【アカデミックスキルズ⑭】発表本番における注意点・質疑応答について
こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。
課題レポートを書いたあとに、授業によってはプレゼン(発表)をします。
【アカデミックスキルズ⑩】プレゼンの「三原則」と「型」
【アカデミックスキルズ⑪】プレゼンに使用する「資料」
【アカデミックスキルズ⑫】発表・プレゼンに使用する「資料」の作成方法
資料を準備したら、いよいよ発表本番です。また、レポート発表後には質問時間もあり、大学プレゼンでは「質疑応答」は大変重要です。
今回の記事では、プレゼンでの注意点と、質疑応答においてそれぞれの立場で心がけることを、わかりやすく説明します。ぜひ参考にしてください。
発表本番の注意点
発表本番においては誰もが緊張しますが、分かりやすいプレゼンを行うために以下の2点を意識しましょう
1. 聴き手を意識する
最初の内は緊張のため、発表が棒読みになってしまいがちです。しかしこれでは読み上げ式のプレゼンのようになってしまい、スライドを用意したにも関わらず、その効果をあまり発揮できません。
発表時は聴き手に意識を向け、自分の伝えたいことを正確に聴き手に伝えることに集中するようにしましょう。
図や重要な文章を話すときは、ポインタや自分の手を用いて、聴き手の視線を誘導すると、より伝えたい内容に注意を向けることができます。
発表に慣れてきて余裕がある場合は、間の取り方や声の抑揚をつけることで、伝えたい内容を印象付けるのも効果的です。
2. 時間厳守
当たり前のことですが、発表は時間を厳守しましょう。授業内で何人か発表者がいる場合では、各々の発表が矢継ぎ早に行われるため、少しの延長が大幅なスケジュールの乱れに繋がります。同様に、短すぎる発表も避けましょう。
また、質疑応答の時間も必ず残しましょう。
もし時間内に発表が終わらないと感じたら、発表内容を端折り、端的にすることで、発表時間を守るようにしましょう。あらかじめ削りやすい部分を把握しておくと、当日トラブルが起きても冷静に対処できます。
「質疑応答」
授業内の発表では、発表者と質問者の立場になるほかに、学生が司会者を担当することもあります。質疑応答は、お互いに有意義で建設的な議論ができるように、立場ごとに以下のことを意識しましょう
・質問者
質問をするのは、「あなたの研究に興味があります」という意思表示です。記者会見などのイメージで「いろいろ言及したら失礼かな?」と考える学生もいますが、何も言わない方が発表者にとっては悲しいことです。ただし、質問するふりをして、否定的な意見だけを投げかけて攻撃することは厳禁です。
また、なるべく発表者の研究にとって有意義となる質問をするように心掛けましょう。“良い質問” を伝えることは難しいと思いますが、“何のために訊いているのか分からない質問”はしないようにしましょう。研究に関係のあることで、自分が何を疑問に思ったのか、明確に伝えるようにするとよいでしょう。
最後に、質問と“コメント”を混同しないよう気を付けましょう。コメントは、一般的にベテランが初学者に対してするものです。授業の発表ではコメントではなく質問をするように意識しましょう。
・発表者
質問の意図を正確にくみ取り、それ以外のことを話さないように注意しましょう。うんちくを話したり、保身のために言い訳をしたりしないようにしましょう。
・司会者
司会は時間管理の他にも、発表を有意義なものにする役目があります。もしも発表に対する質問が一つもない場合は、司会者が積極的に質問を投げかけ、発表者にとって建設的な時間となるように協力しましょう。
授業内でプレゼンでは、それぞれの立場を意識して、役割を果たして有意義な発表を目指していきましょう!
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