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中国広告紹介「スマホ1台で救出された宇宙飛行士の物語」

皆さんこんにちは!雪は好きですが冬は苦手の冷(れい)です!
ようやく暖かくなってきて、桜も咲きだし気分も良くなってきました。
さて、今日は面白い物語のある広告を紹介したいと思います。
冬の寒さを吹き飛ばすような、楽しい広告です!


広告原作:https://www.bilibili.com/video/BV1Av4y1X7ib

月に到着した宇宙飛行士が興奮してドライブをしていたら、うっかり月面の電柱を倒してしまい、倒れた電柱が宇宙船にぶつかり地球に戻れなくなってしまいました。地球に安全に帰るために、彼はあらゆる手段で仲間に情報を伝えようとしました。

まず、彼は月面でジャンプしてスマートフォンで信号を受信しようとしましたが、月面の信号は非常に弱く、跳ねているうちにアームストロングが月に残した足跡も踏みそうになりました。

彼は次に信号銃を取り出して宇宙ステーションの仲間に救助を求めようとしましたが、仲間は流れ星を撮影するためにスマートフォンに夢中になっており、信号銃を見落としてしまいました。

幸いなことに、仲間のスマートフォンが月面に落ちてしまいました。HUAWEIのスマートフォンは強化ガラスを使っているため、月に落ちても壊れることはありませんでした。宇宙飛行士はそのスマートフォンを拾い上げ、HUAWEIの新機種が衛星からのメッセージを送信することができることを知り、ついに仲間に救助信号を送ることに成功しました。

この広告は、想像力に富んでおり、視聴者を物語に没入させて笑わせました。
中国の他の広告は通常標準語を使用しますが、この広告は中国の他の広告とは異なり、この広告の宇宙飛行士は四川語を使用しており(全編関西弁を使っているようなものです)いっそう面白くなりました。
また、HUAWEIの主要機能である衛星信号を宣伝すること以外にも、高画質のカメラで宇宙服の穴を発見したり、バッテリーが切れた場合でも自動販売機で酸素を緊急購入したりするなど、新製品の特徴を楽しく知ることができるエピソードもあります。
このような広告は中国の広告界では非常に斬新なタイプになっています。

出典: https://www.bilibili.com/video/BV1Av4y1X7ib

おそらく日本人の皆さんも少なくとも1度は『HUAWEI』というブランドを見かけたことがあるでしょう。また、そのスマートフォンの広告も見たことがあるかもしれませんが、HUAWEIとは一体どのような企業なのでしょうか?
 
HUAWEI技術有限会社は、1987年に深センに設立された通信技術企業です。当初は携帯電話のインフラストラクチャーを製造していましたが、近年スマートフォンやノートパソコン、タブレットなどの製品をはじめ、通信機器など幅広い製品を提供しています。
特にスマートフォンでは、「麒麟」という名前のプロセッサーを開発し、高い処理速度が自慢です。このプロセッサーを搭載したスマートフォンは、サクサク動くので、とても快適な使い心地です。HUAWEIのスマートフォンは2019年にアップルを抜いて世界第2位の市場占有率を誇りました。
近年HUAWEIの主要事業は、スマートフォンから半導体やAIなどへと移っていますが、依然として中国のスマートフォン市場において重要な存在です。


・広告で笑わせることが上手いHUAWEI
実は、HUAWEIは面白い広告を作ることが得意です。
 
例えば、2019年12月12日、HUAWEIはWEIBOのお笑いブロガー「果子哥哥」とコラボして、動画広告を公開しました。

この動画の中で、優雅な棋士が湖の中央で船に乗って棋譜を研究していると、隣で突然、船が競争をはじめ、非常に騒がしくなりました。
しかし、棋士はノイズキャンセリングイヤホンを持っていたため、騒音に全く影響を受けなかったという内容です。

出典:https://n.miaopai.com/media/fJPB7bVk4QinwsrsjRcEi-N6PAz2vj3n

また、2020年8月のPR動画には、主人公のウサギが、キツネに自身の写真を撮るように要求されました。
怖がるウサギは手が震えますが、幸いにもHUAWEIのスマートフォンは手ブレ補正ができるため、撮影された写真は全くぼけていません。

その後、彼は洞窟の中でヒョウにも写真を撮るように要求されました。
たとえ暗闇の洞窟の中でもHUAWEIのスマートフォンはしっかり撮影できたという内容です。

出典:https://www.bilibili.com/video/BV1Xi4y137A7

これらの広告で、HUAWEIは創造力を発揮し、ユーモアな動画を通して、楽しい雰囲気の中で、視聴者に自社製品の特徴を伝えることができ、価値観もうまく宣伝できました。


・HUAWEIの事例から、何を学べるでしょうか?
①消費者の興味を引くことが大切です。
HUAWEIはユーモアな広告を多く作っています。宇宙飛行士の広告を例にすると、物語の形で表現して、視聴者は想像を膨らませ、広告のストーリーに引き込まれます。HUAWEIの広告は、視聴者に物語を提供することで、ブランドの認知度を高めながら、HUAWEIの製品が優れた性能を持っていることを理解させることができます。
 
②消費者に好印象を与えることが重要です。
HUAWEIは、広告を制作する際に、製品の性能や特徴を強調するだけでなく、視聴者に笑いを与えることにも力を入れています。
こうした面白くユニークな広告は、消費者の印象に残りやすく、ブランドイメージの向上につながります。HUAWEIの広告は、商品の特徴を視聴者にわかりやすく伝えるだけでなく、視聴者に楽しい体験を提供することで、消費者の購買意欲を高めることにもつなげています。
 
③クリエーターとターゲットユーザーの関係性を理解するべき。
HUAWEIのインターネット広告は、通常は比較的有名なインフルエンサーとコラボします。最もファンの好みを把握している人はインフルエンサー本人と言っても過言ではないでしょう。HUAWEIは彼らに制限を多くかけず、反応の良いやり方で、ファンが好みそうな動画を作ってもらっています。
インフルエンサーの影響力と作品のクオリティにより、広告が公開されてから短時間で高視聴率を獲得し、瞬時に拡散されることが期待できます。


以上のように、HUAWEIの広告戦略から、日本企業は広告において、消費者の興味を引くことや好印象を与えることに重点を置くだけでなく、クリエーターとターゲットユーザーの関係性をよく理解することも必要とされます。インフルエンサーとコラボレーションを実施するなどトレンドの手法を取り入れることで、効果的な広告展開が可能になります。
HUAWEIのような成功事例を参考に、自社の広告戦略を見直し、改善していきましょう!
 
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