好きなアニメサントラを一掴み10枚+1(後編)
やる気が出たので書きます。委員長の誕生日配信を見ながら寝落ちして、起きたらロボ子さんがマイクラ配信してたのでそれを見てたら3時半です。おはようございます。好きなアニメサントラ紹介するやつやっていきます。
⑥ご注文はうさぎですか? ORIGINAL SOUNDTRACK / 川田瑠夏
萌え日常系アニメの金字塔「ご注文はうさぎですか?」のサントラ。CD2枚組です。劇伴を担当するのは川田瑠夏。管弦を豊かに駆使した編曲が得意な作曲者というイメージがあり、個人的にはアイマス楽曲のリアレンジである「Do-Dai(REM@STER-B)」が推しです。本作でも小編成の管弦打楽器アンサンブルやピアノ、アコギを主体としながら、メインBGMに多用されるアコーディオンの音色が本サントラの印象を決定付けます。(特にラビットハウス内のシーンで流れていた気がします)全体的に心地良い曲、軽快な曲、コミカルな曲が揃っており、各楽器の聴かせ所を押さえた編曲、BGMながら情感豊かな演奏が魅力。ごちうさアニメが基本ドタバタ劇でありながら、どこかリリカルでエモな印象も感じさせるのは丁寧な背景画と劇伴によるものが大きいのではないかと思います。アコースティックな室内楽の小品集として聴ける良き一枚。
⑦バンブーブレード O.S.T、バンブーブレード O.S.T. 2 / 仙波清彦
まずこの「FLASH」を聴いて頂ければこのサントラが何なのか理解できます。アニメのサントラとは?????という気持ちになる超絶パーカッションアンサンブル楽曲で14分超の大作なのですが、こんな感じの劇伴と言うには過剰でアヴァンギャルドな演奏が多数ぶちこまれる合間に主題歌やキャラソンが挟まるカオスなサントラとなっています。演奏クオリティが超高いので単純にオススメ出来る。インターネット老人会的にはあんこ入り☆パスタライスこと「STAR RISE」もフルサイズ収録されているのがポイントでしょうか。あと個人的にはアマゾンマケプレにおいて最も安価で容易に入手できる仙波清彦作品という点がかなりポイント高いと思います……。
⑧異国迷路のクロワーゼ The Animation オリジナルサウンドトラック / コーコーヤ
ギター・ヴァイオリン・クラリネットで構成されるショーロユニット、コーコーヤによるサウンドトラック。曲により管弦やピアノ等が加わります。基本がソリスト級×3名という編成もあり、明確な旋律を際立たせる演奏・編曲がアニメ劇伴としては珍しい感じがします。パリを舞台とした作品の優雅な雰囲気にマッチした品のある歌い方がとても心地良い。数曲収録された主題歌・挿入歌もアコースティックな編成で統一されており、アルバムとして通しで聴いても違和感なく聴けます。「遠く君へ」がとにかく名曲。サントラあるあるですが、主題歌と本編劇伴のBGMの雰囲気に温度差があって通しで聴くとうーんという感じになる事ありますよね。TVサイズ主題歌自体は貴重な音源なので有難いんですが。それはともかく非常にオススメの一枚です。
⑨坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック / 菅野よう子
ジャズ青春恋愛アニメ「坂道のアポロン」サントラ。お話も面白いのですが演奏シーンがとにかくぬるぬる動いてて凄いアニメでした。サントラもコンボ形態によるド直球ジャズスタンダード演奏な「Moanin'」「Bag's Groove」他や、歌物ではヒロイン役・南里侑香による「My Favourite Things」、手嶌葵の「Lullaby Of Birdland」などジャズ一色となっています。菅野よう子作による「ジャズっぽいけど菅野よう子っぽいオリジナル曲」もアクセントになり良い塩梅。圧巻はアニメ本編でも最重要シーンである、文化祭での主人公二人組(ピアノ&ドラム)の演奏をそのまま音源化した「Kaoru & Sentaro Duo in BUNKASAI」。本編に登場した楽曲のメドレーなのですが、その選曲の意味は本編を見ないと分からない。それまでの物語を見た上で「この選曲」が「このシーン」で「この二人」によって演奏される事で「あああああ!!!」というカタルシスが訪れる構造となっています。とにかくアニメを全話見て下さい。演奏、楽曲、物語が密接に結びつき合った作品のサントラとして、アニメオタクだから出会えたと思える意味深い一枚です。あと個人的には実写映画版も結構好きでした。
⑩少女終末旅行 ORIGINAL SOUNDTRACK / 末廣健一郎
ドドドドドドド名作アニメ「少女終末旅行」のサウンドトラック。原作も最高。すべてが最高。廃墟と化した世界をケッテンクラート一台で旅する二人の物語。楽曲はその世界の壮大さをオーケストレーションで表現しながら、朽ちた世界の寂寥を感じさせる旋律、儚い響きを残すハープやピアノの印象的な音色、幻想的なコーラス等で構成されており、本編の世界観を十分に表現し、十二分に拡張するサウンドトラックとなっています。決して晴れやかではないが陰鬱に陥らない、その境目で力強く生存するチトとユーリの日常に寄り添う音楽としてこれ以上の表現は無いのではないかと感じる劇伴です。あとはサントラ収録ではないですが主題歌の「動く、動く」「More One Night」も名曲なのでマストチェッキンです。名盤!!
おまけ:The Reflection Wave One - Original Sound Track / Trevor Horn
このアニメ全然知らなかったんですが先日札幌のツタヤでレンタル落ちにあったのをジャケ買い。"スタン・リー×長濵博史×トレヴァー・ホーン、米・日・英の3大クリエイターが結集!"との事。トレヴァー・ホーンさんの事も良く知らなかったのですが、有名どころでは「Video Killed the Radio Star」のバグルスに居たりイエスに居たりしたらしい。私は無知である。主題歌(で良いのかな)「Sky Show」は疾走感のあるシンセポップで非常に良い感じ。で、劇伴トラックなのですがハリウッド大作アクション映画的な勇壮でドラマティックなオーケストラ音楽……をすべてシンセで演奏しているのがめちゃくちゃ面白いんですよこれ。全編打ち込みでありながらチープさを感じさせない音の厚さにベテランの職人芸を感じる作編曲、ニューウェーヴっぽいポップな曲があったりするのもファンサービスを感じて良い。今「敢えて」なレトロフューチャー感もある面白音楽作品ではないかと思います。良作。
以上でとりあえず好きなアニメサントラ10枚+1のざっくり紹介を終えます。アニメサントラもですがTVドラマサントラとか掘ったら面白いの埋もれてそうだなーと最近思っているのですが、あまりトライ出来ていません。
とりあえず最近買ったやつでは、NHKドラマからイージーリスニング観点で選曲された「Pure Morning」、スムースジャズっぽい「東京エレベーターガール」、R&Bやガールズラップ入りの歌物もある「ロング・バケーション」、ニューエイジっぽいコンピ「MUSIC ON TV BEST COLLECTION VOL.II」とかは良い感じでした。どれもジャンクとかレンタル落ちの100円CDです多分。あと本文と関係無いですが新しいMIX録ったので以下に貼っておきます。よければどうぞ。