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オレ、邦画ホラー、ダイスキッ!
こんばんは〜〜。白樺 潤子だよォ。
文学史の白樺派とはとくに関係ないよ。
映画レビュー系ラジオ番組およびポッドキャストが大好きです。新作映画を観たら必ず、色んな人のレビューを聴いて回るの。
こんな色々な解釈があるんだ〜ってすごく楽しい。またもう一度観に行きたくなるんだよね。
で、皆さんすごく鋭い考察とかあたしが感じてたことをスッキリ言語化してまとめていらっしって、共感スコール&頭良い〜すげ〜ってなるまでがセット…。頭が弱い…。
隣の芝生はぷちょへんざだよね〜。
そんなこんなでおあとがよろしいようで。今日は一つの作品を足がかりに 、いとしきぼくの邦画ホラーをすこしだけしゃべらせて。
とあるラジオ番組で紹介されていた
「ヒルコ\妖怪ハンター」
という作品。青春ホラーという普段のあたしは天と地がひっくり返らなくてもべつに手にはとらぬ部類です。
なにせあたしホラーは好きだが青春ものは苦手なタチでありんして。
もちろん素敵な作品もたくさんあるが、退屈でみていられないものの母数が多くて名作が埋もれているジャンル、という印象がだね、いかんせん拭い去れていながきごろう。
だけど
これどっかで聞いたことがあって。
監督が「鉄男」の塚本晋也先生!んで原作が諸星大二郎先生です。
観るしかない。
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あらすじさん
新進気鋭の考古学者・稗田礼二郎は学界で注目を集めていたが、ある学説を唱えたことで異端視され、その存在はほとんど忘れ去られていた。そんな彼のもとに、義兄で中学校教師の八部高史から「古代人が悪霊を鎮めるために造った古墳を発見した」という内容の手紙が届く。自分の学説が証明されると考えた稗田は八部の家を訪ねるが、八部は生徒の月島令子とともに謎の失踪を遂げていた。2人を捜すため学校へ向かった稗田と八部の息子まさおの前に、恐ろしい妖怪ヒルコが出現。妖怪退治の武器を手に立ち向かう稗田たちだったが……。
映画comさんより抜粋。
ネタバレなしお感想
工藤正貴さんと沢田研二さんの演技、いい具合いにグロくて脚本の良さも光る名作、いや怪作でした。
夏の陽炎が美しい。
暑さが伝わってくるような演出の良さ。
で、ホラーなところはしっかり不気味。そのメリハリ……。
青春ものというジャンルで「アンチ・キラキラお青春ラブロマンスフィールド」略してAKフィールド全開になってしまうおれなんだけども、この映画はなかなかしんどいから、そこがいい。
この映画、青春ホラーっていうより「古代ロマンホラー」では?????
この映画のホラー描写って脅かし系では無いんですよ。
もちろんいい具合いにグロくて血なんかバッシャバシャで首チョンパとかトラウマレベルのスプラッターなカットもあるけどね。
ヒルコのヴィジュアルはもちろんめちゃくちゃ怖いしキモチワルイが哀しさも同時にある。
それでいて人間の「怖さ」、人間の「勇気」も同時にチョイっと描いてくれる。
現代の映画も見習ってクレメンス7世。
あと、
「古代から伝わるやべーやつが蘇る」ってロマンじゃないっすか。
古事記のさ、日本誕生の時に一番最初にイザナミが産んだのがヒルコだよ。
古代ロマンからの諸星大二郎ワールド炸裂しててミシュラン2億星。
怖さと人間的悲しさの同居が果たされていて、
しかもちゃんとそれぞれ噛み合っていて「くぅぅ〜〜あぁあ!!!!」ってなる。
昔の特撮によくあるクソダサCGクソダサ映像も好きだ。
懐古的なものに狂い悶える、喜びでな!のあたしにはズドーンだったよ。
ここで余談ね。余談が多すぎな所が醍醐味ってことで許してくりきんとん。
歴史って季節で例えられるよね〜みたいな話。
それ言ったらもうこの世の事象すべて季節に例えられるんだけど。
日本史をあえて季節で例えると
80年代というかいわゆるバブル期は日本の夏だったなーって思うんだ。
梅雨を乗り越えた盛夏真っ盛り。
えっと、この作品は91年公開か。
いちばんみんな元気があった80年代から90年代にかけての邦画って映像全体の雰囲気がその香りを残すレトロ〜な質感というのかな。
「日本の夏の終わり」をじっとりと、だけどさわやかに纏っているんだ。
ところで
今は初冬かなって思ってるよ。ミッドサマー的価値観でいえばあんまりよろしくない期ではあるんだけど
ダイジョブだよ、また春は来るんだから。
特撮とホラーの相性の良さ
「遊星からの物体X」ってイイよね〜。とか言って。
物体Xは特撮とホラーの相性の良さを世界中に叩きつけた意味での名作なのだと思うんだ。ゴジラもウルトラマンも全然しらんけどホラーという面から特撮を喋らせてください
ホラーの特撮はね。アクションホラーが強いよね。
たとえば「宇宙人東京にあらわる」「牙狼」「ゼイラム」とか「東京残酷警察」を観たらさ、特撮映画って凄かったんだな〜なんて思ったよ。
こうね、センスがもう違うの。センスがある映画ってその世界に引き込むじゃん。違うのよ。
特撮のホラーってセンスの塊とかではなくてもう、
「センスの圧」だよ。 圧がある。
血がばっちゃーー!!!!!
頭がボーーッンッッ腸とかびぃぃぃちゃぁーーっ!!!人体破壊わっしょいわっしょい!!
みたいなスプラッター映像でワクワクできるのはCGではどう頑張っても無理な生々しさもあるからだし。
リアリティはホラーにおいてすごく大事な要素なのでそういうとこでも相性っていいんかね。あーでも、そうしたらアクションになってしまうよ。
おまとめさん
やっぱり邦画の得意ジャンルってホラーなんだろうな。
あとヒューマンドラマね。
あの生々しさや生活感。
じっとりとした温度感みたいな映像は、韓国やハリウッド映画とはまた違った良さだなあ。
特に90年代80年代には生きてなかったからこそ、そういう意味でもこの「妖怪ハンター\ヒルコ」は楽しめました。
じゃあね、今回はここまで。
映画ってほんとうにいいものですね。
さよなら、さよなら、さよなら🌟
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