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これでご飯を食べている?

こんにちは!ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。

先日友人と話をしていた時、ふと疑問に思ったことがありました。

「あの人はあれでご飯食べているんだから、その技術が上手なのは当たり前やね」

と、聞いたことです。
よく使われる言い方だと思います。歌手が歌がうまいのは当たり前、銀行員がお金の計算うまいのは当たり前、それでご飯食べているんだから。みたいな感じです。

ふと思うと、私は何でご飯を食べているんだろうと思いました。今は団体から少しだけお給料をもらっていますが、会社員である夫がいただくお給料で私はご飯を食べています(生活しています)

一般社団法人ぬくぬくママSUN'Sのスタッフは1人1人が、子育て支援や地域づくりのスキルをもって活動していると思いますが、それでご飯を食べている人は1人もいません。

と、いうことは何の「プロ」でもないのでしょうか。

子育てもいくらやってもご飯を食べるだけのお給料をいただくことができない「しごと」のひとつだと思います。

子育てサークルに所属してくれているママたちも、夫の給料があるから専業主婦でいられたり長期で育児休暇を取得できている人ばかりかと思います。

サークルメンバーが以前話してくれたのですが、「育児休暇」は「休暇」じゃない、と。なぜ「休暇」という言葉が使われているのだろうと。

数年前に何気なく見ていたテレビで、出産したばかりの女性タレントが話していた言葉で忘れられない言葉があります。この間出産されたのに、もう復帰されたんですか?との質問に、そのタレントは、「ミルク代稼がなきゃならないんでね(笑)」と、言っていました。

その当時私にはない感覚だなとすごくびっくりしたのを覚えています。その女性タレントは本当に、子供のミルク代を稼ぐためにタレントに復帰したのだろうかと長い間考えていました。本当は、自分が好きな仕事を続けていくために早期に復帰したんじゃないか、子育ての費用はどうにか復帰しなくても賄えるんじゃないか・・・などと考えていました。そのタレントが早期復帰していることを否定しているわけではありません。

お金ってなんだろう、仕事ってなんだろうって、思うのです。

私は、ぬくぬくママSUN'sという団体が、ビジネスではない活動をしているから魅力がある部分があると思っています。

子育てサークルは、ボランティア(人のための)活動ではなく、あくまで自分が好きなことをして自分の子育てを楽しく豊かにするための活動だと考えています。

例えば、講座のお菓子作り。お金をもらって仕事としてノルマでつくるものではないからこそ、食べてくれる人たちが喜んでくれるように、ひと手間、ふた手間、10手間かけられるものができるのです。

ごはんの会もそうです。先日のように100食を超える晩御飯を作る企画。自給を出して人を雇ってするわけではないので、あのぬくもりが生まれています。

お金が発生する「仕事」になると、そこにかけられる「想い」がお金の分量くらいになってしまうことってあるような気がするんです。もちろん「お値段以上♪」のものを目指している企業や商品はたくさんあると思うのですが・・・それは大量生産などの仕組みでお値段以上が生み出されているのであって、個人の裁量ではできない場合も多いと思います。

主婦の仕事を時給換算すると・・・なんていうデータもありますが、主婦の仕事や、地域をよくするための市民活動、それらのものは、お金が発生しないからこそ、あたたかさや、人の気持ちがたくさんこもったより深い愛でできるものになるのだと私は思うのです。

私の仕事では、ごはんは、食べられません。

毎月している「ぬくぬくみんなのごはんのかい」が大人500円、子供300円で提供することができるのは、時給がなくても多くの人たちが「楽しいから」団体に参画し、お手伝いをしてくださるからです。

それは、社会的に必要のない「オアソビ」をしているということになるのでしょうか。そう見えることも多々あるでしょう。

そんな風に思われているんじゃないかと、いつも悔しくて、いつもどうにか自分たちの価値をわかってもらいたいと思ってしまうこともあります。

でも、私はちゃんとこの活動に自信を持ちたいです。

この先私のいただく給料の値段が上がっても、私はそのお金以上のものを生み出し続けたいと思います。

この活動を、経済活動にはしたくないのです。経済活動をしてくれている人はたくさんいます。その方たちをもちろんリスペクトしています。

経済活動をされているたくさんの人たちに支えられ、感謝しながら、私たちは経済活動でないからこその、深み、人間同士の交流の営みを私は追求したいと思うのです。

私たちはこの仕事でご飯を食べていないけれど、経済活動を支える人も含めた多くの人の心を温め続けられる団体、ひとりひとりでありたいと思います。

もちろん、最低限の経費がないと活動はできません。少しずつ地域の皆様にご支援していただきながら、お金では買えない「愛」や「つながり」を生み出すぬくぬくな商売をしていきたいと思います。

ご飯を食べるためにしてない「仕事」この世の中にはたくさんあります。

それだって、大事な人間の「しごと」です。

この図は、尾野寛明氏も著者の一人である↓の本より引用させていただきました。私の大好きな図です。


♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*告知です♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*

代表 中村香菜子が地域づくりの仲間と一緒に作った本

「わたしをつくるまちづくり~地域をマジメに遊ぶ実践者たち~」

出版を記念してトークイベントを開催します!!
みなさまのご参加、お待ちしています

『わたしをつくるまちづくり』出版記念リアルトークイベント
 
【コーディネーター】
谷益美さん(株式会社ONDO代表)
【ゲスト】
有澤陽子さん(NPO法人子育てネットひまわり代表)
【出演】尾野寛明 中村香菜子 大美光代

日時  10月22日(金)19:00〜20:30 *18:30開場
 場所  ザ・チェルシー the arctik(ザ・アークティック)
       高松市香川町川東下1878   
     ザ・アークティック  ザ・チェルシー【公式】 (the-chelsea.jp)
 参加費  1,000円(お茶、お菓子のお土産つき)

*お申込みフォームURLはコチラ
https://ws.formzu.net/sfgen/S867307/


*「わたしをつくるまちづくり−地域をマジメに遊ぶ実践者たち」がチケットとなりますので、ご持参ください。当日受付でもご購入いただけます。

※子連れ参加可能です。小さなキッズルームがございます。

 

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