バランスチェア イージーを5年使った感想|使用感・注意点|
姿勢矯正椅子として有名なバランスチェア イージー。
現在、私は5年以上使用しています。
バランスチェア イージーを買った理由は、昔、重度の腰痛・椎間板ヘルニアで悩まされていた為、正しい姿勢を保てる椅子を探していたからです。
今回は、実際に5年使用した感想、そして気づいた点などをお伝えします。
写真をたくさん使って説明するので、まだバランスチェアー イージーを使ったことがない方でもイメージしやすいと思います。
バランスチェア イージーとは?
バランスチェア イージーとよく耳にするが、一体なんぞや?
そう思う方も多いことでしょう。
下記にその特徴・基本情報をまとめました。
特徴
・ノルウェー生まれのバランスチェア
・ラクに姿勢が良くなる
・背すじがまっすぐになる → 集中力アップ
元々、人の体は横から見るとなだらかなS字カーブを描いています。
このS字カーブが最も体への負担が少なく楽な姿勢だと言われています。
このS字カーブを椅子に座った時に応用できればとの思いからバランスチェア イージーは開発されました。
従来の椅子に腰を下ろした時(上図左)、上体と太物の角度は90度。
それに対し、バランスチェアに座った時(上図右)は120度。
この120度の角度が、座った時に自然とS字カーブの姿勢を作り出すのです。
そのことによって骨盤や椎間板への負担が軽減。
体を圧迫しないので血行も良くなります。
その他、この姿勢を保つことで呼吸も楽になるので酸素が体の隅々まで行き渡り、脳の働きを活性化します。
「美しい姿勢で健康になる」「背筋がまっすぐになると集中力もアップ」と謳われるのは上記の理由からです。
また、最近では子供の成長期の良い姿勢作りにということでも注目を集めています。
基本情報
・適応身長: 110cm〜180cm(膝クッションで高さ調整可能)
・重さ: 6kg
・寸法: 幅53cm × 高さ54cm × 奥行62〜72cm
・耐荷量: 100kg
・組み立て式
バランスチェア イージーを使った感想
私はバランスチェア イージーを使い続けて5年になります。
購入したきっかけは当時、重度の腰痛・椎間板ヘルニアに悩まされていたからです。
腰痛になった原因を振り返ると、次の2つの大きな要因が浮かび上がりました。
・睡眠時の寝返りの少なさ
・デスク作業時の姿勢の悪さ
この2つは看過することができない大きなものでした。
なぜならば一日のうちのかなりの時間をこの2つが占めていたからです。
睡眠は一日8時間。
椅子に座る時間は一日6〜8時間(多い時は10時間以上)。
2つ合わせると、軽く1日の3分の2以上を占めていたのです。
睡眠に関しては柔らかい素材のベッドマットで寝返りを打てず、腰に負担を。
椅子に関しては、いつも気づいたら足を組んでいたり猫背になったり。
長時間作業をすると、腰、首などに痛みが発生していました。
睡眠はエアウィーヴという高反発の寝返りがしやすいベッドマットレスを見つけ解消しましたが、椅子に関しては探せど探せどなかなか良い情報が出てきませんでした。
そんな時、探し出したのがバランスチェア イージー。
はじめ見た時は、あまり関心を抱けませんでした。
なぜなら今まで自分が抱いていた椅子に対するイメージとあまりにもかけ離れていたからです。
”背もたれがない椅子なんて不安だ”
それが、私がバランスチェア イージーに抱いた最初の印象でした。
しかし、たまたま家具店で見つけて座った瞬間、バランスチェア イージーに対する思いは一気に変わりました。
理由はシンプル。
無理せず、まっすぐな姿勢を自然に保てるからです。
後に『ねこ背が治って心も体も強くなる!』という本を読んで知ったことですが、人には猫背にならないポーズがあるそうです。
それは「ひざ立ち」。
『ねこ背が治って心も体も強くなる!(小池義孝)』の68ページにはこう書かれています↓
ひざ立ちをすると、骨盤と背骨が、太ももにある大腿骨という太い骨に支えられ、骨にしっかりのっている状態になります。
そのおかげで、無理な力をかけずに、正しい姿勢になれるのです。
一度試しにひざ立ちをしてください。
一瞬でその効果が実感できると思います。皆さん、背筋がまっすぐになっていることでしょう。
バランス イージーはその仕組みを椅子に応用したものなのです。
無理なく背筋をまっすぐに保てる。
これがバランス イージー最大の特徴と言って良いでしょう。
気になる私の腰痛具合ですが、さすがに使用してすぐに解消とまではいかなかったです。
