わぱちゃ

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最近の記事

Case11

私のお見合い史上最もインパクトのあるお見合いかもしれない。 どこからどこまで書こうか。 お見合いのメールといえば、事務的でテンプレ的な文面が多い中、なんというか血の通った文面でメールが来たのは強く記憶に残っている。 でも… 数少ない学連時代の友人からは全力で止められた。 退部してから連絡取ってなかった先輩たちからもたくさん連絡がきた。 「この人はパートナーに暴力を振るう人なんだ」と頭の片隅に置きながら踊ることは後にも先にもこの人としかなかった。 メールの文面とは

    • Case10

      埼玉某所。 自分より歴の浅い人と踊るのは未知との遭遇だった。 レクチャーを求められるのなんて無理だった。 同期はきっともう先輩になって後輩に教えている。 でも私には無理だった。 とても悔しいけど無理でした。

      • Case9

        「プロ」 初めてその存在を意識するようになったのはこのお見合いだったはず。 神奈川県某所。 関係のない世界の話だと思っていた。 三笠準決よりももっと遠い世界の話だと思ってきた。 急に目の前に降ってきた夢のような話。 チャンスをものにするには、まだまだ経験も足りず未熟だった。 高い目標に手を伸ばして落ちていくのが怖かった。 断った。 この人とは1年後にもう一悶着あったのはまたあとで…

        • Case8

          9月。 日暮里駅前の某ファミレスにて。 高校生のリーダー、付き添いのおばあさま、そして私。 どうしてこうなったんだろう。 場所に似合わず厳粛な雰囲気で昼食をとる私たち。 聞けば遠方から来たそうで。 昼食を終えて練習場に移動するも、突きつけられたのはあまりにも高い目標だった。 「三笠宮杯準決勝」 「海外留学」 高すぎる目標は現実味を帯びてなくて、とても考えられなかった。 「自分があなたをそこまで連れて行く」 歳下の10代の男の子に何を言わせているのだろうか

          Case7

          9月初旬。 またラテン人。 よくわからなかった。 顔もよく思い出せない。 消化試合が続く。

          Case6

          8月下旬。 前回のお見合いで消耗してだいぶ休んでた。 なぞのラテン人。わたしラテン踊らないのに。 たいした印象はない。 特になにもない。 Facebookの友達になっただけ。 以上。

          Case5

          7月初旬。 あれ、3ヶ月経ってる、、、。 ぼちぼち焦り始めてた。こんなはずじゃなかった。 だって、わたしは、学連に一年いたもの。 そこらへんの歴一年の子よりは圧倒的に基礎ができている自信があった。 そんなときに耳にしたわたしみたいな学連ドロップアウト組が集っているという某有名国立大学のサークル。そこで会った。 「先生に背が高い人と練習しろって言われた」 まあいい。先輩につきっきりで練習してもらえるのはわたしにとってメリットだし、ウィンウィンではないか。 打算で

          Case4

          これは人に話していい話なのか。 5月末、埼玉県某所。 ダンスパブという存在を初めて知った。 まさかお見合いでこんなところに来るなんて。 リードで踊るということを覚えたてホヤホヤの私。知らない足型ができちゃうのが楽しくて楽しくてたまらなかった。 柔らかいリードで勝手に踊らせてもらえてる。 楽しい。とても楽しい。 物腰も柔らかくて、絶対に上から指摘してこない。 この人と練習したい。 初めてはっきり自分の感情がわかった。 でも、手応えが全然なくて…… ダンスパ

          Case3

          5月某日、十条。 正直、そんなに記憶に残ってない。 ただいい人で、ただうまい人だったのは覚えている。でもそこまで。 サークル戦出てもらうことになったんだけど、当日寝坊してきてぎりぎりだった。 わたしが部活辞めたきっかけにもなった、当日リーダーが寝坊してゼロパツした事件。 それを思い起こさせたから嫌だった。 まあご縁がなかったのだと思う。

          Case2

          5月某日。 新宿某カフェ。 「こんにちは。はじめまして」 学生同士の私たちはそういって学生証を提示しあった。 踊る前にフィーリングが合うか確かめたいと言われ、こんなカフェなんかでお見合いをしている。 「前のパートナーとは仲が悪くて続かなかったのは今度は(恋愛として)お付き合いすることも視野に入れてパートナーを探したい」 今考えるととてもクズ。 でも、当時の私はまだまだカップルというものに夢を見ていて、妙に納得してしまった。 そして迎えた練習日。 年も近く、歴

          Case1

          2017.4某日 日暮里某所。 日暮里駅に降り立つのも初めて。ネットで知り合った人と会うのも初めて。お見合いも初めて。 死を覚悟するレベルの緊張で、でも自分の未来は明るいと信じて、新しい境地で踊れることに胸を踊らせて、待ち合わせ場所に向かった。 物腰の柔らかそうな男性。 安心した。 のも束の間…… 練習場といって連れてこられた建物にはホテルの看板。 ああ、終わった。 振り向いて走って逃げよう…… 「待って」 笑いながら抑止された。 「地下が練習場だから