族の記録#01〜

私の両親は、結婚してからずっと、関東地方の政令指定都市で暮らしていた。 真面目に働き、家…

沼色もず
3年前
13

「いつか」から「そろそろ」へ 〜親の移住と、家族の記録#02

「いつかできたらいいね」くらいの感じだった地方移住を実際に考え始めるようになった背景には…

沼色もず
3年前
15

両親の夢を聞きに行く。状況把握と意思確認 〜親の移住と、家族の記録#03〜

父の定年が近づいている。家も老朽化してきた。両親の老後は、意外とすぐそこまできているのか…

沼色もず
2年前
31

続・両親の夢を聞きに行く。状況把握と意思確認 〜親の移住と、家族の記録#04〜

背中を押す、その前に。 実家の現状把握と、両親の意思確認をした時の話、今回は2回目です。 …

沼色もず
2年前
15

実家をIT化せよ(1日目) 〜親の移住と、家族の記録#05〜

両親の移住に向けてサポートすると決めた私が最初に取りかかったのは、「実家のIT化」だった。…

沼色もず
2年前
14

実家をIT化せよ(2日目) 〜親の移住と、家族の記録#06〜

実家IT化プロジェクト3デイズの2日目。 この日は朝から、ネット回線の引き込み工事が入った。父は仕事で不在。他人が家の中に入ることなど滅多にないので、母は少し居心地が悪そうだったが、玄関もリビングもふだんから片付いているので、さして恥ずかしいこともない。思えば、昔から家の中が散らかっていたことはなく、いつもきれいですっきりしていた。急な来客に慌てて片付けたという記憶もないので、母の掃除が行き届いていたのだろう。そんな人の娘なのに、「元あった場所に戻す」ことさえ苦手な私、なぜ

実家のIT化完了、そして覚醒は突然に 〜親の移住と、家族の記録#08〜

「実家のIT化3デイズ」という一大イベントを終え、私は自宅に戻った。翌日からは、約束した通…

沼色もず
2年前
20

苦戦する物件探し、そして予感 〜親の移住と、家族の記録#11〜

物件探しが続く中、母がケータイを持つことになった。内見などで現地に行く際、連絡手段がない…

沼色もず
2年前
17

ついにめぐりあった理想の物件 〜親の移住と、家族の記録#12〜

早まるな、もう少し待て。 そんなメッセージを、移住サポート制度担当Sさんの態度から感じ取り…

沼色もず
2年前
32

空き家を整える 〜親の移住と、家族の記録#13〜

移住先の物件が決まり、両親は再び元気を取り戻した。ゴールの見えない物件探しにやや疲れ気味…

沼色もず
2年前
25

まずは週末移住から 〜親の移住と、家族の記録#14〜

いま住んでる家と、移住先の家。一時的にふたつの拠点を持つことになった両親は、まずは“週末…

沼色もず
2年前
27

父の退職 〜親の移住と、家族の記録#18〜

家の売却の目処がつき、父は仕事にも区切りをつけることにした。 新卒で入社してから四十年以…

沼色もず
2年前
44

離れてもつながるために 〜親の移住と、家族の記録#19〜

実家の売却が決まり、父も無事に定年退職を迎え、あとは移住先へ引っ越すだけとなった。 これから両親が住むのは、東海地方の海沿いにある小さな町。東京近郊に住む私やきょうだいとはだいぶ離れることになる。天気予報の地域も別だし、テレビのチャンネルも違う。日帰りでの移動はまず難しい距離だ。もしお互いに何かあっても、すぐには駆けつけられないかもしれない。その覚悟も含めて、父と母は生活を大きく変えることを選んだ。 物理的な距離は仕方ないとしても、両親との連絡手段はこれまで以上に万全にし