しかし、無理なく自然に正しい姿勢を保てるわけですから、一ヶ月、二ヶ月と経つうちに徐々に腰の痛みは和らいできました。
変な話、正しい姿勢になりたくて、理由もなくバランス チェアーに座ることも多々ありました。
そのおかげもあってか、現在は全く腰痛がありません。
次に、バランスチェア イージーの機能等を写真を使って説明していきます。
バランスチェア イージーの座り心地
体に負荷のかからない構造で作られているため、バランスチェア イージーは長時間座ってもストレスをあまり感じません。
膝クッションには膝が痛くなりにくい特製のスーパークッションが採用されています。
木部はブザ材を採用。
木部・生地共に耐久性は強く、耐荷重は100kg。
真上から見たバランスチェア イージーの様子。
当初心配していたのが、背もたれがない点です。
バランスチェア イージーは体全体でバランスが取れる為、背もたれがなくても全く気になることはありません。
バランスチェア イージーの高さ調整
バランスチェア イージーの適応身長は、110cm〜180cmです。
椅子のデザインを見てどのように高さ調整するのか疑問に思う方も多いことでしょう。
そこで今回は椅子の高さ設定を写真を交えて説明していきます。
バランスチェア イージーは、ご覧のように膝クッションの裏部分に高さ調整具があります。
これをお好みの高さで固定するだけで簡単に高さ調整できます。
分解するとこのような感じ。
因みにバランスチェア イージーは組み立て式。
説明書(上記)には、組み立て方も詳しく載っています。
バランスチェア イージーのカバー
「椅子を大切に使いたい」「なるべく汚したくない」という方も多いことでしょう。
ご安心ください。
バランスチェア イージーには専用のカバーも用意されています↓
カバーは膝、座る部分の2箇所。
私はブラウンのカバーを使っているのですが、カバーをかけると下記のような感じになります。
こちらがカバーをかけた状態。
カバー1つで椅子の雰囲気も大分変わります。
気分や季節によってカバーを使い分けるのも良いかもしれませんね。
汚れてもすぐにカバーを取り外しできるので安心ですね。
バランスチェア イージーの注意点
ここからは実際にバランスチェア イージーを使って気づいた点、及び購入時の注意点をお伝えします。
机の高さが大切
前述のようにバランスチェア イージーは無理せず正しい姿勢を取れる構造の為、座っていて楽です。
クッションも痛くなりにくい素材なのでストレスがないです。
しかし、一点注意点があります。
それは机の高さ。
いくら椅子が素晴らしくても、机の高さが合っていなければ体勢はブレてしまいます。
私の場合、はじめの方、自分が椅子に座った状態の高さに対して、テーブルの高さが低かった為、自然とモノを書く際は首が前になっていました。
これでは、せっかく良い椅子に座っているのに価値が半減です。
自分にあった高さのテーブルに買い換えたことで、この問題はすぐに解消されました。
もし可能ならば、高さを変えられるテーブルなどがあれば便利かもしれません。
因みに、バランスチェア イージーは標準的な70~72cmの机の高さを基準に作られているようです。
本物の証 balans商標
最近、バランスチェア イージーを模した類似品が増えているようです。
似たような形であっても、本物かどうかでその効果は違います。
バランスチェア イージーは1976年から改良を重ねて現在の機能に至ります。
素材面などを含め、そう簡単に真似は出来ないはずです。
購入の際は、類似品には注意しましょう。
本物のバランスチェア イージーには上記の写真のように本物の証としてbalans商標が付いています。
黒色の部分には商標番号が記載されています。
まとめ
私はバランスチェア イージーを使うことによって正しい姿勢を楽に保つことができ、腰痛を改善することができました。
バランスチェア イージーを使う方は、私のように腰痛に悩む方から
・背筋をまっすぐに保ちたい
・子供に正しい姿勢で育ってほしい
・デスクワーク時の体への負担を軽減したい
など目的は様々でしょう。
色々な理由がありますが、正しい姿勢を身につけて損する人は一人もいないはず。
正しい姿勢を保つことにより、呼吸が楽になったり、血行が良くなったり、脳が活性化したりと他にもメリットはたくさんあります。
バランスチェアイージーに興味のあった方は参考にしてください。
この記事が姿勢で悩む人のお役に立てれば幸いです。
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