見出し画像

【オススメ図書⑩】最初に読む本2023 vol.1: 学生生活全般

こんにちは!
名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

大学での学習・研究方法を知る参考書はたくさんありますが、なにから読んだらいいのか…。
図書館では学部生向けのレポート課題や研究のスタートに役立つ本を集めた『最初に読む本』の展示を2017年から毎年行っています。選書と解説を見直し2023年度版のリストをつくりました。

特に新入生のみなさんに読んでほしい本を、大学院生スタッフが厳選しました。講義の書き方など、わからなくて困ったら、まずはこの本をどうぞ!




「最初に読む本」のテーマとは?

新入生のみなさんに読んでもらいたい本を、以下の4つのテーマに分けました。

1.学生生活全般
とりあえず広く浅く、大学生の学習生活を知りたい人へ。
2.学習・思考・情報探索
学び方、情報の集め方や吟味の仕方、考え方を知りたい人へ。
3.アカデミックコミュニケーション
自分の考えを、レポートやプレゼンの形で伝えるにはどうしたらいいのか知りたい人へ。
4.英語のライティング本
英語で書きたい・レポートの書き方を英語で学びたい人へ

まず今回は、1つ目の「学生生活全般」について6冊を紹介します。


学生生活全般 

とりあえず広く浅く、大学生の学習生活を知りたい人へ。

向後千春著
『18歳からの「大人の学び」基礎講座』
北大路書房,2016年.

キーワード:講義の受け方,読み方,情報整理,学習法,発想法,論理

■講義の中で書かされたけど目的がイマイチ理解できなかった「マインドマップ」、先輩から指定された正体不明のオンラインストレージ「Dropbox」 など、どうやら「大学では当たり前」らしいスキルやツールを広く浅く知ることができる本。情報整理・保存法を最初に知ることは、効率的に作業を進める役に立ちます。著者の専門は今話題のアドラー心理学!

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号  中央学3F、 377.15|Ko ]

佐藤望編著
『大学生のための知的技法入門 アカデミック・スキルズ 第3版』
慶應義塾大学出版会,2020年.

キーワード:教養,講義の受け方,情報収集,情報整理,批判的思考,学習法

■大学での学習は、講義を聴き課題をこなすだけでは不十分。なのに先生たちはなかなか学び方を教えてくれません。この本を読むと、先生たちが「黙っていても学生が自発的にやってくれるはず/やるべきだ」と期待していることが何なのかを理解できるかもしれません。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、 002.7|Sa ]、[ 名古屋大学附属図書館|電子書籍 EBSCOhost Ebooks ]

 戸田山和久著
『教養の書』
筑摩書房,2020年.

キーワード:教養,語彙力,ライティング,批判的思考

■「教養」と聞くと堅苦しいイメージを持つかもしれません。しかし本書ではおもしろい講義を聞いている感覚で、入学後に身につけてほしい「教養」について知ることができます。第Ⅰ部と第Ⅱ部が「教養」についての説明、第Ⅲ部が「教養」のための具体的な実践方法となっています。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、 002||To]

名古屋大学附属図書館サポートデスク著
『アカデミック・スキルズ 
大学生ならこれだけは知っておきたいキホン 』

国立大学法人 東海国立大学機構 名古屋大学附属図書館,2022年.

キーワード:大学らしい言葉,はじめてのレポート,メールのマナー,図書館の活用

■入学後様々な情報に触れ、結局今は何を知っておくべきなの!?と頭を抱えているみなさんにおすすめです。中央図書館で大学院生が新入生向けに毎年行っている講座を冊子にまとめました。電子書籍ですので、自宅から自分の確認したい項目のみ読むこともできます。

[ 電子書籍 名古屋大学学術機関リポジトリ ]

*この本は「名古屋大学学術機関リポジトリ」でどなたでも全文PDFを読めます。 https://nagoya.repo.nii.ac.jp/records/2002303

中村祐治ほか著
『情報リテラシー入門 2022年版 』
日経BP,2022年 .007.6|N|2022|ICT

キーワード:パソコンの使い方, Word, Excel, PowerPoint, メールの書き方

■ パソコンは普通に使ってるけど、自信があるってほどでもない。自分の知識のあいまいな部分をはっきりさせ、用語やしくみを正確に理解するための導入におすすめの本。メールのマナーなど、コミュニケーションに関わるアドバイスも書かれています。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央ICT、 007.6|N|2022|CT

アドラー,M. J.・ドーレン,C. V.著, 外山滋比古・槇未知子訳
『本を読む本』
講談社,1997年.

キーワード: 読み方,読書,教養,自習,文献講読

■ 大学で本を読みなさいって言う大人たちは、つまり何をしてほしいんだろう。「読んで理解する」とはどういうことか、どうなれば身についたといえるのか、読書法を解説する古典本。本を読んで発表するゼミが苦手な人にもおすすめします。
 
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学S、 019|A|文庫 ]




以上、「学生生活全般」についてのおすすめ本でした!
まずは基本を知って、新たな大学生活に備えましょう。

次回は、2つ目の「学習・思考・情報探索」です。

#アカデミックスキル #大学生おすすめ本 #レポート #論理的 #ロジカル #アカデミックライティング #実験レポート #推薦図書 #大学生

名古屋大学附属図書館 ラーニングコモンズ
名古屋大学附属図書館 サポートデスク 目次





この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?