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ちいき新聞のコンテンツで振り返る2020年

こんばんは、2020年の大晦日、いかがお過ごしでしょうか。

去年の今頃には想像もできなかった1年。ちいき新聞編集部としても、緊急事態宣言による臨時休刊や急な企画変更、慣れないオンライン取材やテレワークなど、変化せざるを得ない事態が続きました。メンバーや関わってくださる皆さまには相当な不安や苦労を与えてしまったと思います。そんな中で力を貸してくださった方々には感謝しかありません。

五里霧中でも皆が歩みを止めなかったおかげで、生み出せたものはいろいろありました。何かを作り、届けるという営みを続けられる幸せを嚙みしめながら、それらを振り返ってみたいと思います。どれも真摯に、丁寧に作られたコンテンツですので、stayhomeのお正月に改めて目を通していただけたら幸いです。

ちいき新聞 コンセプト号

前回のnoteに書いた、千葉・埼玉・茨城のちいき新聞全49版で一斉に同じ企画を実施する「コンセプト号」。2020年は、全部で16本の企画を展開しました。その中から特に今年の世相が反映された3本をご紹介。

3月6日号「教育特集」

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新しい時代の教育について考えてみようという特集。読者の皆さまからは、「今までの重荷が下りた」といった感想や、多様性を重視し、学歴だけで判断されることのない未来に期待する声が寄せられました。

4月24日号「“アニマる”おうちじかん特集」

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例年であればGW直前号はおでかけスポットを特集します。今年もその予定でしたが、情勢を見て急遽路線変更。発行して良いのかどうかすら悩みましたが、長引く休校に加え、でかけられない連休を過ごす子どもたちに少しでも楽しんでもらおうと、休園中の動物園に行った気分になれる紙面を作りました。

5月15日号「働き方特集」

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企画段階ではまさかここまで急速にテレワークが進むとは思っていませんでしたが、奇しくもタイムリーな特集に。「自分の働き方を考えるきっかけになった」「私も子育てと両立できる働き方を見つけたい」といった声をいただきました。

あらゆる価値観のアップデートが求められる今、ポストに届くフリーペーパーが良いきっかけになったり、ほんのりと明日への希望を感じられたりするものになるよう、来年も一つ一つのテーマにしっかりと向き合っていけたらと思います(2021年の企画予定は前回のnoteをご覧ください)。

「チイコミ!」記事(旧「ちいき新聞web」)

実はひっそりと「ちいき新聞web」から「チイコミ!」へと変わったweb上の記事ページ。今年10月に、地域新聞社が運営するコミュニティサイト「チイコミ!」がリニューアルしたのを機に、「ちいき新聞web」は「チイコミ!」内のコンテンツとして統合しました。今後は「チイコミ!」をより愛されるサイトにするべく、ちいき新聞に掲載された地域情報や、個性豊かなライターがweb用に書き下ろしたオリジナル記事を発信していきます。

今年特にアクセスされた記事10本は、以下のページにまとめました。

中でも印象深かった記事がこちら。

かつて京成電鉄谷津駅より海側の一帯にあった関東随一の遊園地「谷津遊園」の記憶をたどった記事です。若い世代や新住民はその事実に驚き、当時を知る方は懐かしく思いを巡らせ、Twitter上で思い出話に花が咲くという現象が起きました。記事を介して会話が生まれるのはうれしいことです。共通の記憶は、地域の人と人をゆるやかにつなげるのだなと気付かせてくれた1本でした。

YouTubeチャンネル「ちいき新聞TV」

今年からデザイナーの一人が動画クリエイターに転身し、編集部の仲間に加わりました。編集とタッグを組んで、地域情報の映像化にチャレンジしています。また編集部メンバーの企画により、私はまさかの演者に。自分にできることがあるなら何でもやろうと臨んだものの、いまだ簡単な台詞すらスッと言えず毎度凹みます…お見苦しい点が多々あるかと思いますが、撮影を通して地域の農産物の収穫体験をさせていただいたり、生産者さんのお話を伺えたりするのは本当に貴重です。ましてやプロレスラーに投げられるなんて経験は一生できないと思いますし。今年撮影した全8本の中で最も体を張った、地域密着型プロレス団体「2AW」さんとのコラボ動画、どうぞご笑覧ください。

来年も体当たりで千葉の魅力をお届けしていきますので、チャンネル登録よろしくお願いいたします。コラボしてくださる方も!お待ちしております!

以上、ほんの一部ではありますが、今年の仕事のまとめでした。書いては迷い、下書きに保存したままのnoteが溜まる一方で今日に至りましたが、これでやっと年を越せる気がします。テレワークになって、忘年会もなく、ろくに労うこともできないまま仕事納めとなってしまいましたが、ただ生きるのも辛いようなコロナ禍で、それぞれが奮闘したということは記録しておきたかった。本当にありがとうございました。

来年は心置きなく取材をしたり、会いたい人に会ったり、お酒を酌み交わしたりできるよう祈りを込めて、良いお年を!

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